三角骨障害(足関節後方インピンジメント症候群)

足関節後方インピンジメント症候群は、足首の後ろ側にある三角骨と踵骨の間の靭帯が損傷したり、変形したりすることによって引き起こされる症状です。三角骨障害とも呼ばれます。

この症状は、ランニングやジャンプなどのスポーツに従事する人によく見られますが、特にダンスや体操、バレエのようなジャンプや着地が多い競技で発生することが多いです。この症状は、足首が強く曲げられる運動をすることで、三角骨と踵骨の間にある靭帯に過度のストレスがかかることが原因とされています。

症状には、足首の後ろ側の痛み、炎症、腫れ、しびれやチクチクする感覚などがあります。また、足首を伸ばすことが困難になることもあります。

三角骨障害の診断は、痛みや炎症のある部分を触診し、レントゲン、MRI、CTスキャンなどの画像診断が行われます。治療法には、足首を保護するための靴、足首を固定するためのサポーター、物理療法、炎症を抑えるための非ステロイド性抗炎症薬などがあります。

さらに、治療には手術が必要な場合もあります。手術の種類には、靭帯の修復や再建、三角骨の切除などがあります。手術後には、運動療法や物理療法などを行い、回復を促すことが重要です。

三角骨障害は、早期発見・治療が必要な症状の一つです。治療をしないまま放置すると、症状が悪化し、足首の動きが制限されることがあります。ですので、足首の痛みや違和感を感じた場合は、早めに医師に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

Q&A

Q1: 三角骨障害は他の関節と比べてなぜ足関節でよく発生するのですか?
A1: 足関節は日常的な活動やスポーツの際に多くのストレスを受けるため、三角骨障害が発生しやすい場所です。

Q2: 三角骨障害は予防できる方法はありますか?
A2: 予防方法として、適切な靴の使用や足関節の強化エクササイズ、適度な休息とリカバリーを取ることが重要です。

Q3: 三角骨障害は遺伝的な要因が関与するのでしょうか?
A3: 三角骨障害は主に外傷や過負荷が原因ですので、遺伝的な要因はあまり関与していないと考えられます。

Q4: 三角骨障害は年齢によって発生しやすさに違いがありますか?
A4: 三角骨障害は年齢に関係なく発生する可能性がありますが、活動レベルの違いや関節の組織の健康状態によって個人差があります。

Q5: 三角骨障害の症状が改善するまでにかかる時間はどのくらいですか?
A5: 個人差がありますが、軽度の症状の場合、数週間から数ヶ月で改善することが多いです。重度の場合や適切な治療を受けていない場合は、長期間のリハビリや手術が必要となることもあります。

Q6: 三角骨障害のある人はどのようなスポーツや活動を制限する必要がありますか?
A6: 三角骨障害のある人は、特に足関節への負荷が強いスポーツや活動(ランニング、ジャンプ、ハイキングなど)を制限する必要がある場合があります。個別の状態に応じて、医師や理学療法士の指導に従ってください。

Q7: 三角骨障害は再発する可能性がありますか?
A7: 三角骨障害は適切な治療と予防策を講じることで再発リスクを低減できますが、再発する場合もあります。継続的なケアと注意が必要です。

Q8: 三角骨障害が進行するとどのような合併症が起こる可能性がありますか?
A8: 進行した三角骨障害では、足関節の関節炎や軟骨の損傷、関節の変形などの合併症が起こる可能性があります。

Q9: 三角骨障害の自己治療方法はありますか?
A9: 三角骨障害の自己治療として、氷や湿布の利用、安静、炎症を抑えるための非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用がありますが、専門医の指導を受けることが重要です。

Q10: 三角骨障害と関連する他の足の問題はありますか?
A10: 三角骨障害には、アキレス腱炎や足底筋膜炎など、関連する他の足の問題が存在することがあります。専門医による適切な評価が必要です。

三角骨障害を早く治すにはどうしたらいいですか?

近年注目されている運動器カテーテル治療という方法があります。痛みを長引かせている微細な病的新生血管(いわゆるモヤモヤ血管)に直接アプローチする方法です。通常の治療で良くならない場合、あるいはとにかく早く楽になりたい方は検討されるとよいでしょう。外科的手術が躊躇われる場合に限らず、外科的手術を行っても改善しない場合にも適応となります。

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