親指の付け根が痛い、動かしにくい…それは強剛母指かもしれません 「瓶のふたを開けると親指が痛い」 「物をつまむと親指の付け根がズキッとする」 「親指に力が入らない」 「親指の付け根が変形してきた気がする」 このような症状がある場合、強剛母指(きょうごうぼし)の可能性があります。 強剛母指とは、親指の付け根にある関節の軟骨がすり減り、痛みや変形、動かしにくさが生じる疾患です。一般的には「母指CM関節症(ぼしCMかんせつしょう)」と呼ばれることが多く、中高年の女性に多くみられる変形性関節症の一つです。 初期は軽い違和感程度でも、進行すると日常生活のさまざまな動作に支障をきたすことがあります。 強剛母指とは? 親指の付け根には「CM関節(手根中手関節)」と呼ばれる関節があります。 この関節は、 つまむ 握る ひねる 物を持つ といった親指特有の複雑な動きを可能にしています。 そのため日常生活で頻繁に使用され、大きな負荷がかかる関節です。 加齢や長年の使用によって関節軟骨がすり減ると、炎症や変形が生じ、強剛母指(母指CM関節症)を発症します。 強剛母指の症状 親指の付け根が痛い 最も多い症状です。 特に、 瓶のふたを開ける タオルを絞る ドアノブを回す ペンを握る といった動作で痛みが強くなります。 物をつまみにくい 親指に力が入りにくくなり、 洗濯ばさみをつまむ 細かい作業をする ボタンを留める などが難しくなることがあります。 親指の付け根が腫れる 関節の炎症によって腫れや圧痛がみられることがあります。 握力が低下する 痛みのために力を入れられず、 フライパンを持てない 荷物を持つのがつらい といった症状が現れることがあります。 親指が変形する 進行すると関節が不安定になり、 親指の付け根が突出する 親指が開きにくくなる といった変形が生じることがあります。 強剛母指の原因 加齢による軟骨の摩耗 最も多い原因です。 長年の使用によって関節軟骨が徐々にすり減り、炎症や変形が起こります。 手の使い過ぎ 家事 パソコン作業 手芸 調理 介護 などで親指を頻繁に使用する方に多くみられます。 女性ホルモンの影響 40~60代の女性に多いことから、女性ホルモンの変化が関与していると考えられています。 関節のゆるみ 親指の付け根の関節が不安定になることで、軟骨への負担が増加し発症することがあります。 強剛母指を放置するとどうなる? 初期であれば痛みだけの場合もあります。 しかし進行すると、 親指の変形 握力低下 細かい作業ができない 日常生活への支障 につながることがあります。 重症化すると手術が必要になる場合もあります。 強剛母指の検査 問診・診察 痛みの部位や動作時の症状を確認します。 圧痛の確認 親指の付け根を押して痛みがあるかを確認します。 レントゲン検査 診断に最も重要な検査です。 軟骨のすり減り 関節の変形 骨棘形成 などを確認します。 MRI検査 必要に応じて関節や周囲組織の状態を詳しく評価します。 強剛母指の治療 サポーター・装具療法 親指の付け根を固定し、関節への負担を軽減します。 薬物療法 消炎鎮痛薬 湿布 痛み止め などを使用します。 注射治療 炎症や痛みが強い場合には関節内注射を行うことがあります。 リハビリテーション 関節への負担を減らす動作指導や筋力維持を行います。 手術 保存療法で改善しない場合には、 関節形成術 関節固定術 などが検討されます。 長引く親指の痛みとモヤモヤ血管の関係 強剛母指の患者さんの中には、レントゲン上の変形以上に強い痛みが続く方がいます。 近年、そのような慢性的な痛みの背景に「モヤモヤ血管」と呼ばれる異常な毛細血管が関与していることがわかってきました。 本来、血管は傷ついた組織を修復するために作られます。 しかし炎症が長期間続くことで必要以上に新しい血管が増殖し、その周囲には痛みを感じる神経も増えてしまいます。 その結果、 サポーターを使っても痛い 注射をしても再発する 数か月から数年にわたり痛みが続く といった慢性的な痛みの原因になると考えられています。 運動器カテーテル治療という新しい選択肢 近年、慢性的な親指の痛みに対する治療として「運動器カテーテル治療」が注目されています。 運動器カテーテル治療は、痛みの原因となるモヤモヤ血管に対してカテーテルを用いて治療を行う方法です。手首や前腕の血管からアプローチし、親指周囲の異常血管へ治療を行うことで、慢性的な炎症や痛みの改善を目指します。 特に、 長年親指の痛みが続いている サポーターや薬で改善しない 注射を繰り返している 手術は避けたい という方にとって、新たな治療選択肢となる可能性があります。 このような症状があればご相談ください 親指の付け根が痛い 瓶のふたを開けると痛い 物をつまみにくい 握力が低下した 親指が変形してきた 注射や保存療法で改善しない 手術以外の治療法を探している 強剛母指(母指CM関節症)は早期に適切な治療を行うことで症状の改善が期待できます。 なごやEVTクリニックでは、慢性的な親指の痛みに対する運動器カテーテル治療を行っています。 親指の付け根の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。 Q&A Q: 他の指にも起こる可能性がありますか? A: 他の指にも発生することがあります。 Q: 遺伝的な要因によるものですか? A: 遺伝的な要因によって引き起こされることがありますが、他の要因も関与する場合があります。 Q: 症状はどのように進行しますか? A: 症状は個人によって異なりますが、通常は徐々に進行し、指の動きの制限や痛みが増える傾向があります。 Q: 診断にはどのようなテストが行われますか? A:身体検査やX線検査などが行われることがあります。 Q: 自然に治ることがありますか? A: 自然に治ることはありません。適切な治療が必要です。 Q: 治療法にはどのような選択肢がありますか? A: 保守的な治療(物理療法やスプリント使用)や手術治療の選択肢があります。 Q: 手術治療はどのようなものですか? A: 関節の形成や骨の切除などの手術が含まれる場合があります。 Q: 手術後のリハビリにはどのようなプロセスがありますか? A: 手術後の経過に応じた運動療法や物理療法が含まれることがあります。 Q: 再発を防ぐ方法はありますか? A: 手術後の指導に従い、適切なリハビリや予防策を実施することが重要です。 Q: 治療期間はどのくらいですか? A: 個人によって異なりますが、一般的には数週間から数か月かかる場合があります。 モヤモヤ血管 顔・首 肩・腕・肘・手 胸 腰臀部股関節 膝 足 その他