レントゲンでは異常がないのに腰が痛い…それは筋・筋膜性腰痛かもしれません

「長時間座っていると腰が痛い」
「朝起きると腰がこわばる」
「中腰になると痛い」
「レントゲンでは異常がないと言われた」
「ぎっくり腰を繰り返している」

このような症状がある場合、筋・筋膜性腰痛(きん・きんまくせいようつう)の可能性があります。

筋・筋膜性腰痛は、腰の筋肉や筋膜に負担がかかることで発症する腰痛です。
腰痛全体の中でも非常に多くみられるタイプであり、画像検査では明らかな異常が見つからないことも少なくありません。

筋・筋膜性腰痛とは?

腰は、

  • 脊柱起立筋
  • 腰方形筋
  • 広背筋
  • 胸腰筋膜
  • 腸腰筋

など多くの筋肉や筋膜によって支えられています。

これらの組織に過度な負担がかかることで炎症や緊張が生じ、痛みが発生した状態が筋・筋膜性腰痛です。一般的な腰痛の多くはこの筋・筋膜性腰痛が関与していると考えられています。

また、急性の筋・筋膜性腰痛は「ぎっくり腰」として発症することもあります。

筋・筋膜性腰痛の症状

腰全体が重だるい

最も多い症状です。
腰の広い範囲に痛みや重だるさを感じます。

動くと痛い

  • 前かがみ
  • 立ち上がり
  • 寝返り
  • 中腰動作

などで痛みが強くなります。

腰を押すと痛い

脊柱起立筋や胸腰筋膜に沿って圧痛がみられることがあります。

朝起きた時に痛い

筋肉の緊張によって朝のこわばりや痛みが出ることがあります。

長時間同じ姿勢で痛い

デスクワークや長距離運転の後に症状が悪化することがあります。

腰が張る感じがする

「痛みというより張り感」
「腰が固まった感じがする」
と表現されることもあります。

ぎっくり腰として発症する

急激な筋肉や筋膜の損傷によって、突然強い腰痛が出現することがあります。

筋・筋膜性腰痛の原因

長時間のデスクワーク

最も多い原因のひとつです。
同じ姿勢が続くことで筋肉や筋膜への負担が蓄積します。

中腰作業

介護や育児、清掃作業などでは腰への負担が大きくなります。

重い物を持つ作業

重量物の持ち上げによって筋肉や筋膜が損傷することがあります。

スポーツによる負荷

  • ゴルフ
  • 野球
  • テニス
  • バレーボール
  • 陸上競技

などで発症することがあります。

運動不足

筋力低下によって腰への負担が増加します。

姿勢不良

  • 猫背
  • 反り腰
  • 骨盤のゆがみ

なども原因になります。

ストレス

精神的ストレスによる筋緊張が腰痛に影響することがあります。

筋・筋膜性腰痛になりやすい人

  • デスクワーク中心の方
  • 長時間運転する方
  • 介護職の方
  • 看護師
  • 建設業の方
  • ゴルファー
  • 野球選手
  • 運動不足の方
  • 慢性的な肩こりがある方

に多くみられます。

筋・筋膜性腰痛と椎間板ヘルニアの違い

腰痛の原因として混同されることがあります。

筋・筋膜性腰痛

  • 腰の筋肉が痛い
  • 押すと痛い
  • 神経症状が少ない
  • レントゲンやMRIで異常がないことが多い

椎間板ヘルニア

  • 足まで痛みが広がる
  • 足のしびれがある
  • 神経圧迫が原因
  • MRIで異常が確認できる

筋・筋膜性腰痛では神経症状を伴わないことが特徴です。

筋・筋膜性腰痛を放置するとどうなる?

初期であれば改善しやすい疾患です。
しかし負担が続くことで、

  • 慢性腰痛
  • ぎっくり腰の再発
  • 可動域低下
  • 運動不足
  • QOLの低下

につながる可能性があります。

筋・筋膜性腰痛の検査

問診・診察

痛みの部位や動作との関係を確認します。

触診

筋肉や筋膜の圧痛を確認します。

レントゲン検査

骨折や変形性脊椎症など他の疾患を除外します。

MRI検査

ヘルニアや脊柱管狭窄症などとの鑑別のために行われます。
筋・筋膜性腰痛では明らかな異常が見つからないことも少なくありません。

筋・筋膜性腰痛の治療

安静・活動量調整

急性期には無理な動作を避けます。

薬物療法

  • 消炎鎮痛薬
  • 湿布
  • 外用薬

などを使用します。

リハビリテーション

治療の中心となります。

  • ストレッチ
  • 体幹トレーニング
  • 姿勢改善
  • 股関節機能改善

などを行います。

物理療法

  • 温熱療法
  • 電気治療
  • 筋膜リリース

などが行われることがあります。

注射治療

痛みが強い場合にはトリガーポイント注射などが行われることがあります。

長引く腰痛とモヤモヤ血管の関係

筋・筋膜性腰痛では、筋肉や筋膜に微細な損傷や炎症が繰り返し起こっています。
近年、この慢性的な痛みの背景に「モヤモヤ血管」と呼ばれる異常な毛細血管が関与していることがわかってきました。

本来、血管は傷ついた組織を修復するために作られます。
しかし炎症や負担が長期間続くことで必要以上に血管が増殖し、その周囲には痛みを感じる神経も増えていきます。

その結果、

  • 数か月以上腰痛が続く
  • マッサージをしても改善しない
  • リハビリでも改善しない
  • ぎっくり腰を繰り返す

といった慢性的な症状につながることがあります。

運動器カテーテル治療という新しい選択肢

近年、慢性的な筋・筋膜性腰痛に対する治療として「運動器カテーテル治療」が注目されています。

運動器カテーテル治療は、痛みの原因となるモヤモヤ血管に対してカテーテルを用いて治療を行う方法です。手首や足の付け根などの血管から細いカテーテルを挿入し、腰部の異常血管へアプローチします。

身体への負担が少なく、

  • 腰痛が長引いている
  • ぎっくり腰を繰り返している
  • リハビリで改善しない
  • 注射を繰り返している
  • 手術は避けたい

という方にとって、新たな治療選択肢となる可能性があります。

このような症状があればご相談ください

  • 腰が重だるい
  • 長時間座ると痛い
  • 中腰で痛い
  • 朝起きると腰が痛い
  • 腰を押すと痛い
  • ぎっくり腰を繰り返している
  • レントゲンで異常がないと言われた
  • リハビリでも改善しない
  • 手術以外の治療法を探している

筋・筋膜性腰痛は、腰痛の中でも非常に多くみられる疾患です。画像検査で異常がなくても、筋肉や筋膜に原因が隠れていることがあります。

なごやEVTクリニックでは、筋・筋膜性腰痛による慢性的な腰痛に対する運動器カテーテル治療を行っています。
長引く腰痛でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

Q&A

Q1. 筋肉や筋膜が原因で腰に痛みが出るのはなぜですか?

筋肉や筋膜が過度に緊張することで、血流が悪化し、腰に痛みが発生します。これが筋・筋膜性腰痛の主な原因となります。

Q2. 筋・筋膜性腰痛の初期症状にはどのようなものがありますか?

初期症状として、腰や背中の筋肉に鈍い痛みやこわばりを感じることがあります。特に長時間同じ姿勢を続けると、痛みが悪化しやすいです。

Q3. 筋・筋膜性腰痛はどのように診断されますか?

筋・筋膜性腰痛は、問診や触診によって筋肉の硬さや緊張を確認し、他の腰痛原因を排除することで診断されます。画像診断では異常が見られないことが多いです。

Q4. 筋・筋膜性腰痛の治療にはどのような方法がありますか?

治療には、物理療法やリハビリ、ストレッチが効果的です。また、痛みを和らげるために筋肉をほぐすマッサージや薬物療法も行われます。

Q5. 腰の痛みを和らげるためのセルフケア方法はありますか?

セルフケアとして、適度なストレッチや、腰を温めることが有効です。姿勢を整え、長時間同じ姿勢を避けることも大切です。

Q6. 筋・筋膜性腰痛の予防にはどのような運動が効果的ですか?

予防には、腰や背中の筋肉を強化するエクササイズやストレッチが効果的です。柔軟性を高める運動を日常に取り入れることが、再発予防に役立ちます。

Q7. 筋・筋膜性腰痛が長引く場合、どのタイミングで医師に相談すべきですか?

痛みが1週間以上続く場合や、日常生活に支障が出る場合は、早めに医師に相談することが推奨されます。早期治療が回復を促進します。

Q8. 筋・筋膜性腰痛の再発を防ぐためにはどのような生活習慣が必要ですか?

再発を防ぐためには、正しい姿勢を保ち、デスクワークなどで定期的に体を動かす習慣をつけることが効果的です。無理のない範囲で運動を行いましょう。

Q9. 筋・筋膜性腰痛の痛みを緩和するためにマッサージは有効ですか?

マッサージは筋肉の緊張をほぐし、痛みを和らげるのに効果的です。専門の施術を受けることで、筋膜の硬さを改善し、症状の軽減が期待できます。

Q10. 筋・筋膜性腰痛の治療には手術が必要ですか?

筋・筋膜性腰痛は、非手術的な治療が一般的です。適切なリハビリや物理療法で改善が見込まれますが、痛みが重度の場合には専門医による治療が必要です。

筋筋膜性腰痛症の実例紹介

モヤモヤ血管

 

顔・首

 
 
 

肩・腕・肘・手

 

 

腰臀部股関節

 

 
 

 
 

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