横向きで寝ると股関節が痛い…それは大転子滑液包炎かもしれません

「股関節の外側が痛い」
「歩くと太ももの付け根の外側が痛む」
「階段の昇り降りで痛い」
「横向きに寝ると痛くて眠れない」
「レントゲンでは異常なしと言われた」

このような症状がある場合、大転子滑液包炎(だいてんしかつえきほうえん)の可能性があります。

大転子滑液包炎は、股関節の外側にある「大転子」と呼ばれる骨の出っ張り周辺で炎症が起こり、痛みを生じる疾患です。特に中高年の女性やランナー、長時間歩く方に多くみられます。

大転子滑液包炎とは?

股関節の外側には「大転子」と呼ばれる骨の出っ張りがあります。
その周囲には、筋肉や腱が骨と擦れないようにするための「滑液包(かつえきほう)」というクッションの役割を果たす袋状の組織があります。
この滑液包に炎症が起こり、痛みが生じた状態を大転子滑液包炎と呼びます。

近年では、大転子滑液包炎は単独の病気というよりも「大転子疼痛症候群(GTPS)」の一部として考えられており、中殿筋や小殿筋の腱障害を伴っていることも少なくありません。

大転子滑液包炎の症状

股関節の外側の痛み

最も多い症状です。
ズボンのポケット付近や股関節の横を押すと強い痛みを感じます。

横向きで寝ると痛い

患側を下にして寝ると圧迫されるため、夜間痛が出やすいことが特徴です。

歩行時の痛み

歩行や長時間の立位で症状が悪化することがあります。

階段で痛い

特に階段の昇り降りや坂道で痛みが強くなることがあります。

長時間座った後に痛い

椅子から立ち上がる際に股関節外側へ痛みを感じることがあります。

股関節を動かすと痛い

脚を横へ広げる動作や片脚立ちで症状が出ることがあります。

大転子滑液包炎の原因

繰り返しの摩擦

最も多い原因です。
股関節周囲の筋肉や腱が大転子と繰り返し擦れることで炎症が起こります。

ランニングやウォーキング

長距離ランニングやウォーキングによる反復負荷が発症のきっかけになることがあります。

股関節周囲の筋力低下

中殿筋や体幹の筋力低下によって股関節への負担が増加します。

姿勢や歩行の癖

骨盤の傾きや歩行バランスの乱れが原因となることがあります。

変形性股関節症

股関節の変形によって滑液包への負担が増加し、炎症が起こることがあります。

転倒や打撲

直接的な外傷によって発症する場合もあります。

大転子滑液包炎になりやすい人

  • 40歳以上の女性
  • ランナー
  • ウォーキング習慣がある方
  • 長時間立ち仕事をする方
  • 変形性股関節症がある方
  • 骨盤のバランスが悪い方
  • 股関節周囲の筋力が低下している方

に多くみられます。

大転子滑液包炎を放置するとどうなる?

初期であれば比較的改善しやすい疾患です。
しかし無理を続けることで、

  • 慢性疼痛
  • 夜間痛
  • 歩行障害
  • スポーツパフォーマンス低下
  • 再発の繰り返し

につながる可能性があります。

大転子滑液包炎の検査

問診・診察

股関節外側の圧痛や痛みが出る動作を確認します。

レントゲン検査

骨折や変形性股関節症など他の疾患との鑑別に行います。

超音波検査(エコー)

滑液包の腫れや炎症、異常血流の有無を確認できます。

MRI検査

滑液包の炎症や中殿筋腱障害などを詳しく評価できます。

大転子滑液包炎の治療

安静・活動量の調整

まずは痛みを悪化させる動作を減らし、炎症を落ち着かせます。

薬物療法

  • 消炎鎮痛薬
  • 湿布
  • 外用薬

などを使用します。

リハビリテーション

  • 股関節周囲のストレッチ
  • 中殿筋トレーニング
  • 骨盤機能改善
  • 歩行指導

などを行います。

ステロイド注射

痛みが強い場合には滑液包内注射が行われることがあります。

手術

保存療法で改善しない難治例で検討されます。

長引く股関節の痛みとモヤモヤ血管の関係

大転子滑液包炎では、股関節外側に慢性的な炎症が続いている状態です。
近年、この慢性炎症の背景に「モヤモヤ血管」と呼ばれる異常な毛細血管が関与していることがわかってきました。

本来、血管は傷ついた組織を修復するために作られます。
しかし炎症が長引くことで必要以上に血管が増殖し、その周囲には痛みを感じる神経も増えていきます。

その結果、

  • 数か月以上痛みが続く
  • 注射をしても再発する
  • 横向きで眠れない
  • リハビリでも改善しない

といった慢性的な痛みにつながることがあります。

運動器カテーテル治療という新しい選択肢

近年、慢性的な股関節外側の痛みに対する治療として「運動器カテーテル治療」が注目されています。

運動器カテーテル治療は、痛みの原因となるモヤモヤ血管に対してカテーテルを用いて治療を行う方法です。手首や足の付け根などの血管から細いカテーテルを挿入し、大転子周囲の異常血管へアプローチします。

身体への負担が少なく、

  • 大転子滑液包炎が長引いている
  • 注射を繰り返している
  • リハビリで改善しない
  • 手術は避けたい

という方にとって、新たな治療選択肢となる可能性があります。

このような症状があればご相談ください

  • 股関節の外側が痛い
  • 横向きで眠れない
  • 歩くと股関節が痛い
  • 階段で痛い
  • 長時間立っていると痛い
  • 大転子滑液包炎と診断された
  • 注射やリハビリでも改善しない
  • 手術以外の治療法を探している

大転子滑液包炎は、股関節外側の慢性的な痛みを引き起こす代表的な疾患です。

なごやEVTクリニックでは、大転子滑液包炎による慢性的な股関節痛に対する運動器カテーテル治療を行っています。
長引く股関節の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

Q&A

Q1. 股関節の外側に痛みを感じるのはなぜですか?

股関節の外側に痛みを感じる場合、滑液包と呼ばれる部分に炎症が起きている可能性があります。この状態は、大転子滑液包炎として知られ、特に運動や過度な使用が原因となります。

Q2. 歩くときに股関節の外側が痛むのはどうしてですか?

歩行時に股関節の外側が痛むのは、滑液包が摩擦によって炎症を起こし、痛みが発生している可能性があります。長時間の運動や歩行が原因となることが多いです。

Q3. 大転子滑液包炎の主な原因は何ですか?

主な原因は、股関節周りの筋肉や腱の摩擦、過度な運動、長時間の座り仕事、そして加齢による変化です。姿勢や歩行の癖も影響します。

Q4. 大転子滑液包炎はどのように診断されますか?

大転子滑液包炎は、問診や触診、超音波検査、またはMRIによって診断されます。股関節外側の圧痛や炎症の有無が確認されます。

Q5. 大転子滑液包炎の治療にはどのような方法がありますか?

治療には、安静、アイシング、抗炎症薬の使用が効果的です。また、リハビリやストレッチ、場合によっては注射や手術が必要になることもあります。

Q6. 股関節の痛みを和らげるためのセルフケア方法はありますか?

セルフケアとしては、患部を冷やすことや、股関節に負担をかけないように安静にすることが有効です。また、軽いストレッチやマッサージも効果的です。

Q7. 大転子滑液包炎の予防にはどのような運動が効果的ですか?

予防には、股関節周りの筋肉を強化するエクササイズや、ストレッチが効果的です。特に柔軟性を高める運動が滑液包への負担を軽減します。

Q8. 大転子滑液包炎の痛みがひどくなった場合、どのタイミングで医師に相談すべきですか?

痛みが強くなり、日常生活に支障をきたす場合や、休んでも改善が見られない場合は、早めに医師に相談することが重要です。

Q9. 大転子滑液包炎のリハビリにはどのようなプログラムが有効ですか?

リハビリでは、股関節周辺の筋肉を鍛えるエクササイズや、ストレッチが中心となります。専門の理学療法士による指導のもとで、適切な運動を行うことが推奨されます。

Q10. 大転子滑液包炎の再発を防ぐためにはどんな生活習慣が必要ですか?

再発を防ぐためには、股関節に過度な負担をかけないようにし、定期的にストレッチや筋力トレーニングを行うことが大切です。また、長時間同じ姿勢を続けないようにしましょう。

大転子滑液包炎の実例紹介

 
 

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腰臀部股関節

 

 
 

 
 

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