膝をひねった後に痛みや腫れがある…それは膝関節捻挫かもしれません

「スポーツ中に膝をひねった」
「着地した瞬間に膝が痛くなった」
「膝が腫れて曲げ伸ばしができない」
「歩けるけれど膝が不安定な感じがする」

このような症状がある場合、膝関節捻挫の可能性があります。

膝関節捻挫とは、膝に強い力が加わることで靱帯や関節包、半月板などの組織が損傷した状態を指します。
「捻挫だから軽症」と思われがちですが、実際には前十字靱帯損傷や半月板損傷など重症なケガが隠れていることも少なくありません。

膝関節捻挫とは?

膝関節は、

  • 大腿骨(太ももの骨)
  • 脛骨(すねの骨)
  • 膝蓋骨(膝のお皿)

によって構成されています。
さらに、

  • 前十字靱帯(ACL)
  • 後十字靱帯(PCL)
  • 内側側副靱帯(MCL)
  • 外側側副靱帯(LCL)
  • 半月板

などが膝の安定性を保っています。

膝関節捻挫とは、膝が本来の可動範囲を超えて強制的に動かされることで、これらの組織が損傷した状態を指します。

膝関節捻挫の症状

膝の痛み

最も多い症状です。
損傷した部位に応じて、

  • 膝の内側
  • 膝の外側
  • 膝の奥
  • 膝の後ろ

などに痛みが現れます。

膝の腫れ

靱帯損傷や関節内出血によって膝が腫れることがあります。
特に前十字靱帯損傷では受傷後数時間以内に大きく腫れることがあります。

歩くと痛い

体重をかけると痛みが強くなり、歩行が困難になることがあります。

膝が曲がらない・伸びない

炎症や腫れによって可動域が制限されることがあります。

膝がグラグラする

靱帯損傷がある場合、

  • 膝が抜ける感じがする
  • 不安定感がある
  • 力が入らない

といった症状が現れることがあります。

「ブチッ」という音がした

重度の靱帯損傷では、受傷時に断裂音を感じることがあります。

膝関節捻挫の原因

スポーツ外傷

最も多い原因です。
特に、

  • サッカー
  • バスケットボール
  • バレーボール
  • ラグビー
  • スキー

などで多く発生します。

ジャンプの着地

着地時に膝が内側へ入ることで靱帯に大きな負担がかかります。

急な方向転換

切り返し動作によって膝がひねられ、靱帯損傷を起こすことがあります。

接触プレー

相手選手との接触によって膝へ強い力が加わる場合があります。

転倒

日常生活での転倒によっても発症することがあります。

膝関節捻挫で損傷しやすい組織

内側側副靱帯(MCL)損傷

膝関節捻挫で最も多い靱帯損傷の一つです。
膝の内側に痛みが出ます。

前十字靱帯(ACL)損傷

スポーツ選手に多くみられます。
膝崩れや強い不安定感を伴います。

半月板損傷

膝をひねった際に同時に損傷することがあります。
引っかかり感やロッキングを起こすことがあります。

後十字靱帯・外側側副靱帯損傷

比較的頻度は少ないものの、重症例でみられることがあります。

膝関節捻挫を放置するとどうなる?

「歩けるから大丈夫」と思って放置するのは危険です。
靱帯損傷が残ったままになると、

  • 膝の不安定性
  • スポーツ復帰の遅れ
  • 半月板損傷
  • 軟骨損傷
  • 将来的な変形性膝関節症

につながる可能性があります。

膝関節捻挫の検査

問診・診察

受傷状況や痛みの部位を確認します。

レントゲン検査

骨折の有無を確認します。

MRI検査

最も重要な検査です。

  • 靱帯損傷
  • 半月板損傷
  • 軟骨損傷

を詳しく評価できます。

超音波検査(エコー)

側副靱帯損傷などを評価する場合があります。

膝関節捻挫の治療

急性期はRICE処置

受傷直後は、

  • Rest(安静)
  • Ice(冷却)
  • Compression(圧迫)
  • Elevation(挙上)

が基本です。

装具療法

サポーターや装具を使用して膝を保護します。

リハビリテーション

  • 可動域改善
  • 筋力強化
  • バランストレーニング

を行い、再発予防を目指します。

薬物療法

  • 消炎鎮痛薬
  • 湿布
  • 外用薬

などを使用します。

手術

重度の靱帯断裂や半月板損傷では手術が必要になる場合があります。

長引く膝の痛みとモヤモヤ血管の関係

通常の膝関節捻挫は時間の経過とともに改善します。
しかし、

  • 何か月も痛みが続く
  • リハビリをしても治らない
  • スポーツ復帰後に再発する
  • MRIで大きな異常がないのに痛い

といったケースもあります。

近年、このような慢性的な痛みの背景に「モヤモヤ血管」と呼ばれる異常な毛細血管が関与していることがわかってきました。

本来、血管は傷ついた組織を修復するために作られます。
しかし炎症が長引くことで必要以上に増殖し、その周囲には痛みを感じる神経も増えていきます。

その結果、ケガ自体は治っているにもかかわらず、痛みだけが長期間続いてしまうことがあります。

運動器カテーテル治療という新しい選択肢

近年、慢性的な膝の痛みに対する治療として「運動器カテーテル治療」が注目されています。

運動器カテーテル治療は、痛みの原因となるモヤモヤ血管に対してカテーテルを用いて治療を行う方法です。足の付け根や手首の血管から細いカテーテルを挿入し、膝周囲の異常血管へアプローチします。

身体への負担が少なく、

  • 捻挫後の痛みが長く続いている
  • スポーツ復帰できない
  • リハビリで改善しない
  • 手術以外の治療法を探している

という方にとって、新たな治療選択肢となる可能性があります。

このような症状があればご相談ください

  • 膝をひねってから痛い
  • 膝が腫れている
  • 歩くと痛い
  • 膝がグラグラする
  • スポーツ中に受傷した
  • 捻挫後の痛みが治らない
  • リハビリを続けても改善しない
  • スポーツ復帰を目指している

膝関節捻挫は「ただの捻挫」ではなく、靱帯や半月板の損傷が隠れていることもあります。

なごやEVTクリニックでは、膝関節捻挫後に残る慢性的な膝の痛みに対する運動器カテーテル治療を行っています。
長引く膝の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

Q&A

Q1. 膝関節捻挫とは何ですか?

膝関節捻挫は、膝の靭帯が過度に引っ張られたり捻れたりすることで発生する怪我です。主にスポーツや急激な動作が原因で発生し、膝の安定性が損なわれます。

Q2. 主な症状は何ですか?

膝の痛み、腫れ、膝を曲げたり伸ばしたりする際の不安定感や違和感が挙げられます。重度の捻挫では、膝に力が入らず歩行が困難になることがあります。

Q3. どのように診断されますか?

医師による問診や触診、膝の安定性を確認するテスト、そしてMRIやX線を用いて靭帯や関節の損傷具合を確認します。

Q4. 治療にはどのような方法がありますか?

軽度の膝関節捻挫では、安静、アイシング、圧迫、そして患部の高挙(RICE療法)が推奨されます。重度の損傷や靭帯の断裂がある場合は、手術が検討されることもあります。

Q5. 痛みを和らげるためのセルフケア方法はありますか?

セルフケアとしては、膝を冷やすアイシングや、膝に負担をかけないようにサポーターを使うことが効果的です。また、安静を保ち、無理をしないことが重要です。

Q6. 予防するためにはどのようなエクササイズが効果的ですか?

、膝周りの筋肉を強化するエクササイズが有効です。特に大腿四頭筋やハムストリングを鍛えることで、膝の安定性が向上します。

Q7. 悪化する前に医師に相談すべき症状は何ですか?

膝の痛みや腫れが長期間続く、膝が不安定で歩行が困難、膝がロックされる感覚がある場合は、早めに医師に相談することが重要です。

Q8. 治療には手術が必要ですか?

軽度の捻挫では手術を必要としませんが、靭帯が断裂した場合や膝の安定性が損なわれた場合には、手術による修復が必要になることがあります。

Q9. 膝関節捻挫の再発を防ぐためにはどのようなトレーニングが有効ですか?

膝周りの筋力を強化するトレーニングが再発防止に効果的です。特に股関節や太もも周りの筋肉を鍛えることで、膝への負担を減らすことができます。

Q10. 膝関節捻挫のリハビリにはどのようなプログラムが効果的ですか?

リハビリでは、膝の柔軟性を高めるストレッチや、膝周りの筋力を強化するエクササイズが重要です。理学療法士の指導のもとで行うことで、適切な回復が期待できます。

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