腱鞘炎

腱鞘炎は、手首や手のひらの腱の周りにある腱鞘と呼ばれる部位の炎症です。この炎症により、手首や手のひらを動かすときに痛みや違和感を感じることがあります。この症状がある場合は、早めに医師に相談することが大切です。

腱鞘炎の症状
腱鞘炎は、手首や手のひらを動かすときに痛みや違和感を感じることがあります。また、手首や手のひらの腫れや赤みがあることもあります。特に、手首や手のひらを動かすときに痛みが強くなる場合は、腱鞘炎の可能性があります。

腱鞘炎の原因
腱鞘炎の原因は、手首や手のひらを過剰に使ったり、同じ動作を繰り返したりすることが挙げられます。例えば、長時間のパソコン作業や、釣りやテニスなどのスポーツをすることで発症することがあります。
また、手首や手のひらの筋肉が弱い場合や、腱や腱鞘が太くなっている場合にも発症することがあります。さらに、関節リウマチや糖尿病などの病気を患っている場合にも、腱鞘炎が発生することがあります。

腱鞘炎の診断
腱鞘炎を疑った場合は、医師に相談することが必要です。医師は、症状を確認し、手の動きや力を調べることで診断を行います。また、エコー検査やMRI検査などの画像診断を行うことで、症状の原因を確認することもあります。

腱鞘炎の治療
腱鞘炎の治療には、保守的な治療と手術治療があります。保守的な治療では、炎症を抑えるための湿布や薬を用いることがあります。また、手首や手のひらを固定することで、症状を緩和することもあります。
手術治療では、腱鞘を切開して炎症を取り除くことで症状を改善する方法があります。手術治療は、保守的な治療が効果がなかった場合や、重度の腱鞘炎の場合に行われることがあります。

腱鞘炎の予防
腱鞘炎を予防するためには、以下のようなことが大切です。
過剰な手首や手のひらの使用を避ける
手首や手のひらの筋肉を鍛える
定期的なストレッチやマッサージを行う
睡眠や食生活に注意し、体を健康的に保つ
また、スポーツや仕事で手首や手のひらを多く使用する場合には、適切な装具を使用することで予防効果を高めることができます。

まとめ
腱鞘炎は、手首や手のひらの腱鞘の炎症であり、手首や手のひらを動かすときに痛みや違和感がある症状があります。原因は、手首や手のひらを過剰に使用したり、同じ動作を繰り返すことが挙げられます。治療には、保守的な治療と手術治療があり、予防には適切な手首や手のひらの使用と運動が大切です。腱鞘炎の症状がある場合は、早めに医師に相談することが大切です。

Q&A

Q: 手の腱鞘炎はどのように予防できますか?
A: 手の腱鞘炎を予防するためには、適切な姿勢と手の使い方を維持することが重要です。長時間の繰り返し動作を避け、適度な休憩を取ることも助けになります。また、手の筋力を強化するための運動やストレッチも役立ちます。

Q: 腱鞘炎と関節炎は同じですか?
A: 腱鞘炎と関節炎は異なる疾患です。腱鞘炎は手や腕の腱鞘(腱を覆っている袋)の炎症を指し、関節炎は関節の炎症を指します。症状や治療法も異なるため、正しい診断を受けることが重要です。

Q: 手の腱鞘炎は特定の職業やスポーツにより起こりやすいですか?
A: 手の腱鞘炎は、繰り返しの動作や過度のストレスがかかる職業やスポーツでより一般的に見られます。例えば、コンピュータ作業や組み立て作業、テニスやゴルフなどのスポーツが関与することがあります。

Q: 腱鞘炎は自然に治ることがありますか?
A: 軽度の腱鞘炎の場合、適切な安静や炎症を抑える方法を実践することで、自然に回復することがあります。しかし、症状が重い場合や長期間続く場合は、医師の診断と治療を受ける必要があります。

Q: 手の腱鞘炎は何歳から発症する可能性がありますか?
A: 手の腱鞘炎はあらゆる年齢で発症する可能性があります。若い人でもスポーツや過度の手の使い方により発症することがありますし、年齢が上がってくると関節や筋肉の変化により発症することもあります。

Q: 腱鞘炎の治療にはどのような薬が使用されますか?
A: 腱鞘炎の治療には、炎症を抑えるための非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が一般的に使用されます。また、痛みや炎症が強い場合には、医師がステロイド注射を勧めることもあります。

Q: 手の腱鞘炎は再発することがありますか?
A: 手の腱鞘炎は再発することがあります。適切な治療と予防策を実践しても、同じ過度の手の使い方や繰り返し動作を続ける場合に再発する可能性があります。再発を防ぐためには、生活環境や作業環境の改善が重要です。

Q: 手の腱鞘炎の手術は必要ですか?
A: 手の腱鞘炎のほとんどは非手術的な治療法で改善しますが、症状が重く、長期間の療法が効果的でない場合には手術が検討されることもあります。手術の選択肢は、個々の症状や患者の状態によって決定されます。

Q: 手の腱鞘炎は両手に同時に起こることがありますか?
A: 手の腱鞘炎は片手だけでなく、両手に同時に起こることもあります。特に両手を同じように使用する作業やスポーツをしている場合には、両手の腱鞘が同時に炎症を起こす可能性があります。

Q: 手の腱鞘炎の症状はどれくらいの期間続くことがありますか?
A: 手の腱鞘炎の症状の継続期間は個人差があります。軽度の症状では数週間で改善することもありますが、重度の場合や適切な治療を受けない場合には数ヶ月以上症状が持続することもあります。早期の診断と治療が重要です。

腱鞘炎を早く治すにはどうしたらいいですか?

上記とは別に、近年注目されている運動器カテーテル治療という方法があります。痛みを長引かせている微細な病的新生血管(いわゆるモヤモヤ血管)に直接アプローチする方法です。通常の治療で良くならない場合、あるいはとにかく早く楽になりたい方は検討されるとよいでしょう。

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