改善しない緊張型頭痛に動脈注射治療という新しい選択肢があります

「頭全体が締め付けられるように痛い」「肩こりや首こりと一緒に頭痛が続く」「鎮痛薬を飲んでも一時的にしか改善しない」――そのようなお悩みはありませんか。緊張型頭痛は、最も患者数が多い頭痛であり、多くの方が一度は経験するといわれています。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、姿勢不良、肩や首の筋肉の緊張、精神的ストレスなど、日常生活のさまざまな要因が重なって発症します。一般的な治療では、鎮痛薬や筋弛緩薬、ストレッチ、運動療法、生活習慣の改善などが中心となります。しかし、これらの治療を続けても十分な改善が得られず、慢性的な頭痛や肩こりに悩まされている方も少なくありません。
なごやEVTクリニックでは、血管内治療(EVT)の技術を応用した「動脈注射治療」を行っています。これは、浅側頭動脈(STA:Superficial Temporal Artery)や後頭動脈(OCA:Occipital Artery)から薬液を投与し、炎症性血管新生(モヤモヤ血管)を標的とする微細動脈塞栓術の一種です。当院では、首や肩の筋緊張が続くことで頭皮にも慢性的な炎症や血管周囲の異常な反応が生じ、頭痛の原因の一つになっている可能性に着目しています。動脈注射治療では、浅側頭動脈へ直接薬剤を投与し、血管周囲の炎症や異常な血管反応の改善を目指します。頭痛だけではなく、首や肩のこりを伴う症状の改善も期待できる新しい治療法です。

動脈注射治療はこのような方におすすめです

  • 緊張型頭痛と診断されている
  • 頭痛と肩こり・首こりを繰り返している
  • 長時間のデスクワークで頭痛が悪化する
  • 鎮痛薬を飲んでもすぐに再発してしまう
  • マッサージや整体では改善が長続きしない
  • 薬に頼り続ける治療から卒業したい
  • 新しい治療法について相談したい

患者さんの症状や痛みの部位、これまでの治療歴を詳しく確認したうえで、動脈注射治療が適しているかを判断します。

血管内治療を専門とする医師だからできる治療

動脈注射治療は、単に頭皮へ注射をする治療ではありません。浅側頭動脈の走行を正確に把握し、適切な部位へ薬剤を届けるためには、血管の構造や血流を熟知した専門的な知識と技術が必要です。なごやEVTクリニックでは、血管内治療を専門とする医師が診察から治療まで一貫して担当し、安全性に十分配慮しながら治療を行っています。

治療時間は約1~2分。外来で受けられます

動脈注射治療は、極細の針を使用して浅側頭動脈へ薬剤を投与する外来治療です。治療時間は約1~2分程度と短く、入院の必要はありません。群発頭痛は片側に症状が現れることが多いため、痛みのある側のみ治療を行うことが一般的です。また、後頭部へ痛みが広がる場合には、症状に応じて後頭動脈(OA:Occipital Artery)への治療を組み合わせることもあります。

一般的な緊張型頭痛治療との違い

緊張型頭痛の標準治療は、

  • 鎮痛薬
  • 筋弛緩薬
  • 運動療法
  • ストレッチ
  • 姿勢改善
  • ストレスマネジメント

などが中心です。一方、動脈注射治療は、頭皮の血管周囲へ直接アプローチする新しい治療法です。一般的な薬物療法やリハビリテーションとは異なる視点から症状の改善を目指すため、これまでの治療で十分な効果が得られなかった患者さんにとって、新たな選択肢となる可能性があります。なお、動脈注射治療は比較的新しい治療法であり、現時点では緊張型頭痛診療ガイドラインにおける標準治療ではありません。当院では患者さんの症状やこれまでの治療経過を十分に評価し、ご理解・ご納得いただいたうえで治療をご提案しています。

まずはお気軽にご相談ください

緊張型頭痛には、姿勢や筋緊張、ストレス、生活習慣など、さまざまな要因が関係しています。そのため、すべての患者さんが動脈注射治療の適応となるわけではありません。なごやEVTクリニックでは、まず現在の症状や生活背景、これまでの治療歴を詳しく伺い、動脈注射治療が適しているかどうかを丁寧に診察したうえで治療をご提案しています。

「慢性的な頭痛や肩こりを何とかしたい」
「薬だけでは改善しない」
「新しい治療法について詳しく知りたい」

そのような方は、ぜひ一度なごやEVTクリニックまでご相談ください。

緊張型頭痛とは?

緊張型頭痛とは、頭全体が締め付けられるような鈍い痛みを特徴とする、最も頻度の高い一次性頭痛です。
「頭が重い」「ヘルメットをかぶっているような圧迫感がある」「頭を締め付けられる感じがする」と表現されることが多く、片頭痛のようにズキズキと脈打つ痛みとは異なります。痛みは軽度から中等度であることが多く、日常生活を送れる方も少なくありません。しかし、頭痛が毎日のように続くと、仕事や勉強への集中力が低下し、生活の質(QOL)が大きく損なわれることがあります。緊張型頭痛は、首や肩の筋肉の緊張、姿勢不良、精神的ストレス、睡眠不足、長時間のデスクワークなど、さまざまな要因が重なって起こると考えられています。また、頭痛が月15日以上続く状態が3か月以上続く場合は、「慢性緊張型頭痛」と診断され、より専門的な治療が必要になることもあります。

緊張型頭痛の症状

緊張型頭痛の代表的な症状は、頭全体を締め付けられるような圧迫感や重苦しい痛みです。多くの場合、痛みは頭の左右両側に現れ、

  • 頭全体が締め付けられる感じ
  • 後頭部から首にかけての重だるさ
  • 肩こりや首こりを伴う
  • 頭が重い感じが続く

といった症状がみられます。一方、片頭痛のように、

  • ズキズキと脈打つ痛み
  • 強い吐き気や嘔吐
  • 光や音に対する強い過敏症状

は通常みられません。また、歩いたり階段を上ったりしても痛みが大きく悪化しないことも、片頭痛との違いの一つです。症状は30分程度で改善する場合もあれば、数時間から数日間続くこともあります。慢性化すると、軽い痛みが毎日のように続くケースもあります。

緊張型頭痛の原因

緊張型頭痛は、一つの原因だけで起こる病気ではありません。首や肩の筋肉の緊張に加え、精神的ストレスや生活習慣など、複数の要因が重なって発症すると考えられています。代表的な原因には、

  • 長時間のデスクワーク
  • スマートフォンの長時間使用
  • 猫背などの姿勢不良
  • 肩こり・首こり
  • 精神的ストレス
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 疲労の蓄積

などがあります。これらの要因によって首や肩、後頭部の筋肉が緊張すると血流が悪くなり、筋肉に疲労物質が蓄積しやすくなります。その結果、頭や首の神経が刺激され、頭痛として感じられるようになります。また、慢性的なストレスは筋肉の緊張をさらに強めるため、「ストレス→筋緊張→頭痛→さらにストレス」という悪循環に陥ることも少なくありません。

緊張型頭痛の検査

緊張型頭痛は、問診が最も重要な病気です。医師は、

  • いつから頭痛があるのか
  • どのような痛みなのか
  • 痛む場所
  • 持続時間
  • 頭痛の頻度
  • 肩こりや首こりの有無
  • 仕事や生活習慣
  • ストレスの状況

などを詳しく確認します。典型的な緊張型頭痛であれば、画像検査が不要な場合もあります。しかし、

  • 初めて経験する激しい頭痛
  • 急激に始まった頭痛
  • 手足のしびれや麻痺
  • ろれつが回らない
  • 意識障害
  • 発熱を伴う頭痛

などがある場合には、脳出血や脳腫瘍などの重大な病気を除外するためにMRIやCT検査を行います。特に50歳以降に初めて頭痛が出現した場合や、これまでとは異なる頭痛が続く場合には、自己判断せず医療機関を受診することが大切です。

緊張型頭痛の治療

緊張型頭痛の治療では、頭痛を一時的に抑えるだけでなく、原因となる筋肉の緊張や生活習慣を改善することが重要です。症状が軽い場合は、

  • 十分な休息
  • ストレッチ
  • 入浴
  • 適度な運動
  • 姿勢改善

などで改善することも少なくありません。痛みが強い場合には、

  • アセトアミノフェン
  • NSAIDs(ロキソプロフェンなど)

といった鎮痛薬が使用されます。慢性化している場合には、筋弛緩薬や抗うつ薬が処方されることもあります。また、鎮痛薬を頻繁に服用すると薬物乱用頭痛(MOH)を引き起こすことがあるため、自己判断で薬を飲み続けることは避けましょう。緊張型頭痛は生活習慣との関わりが深い頭痛です。そのため、

  • 正しい姿勢
  • 適度な運動
  • 良質な睡眠
  • ストレスマネジメント

などを組み合わせながら治療を行うことが、症状の改善や再発予防につながります。

Q&A

Q1. 緊張型頭痛とはどのような頭痛ですか?
緊張型頭痛とは、頭全体が締め付けられるような鈍い痛みを特徴とする、最も一般的な一次性頭痛です。痛みは頭の左右両側に現れることが多く、「ヘルメットをかぶっているよう」「頭をベルトで締め付けられているよう」と表現されることがあります。片頭痛のようなズキズキと脈打つ強い痛みや、群発頭痛のような目の奥をえぐられるような激痛とは異なり、軽度から中等度の痛みであることが多く、日常生活を続けられる方も少なくありません。一方で、頭痛が慢性化すると仕事や勉強への集中力が低下し、生活の質(QOL)が大きく損なわれることがあります。緊張型頭痛は、首や肩の筋肉の緊張、姿勢不良、精神的ストレス、睡眠不足など、複数の要因が重なって発症すると考えられています。

Q2. 緊張型頭痛の原因は何ですか?
緊張型頭痛は、一つの原因だけで起こる病気ではありません。首や肩の筋肉の緊張をはじめ、精神的ストレスや生活習慣など、さまざまな要因が組み合わさって発症すると考えられています。代表的な原因には、

  • 長時間のデスクワーク
  • スマートフォンの長時間使用
  • 猫背などの姿勢不良
  • 首や肩のこり
  • 精神的ストレス
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 疲労の蓄積

などがあります。これらによって首や肩の筋肉が持続的に緊張すると血流が悪くなり、筋肉に疲労物質が蓄積して神経が刺激され、頭痛として感じられるようになります。そのため、薬だけでなく、姿勢や生活習慣の改善も重要な治療の一つです。

Q3. 緊張型頭痛とストレスの関係はありますか?
はい。緊張型頭痛はストレスと非常に密接な関係があります。精神的なストレスを受けると、自律神経のバランスが乱れ、首や肩の筋肉が無意識のうちに緊張しやすくなります。その結果、

  • 首や肩のこり
  • 血流の低下
  • 筋肉の疲労

が起こり、頭痛につながると考えられています。また、仕事や人間関係、睡眠不足などのストレスが長期間続くと、筋肉の緊張が慢性化し、頭痛を繰り返す原因になることもあります。一方で、「ストレスだけ」が原因ではありません。姿勢不良や運動不足、長時間同じ姿勢を続けることなど、身体的な要因も重なって発症することが多いため、生活全体を見直すことが重要です。

Q4. 緊張型頭痛と片頭痛の違いは何ですか?
緊張型頭痛と片頭痛は、症状や原因、治療法が異なる頭痛です。緊張型頭痛では、

  • 頭全体が締め付けられるような痛み
  • 両側に起こることが多い
  • 軽度から中等度の痛み
  • 動いても悪化しにくい

ことが特徴です。一方、片頭痛では、

  • ズキズキと脈打つ痛み
  • 片側に起こることが多い
  • 吐き気や嘔吐
  • 光や音に敏感になる
  • 身体を動かすと悪化しやすい

といった特徴があります。ただし、一人の患者さんに両方の頭痛がみられることもあるため、正確な診断を受けることが大切です。

Q5. 緊張型頭痛はどれくらい続きますか?
緊張型頭痛の持続時間には個人差があります。短い場合は30分程度で改善することもありますが、数時間から数日間続くこともあります。また、

  • 月に数回だけ起こる方
  • 毎週繰り返す方
  • 毎日のように続く方

など、頭痛の頻度もさまざまです。月に15日以上の頭痛が3か月以上続く場合は、「慢性緊張型頭痛」と診断されることがあります。頭痛が長期間続く場合には、自己判断せず医療機関で相談することをおすすめします。

Q6. 緊張型頭痛は慢性化しますか?
はい。緊張型頭痛は慢性化することがあります。特に、

  • 長時間のデスクワーク
  • 姿勢不良
  • 慢性的な肩こり
  • 睡眠不足
  • 精神的ストレス

などが続くと、頭痛を繰り返しやすくなります。国際頭痛分類では、月15日以上の頭痛が3か月以上続く場合を慢性緊張型頭痛と定義しています。慢性化すると、軽い頭痛がほぼ毎日続き、仕事や家事、学業に支障をきたすこともあります。そのため、鎮痛薬だけに頼るのではなく、生活習慣や姿勢、ストレスへの対策を早めに行うことが大切です。

Q7. 緊張型頭痛は危険な病気ですか?
緊張型頭痛は、基本的に命に関わる危険な病気ではありません。脳腫瘍や脳出血などによって起こる「二次性頭痛」とは異なり、画像検査で脳に異常が見つからない「一次性頭痛」に分類されます。ただし、

  • 突然経験したことのない激しい頭痛
  • 手足のしびれや麻痺
  • ろれつが回らない
  • 意識障害
  • 高熱を伴う頭痛

などがある場合には、脳卒中や髄膜炎など重大な病気が隠れている可能性があります。いつもの緊張型頭痛とは違う症状がある場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。

Q8. 緊張型頭痛は脳の病気ですか?
緊張型頭痛は、脳そのものに異常が起きている病気ではありません。脳腫瘍や脳出血のような器質的な病気ではなく、首や肩の筋肉の緊張やストレスなどが関与する機能性の頭痛と考えられています。そのため、多くの場合、MRIやCT検査を行っても異常は認められません。一方で、初めて経験する頭痛や、これまでとは異なる強い頭痛では、重大な病気を除外するために画像検査が必要になることがあります。頭痛が続く場合や症状に不安がある場合には、自己判断せず、脳神経内科や脳神経外科、頭痛外来などで相談することをおすすめします。

Q9. 緊張型頭痛はストレスだけが原因ですか?
いいえ。緊張型頭痛はストレスだけが原因で起こる病気ではありません。精神的なストレスは重要な誘因の一つですが、それに加えて、

  • 長時間のデスクワーク
  • スマートフォンの使用
  • 猫背などの姿勢不良
  • 首や肩の筋肉の緊張
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 疲労の蓄積

など、さまざまな要因が複雑に関係しています。特に首や肩の筋肉が緊張すると血流が悪くなり、筋肉や神経への負担が増えることで頭痛が起こりやすくなります。そのため、ストレス対策だけでなく、姿勢改善や適度な運動、十分な睡眠など生活習慣全体を見直すことが、症状の改善につながります。

Q10. 緊張型頭痛と肩こりの関係は何ですか?
緊張型頭痛と肩こりは非常に密接な関係があります。首や肩の筋肉が長時間緊張すると血流が悪くなり、筋肉の疲労や神経への刺激が生じ、頭痛を引き起こしやすくなります。特に、

  • デスクワーク
  • パソコン作業
  • スマートフォンの長時間使用
  • 猫背などの姿勢不良

は、肩こりと緊張型頭痛の共通した原因です。また、肩こりが頭痛を悪化させ、頭痛によってさらに筋肉が緊張するという悪循環に陥ることもあります。ストレッチや姿勢改善、適度な運動などを継続することで、肩こりと頭痛の両方の改善が期待できます。

Q11. 緊張型頭痛はめまい・吐き気・光や音に敏感になることはありますか?
緊張型頭痛では、めまいや軽い吐き気、光や音への軽度の過敏症状がみられることがありますが、一般的には強くありません。めまいがある場合は、ふらつき感や浮遊感などの「非回転性めまい」であることが多く、首や肩の筋肉の緊張やストレス、自律神経の乱れが関係していると考えられています。また、強いストレスや慢性頭痛では軽い吐き気や、光・音に対して敏感になることもあります。一方で、

  • 強い吐き気や嘔吐
  • 強い光過敏・音過敏

がある場合は、片頭痛など他の頭痛の可能性も考えられます。症状が強い場合や繰り返す場合には、正確な診断を受けることが重要です。

Q12. 緊張型頭痛は動くと悪化しますか?
緊張型頭痛は、身体を動かしても大きく悪化しないことが一般的です。これは片頭痛との大きな違いの一つです。片頭痛では、歩いたり階段を上ったりするだけでも痛みが強くなることがありますが、緊張型頭痛では日常的な動作で悪化することはあまりありません。ただし、

  • 長時間同じ姿勢を続ける
  • 首を急に動かす
  • 肩へ負担がかかる動作

などでは、筋肉の緊張が強まり、痛みが増すことがあります。痛みが強くなる姿勢や動作を把握し、こまめに休憩やストレッチを取り入れることが大切です。

Q13. 緊張型頭痛は運動で改善しますか?
はい。適度な運動は、緊張型頭痛の改善や予防に効果が期待できます。運動によって首や肩の筋肉の血流が改善し、筋肉の緊張が和らぐことで頭痛の軽減につながります。おすすめの運動としては、

  • ウォーキング
  • 軽いジョギング
  • ストレッチ
  • ヨガ
  • ラジオ体操

など、無理のない有酸素運動が挙げられます。一方で、激しい運動や急激な負荷は筋肉へ負担をかけることもあるため、体調に合わせて継続することが重要です。日頃から運動習慣を取り入れることで、頭痛だけでなく肩こりや首こりの予防にもつながります。

Q14. 緊張型頭痛の治し方はありますか?
緊張型頭痛の治療では、一時的に痛みを抑えるだけではなく、原因となる筋肉の緊張や生活習慣を改善することが重要です。基本的な治療には、

  • 十分な休息
  • 姿勢改善
  • ストレッチ
  • 適度な運動
  • 入浴による温熱療法
  • ストレスマネジメント

などがあります。痛みが強い場合には鎮痛薬を使用することもありますが、薬だけに頼ると再発を繰り返したり、薬物乱用頭痛(MOH)の原因となることがあります。慢性的に症状が続く場合には、筋弛緩薬や抗うつ薬などを使用することもあります。症状や生活背景に合わせて、総合的な治療を行うことが大切です。

Q15. 緊張型頭痛には薬が必要ですか?市販薬は効きますか?
緊張型頭痛では、必ずしも薬が必要になるわけではありません。軽い頭痛であれば、

  • 休息
  • ストレッチ
  • 入浴
  • 姿勢改善

などで改善することも少なくありません。痛みが強い場合には、

  • アセトアミノフェン
  • ロキソプロフェン
  • イブプロフェン

などの市販薬や処方薬が有効な場合があります。ただし、鎮痛薬を頻繁に服用すると、薬物乱用頭痛(MOH)を引き起こす可能性があります。市販薬を使用しても改善しない場合や、頭痛を繰り返す場合には、自己判断を続けず医療機関を受診しましょう。

Q16. 緊張型頭痛は予防できますか?
はい。緊張型頭痛は生活習慣を見直すことで予防できる可能性が高い頭痛です。予防のポイントは、

  • 正しい姿勢を意識する
  • 長時間同じ姿勢を続けない
  • 定期的にストレッチを行う
  • 適度な運動を続ける
  • 十分な睡眠をとる
  • ストレスをため込まない

ことです。また、パソコン作業やスマートフォンの使用が長時間続く場合は、1時間に1回程度は立ち上がって体を動かすこともおすすめです。頭痛を繰り返している方は、痛みが出てから対処するのではなく、日頃から筋肉の緊張をためない生活を心掛けることが、再発予防につながります。

Q17. マッサージ・整体・鍼灸・ツボ療法は効果がありますか?
マッサージや整体、鍼灸、ツボ療法は、緊張型頭痛の症状を和らげる補助療法として有効な場合があります。緊張型頭痛では首や肩の筋肉が緊張していることが多いため、筋肉をほぐして血流を改善することで、頭痛が軽減することがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • マッサージ:筋肉の緊張をほぐし、一時的な痛みの軽減が期待できます。
  • 整体:姿勢や身体のバランスを整え、首や肩への負担軽減を目指します。
  • 鍼灸:筋肉や神経へ刺激を与え、血流改善や痛みの軽減が期待されます。
  • ツボ療法:セルフケアとして取り入れやすく、肩や首の緊張緩和に役立つことがあります。

ただし、これらだけで緊張型頭痛が根本的に治るわけではありません。姿勢改善や運動習慣、ストレス対策などを組み合わせることで、より高い改善効果が期待できます。

Q18. 入浴や温めることで改善しますか?冷やした方がよいですか?
緊張型頭痛では、温めることが症状改善につながることが多くあります。首や肩の筋肉が緊張すると血流が悪くなるため、

  • 入浴
  • 温タオル
  • 温湿布
  • カイロ

などで首や肩を温めることで、筋肉がほぐれ、頭痛が軽減することがあります。特に38~40℃程度のお湯にゆっくり浸かる入浴は、筋肉を温めるだけでなく、リラックス効果も期待できます。一方、冷湿布や冷却は一時的に痛みを和らげることがありますが、筋肉の血流を低下させ、かえって筋緊張を強めることもあります。そのため、緊張型頭痛では基本的に「冷やすより温める」ことが推奨されます。ただし、発熱や炎症を伴う場合などは対応が異なることもあるため、不安な場合は医師へ相談しましょう。

Q19. 筋弛緩薬・抗不安薬・抗うつ薬・漢方は有効ですか?
緊張型頭痛では、症状や原因に応じて鎮痛薬以外の薬が使用されることもあります。

筋弛緩薬
首や肩の筋肉の緊張が強い場合に使用されることがあります。筋肉を緩めることで頭痛の改善が期待できますが、眠気などの副作用に注意が必要です。

抗不安薬
ストレスや不安が強く、筋肉の緊張が続いている場合に補助的に使用されることがあります。ただし、依存性の問題があるため、長期間の使用は慎重に判断されます。

抗うつ薬
慢性緊張型頭痛では、三環系抗うつ薬などが予防目的で使用されることがあります。痛みを感じにくくする作用があり、頭痛の頻度を減らす効果が期待されます。

漢方薬
葛根湯や釣藤散、加味逍遙散などが使用されることがあります。体質や症状に合わせて処方され、ストレスや筋緊張の改善を目的として用いられます。

どの治療が適しているかは患者さんによって異なるため、自己判断ではなく医師と相談しながら治療を進めることが大切です。

Q20. 緊張型頭痛と薬物乱用頭痛(MOH)の関係は何ですか?
緊張型頭痛では、鎮痛薬を頻繁に使用することで薬物乱用頭痛(MOH:Medication Overuse Headache)を引き起こすことがあります。薬物乱用頭痛とは、頭痛を抑えるために飲んでいた薬が、かえって頭痛を慢性化させてしまう状態です。一般的には、

  • 市販薬
  • NSAIDs
  • アセトアミノフェン

などを月10~15日以上使用する状態が続くと、発症リスクが高まるとされています。「薬を飲んでも効かなくなった」「ほぼ毎日頭痛がある」という場合には、薬物乱用頭痛の可能性も考えられます。頭痛が頻繁に起こる場合は、薬だけに頼るのではなく、原因となる筋肉の緊張や生活習慣の改善を行うことが重要です。

Q21. 緊張型頭痛は遺伝しますか?
緊張型頭痛は、片頭痛ほど明確な遺伝性は確認されていません。家族内で同じような頭痛を経験する方がいることはありますが、「親が緊張型頭痛だから必ず子どもも発症する」という病気ではありません。一方で、

  • ストレスへの感じ方
  • 筋肉が緊張しやすい体質
  • 姿勢や生活習慣

などは家族で似ることがあり、それらが発症に影響している可能性があります。遺伝よりも、日常生活や仕事環境などの影響が大きい頭痛と考えられています。

Q22. 子ども・大人・高齢者で違いはありますか?
緊張型頭痛は、子どもから高齢者まで幅広い年代でみられます。

子ども
学業や習い事、人間関係などのストレスに加え、スマートフォンやゲームの長時間使用が原因となることがあります。

大人
20~50代で最も多くみられます。仕事によるストレスや長時間のデスクワーク、肩こりなどが大きな要因です。

高齢者
高齢者でも発症しますが、若い世代より頻度はやや少なくなります。ただし、高齢になって初めて頭痛が出現した場合には、脳卒中や脳腫瘍など他の病気との鑑別が重要になります。年代によって原因や背景は異なりますが、いずれも生活習慣や姿勢の改善が重要です。

Q23. 女性・妊娠・更年期・ホルモンは関係ありますか?
緊張型頭痛は女性にやや多いとされていますが、片頭痛ほどホルモンとの関係は強くありません。ただし、

  • 月経前後
  • 妊娠中
  • 更年期

など、女性ホルモンが変化する時期には頭痛が悪化する方もいます。また、ホルモン変化だけでなく、

  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 肩こり
  • 首こり

などが重なることで症状が強くなることがあります。妊娠中は使用できる薬が限られるため、ストレッチや姿勢改善、入浴などの非薬物療法が中心となります。

Q24. 仕事や在宅勤務で悪化しますか?
はい。仕事や在宅勤務は緊張型頭痛を悪化させる大きな要因です。特に、

  • 長時間のデスクワーク
  • パソコン作業
  • スマートフォンの使用
  • 在宅勤務による運動不足
  • 作業環境の悪化
  • 精神的ストレス

などが重なることで、首や肩の筋肉が緊張しやすくなります。また、在宅勤務では通勤がなくなり、身体を動かす機会が減ることも頭痛の原因になります。仕事中は、

  • 1時間に1回程度立ち上がる
  • 軽いストレッチを行う
  • モニターや椅子の高さを調整する

などを意識することで、頭痛の予防につながります。

Q25. 緊張型頭痛は運転中にも起こりますか?
はい。緊張型頭痛は運転中や長時間の運転後に起こることがあります。運転中は同じ姿勢が続きやすく、首や肩の筋肉が緊張するため、頭痛が起こりやすくなります。また、

  • 長時間の前方注視
  • ハンドル操作による肩への負担
  • 渋滞や運転への緊張
  • 休憩不足

なども頭痛の誘因になります。緊張型頭痛そのものは命に関わる病気ではありませんが、頭痛によって集中力が低下すると運転にも影響する可能性があります。長距離運転では1~2時間ごとに休憩を取り、首や肩のストレッチを行うことが予防につながります。

Q26. 緊張型頭痛は集中力や仕事のパフォーマンスに影響しますか?
はい。緊張型頭痛は集中力や仕事のパフォーマンスに大きく影響することがあります。痛みが比較的軽いことから我慢して仕事を続ける方も多いですが、

  • 集中力の低下
  • 判断力の低下
  • 作業効率の低下
  • ミスの増加

などにつながることがあります。特に慢性緊張型頭痛では、毎日のように軽い頭痛が続くため、「常に頭が重い」「仕事に集中できない」と感じる方も少なくありません。頭痛によって仕事の効率が落ちると、それが新たなストレスとなり、さらに頭痛が悪化するという悪循環に陥ることもあります。頭痛を我慢し続けるのではなく、早めに適切な治療や生活習慣の見直しを行うことが大切です。

Q27. 緊張型頭痛はうつ病や不安障害、パニック症状と関係がありますか?
緊張型頭痛とうつ病、不安障害、パニック症状には一定の関連があることが知られています。精神的なストレスや不安が続くと、自律神経のバランスが乱れ、首や肩の筋肉が緊張しやすくなります。その結果、頭痛が悪化することがあります。また逆に、慢性的な頭痛が続くことで、

  • 気分の落ち込み
  • 不安感
  • 意欲の低下

などが現れることもあります。このように、ストレス → 筋肉の緊張 → 頭痛 → さらにストレスという悪循環が形成されることも少なくありません。頭痛だけでなく、不眠や気分の落ち込み、不安が続く場合には、それらも含めて総合的に治療することが重要です。

Q28. 緊張型頭痛は睡眠・寝すぎ・枕・寝具は関係ありますか?
はい。睡眠の質や寝具は緊張型頭痛と深く関係しています。睡眠中は筋肉の緊張が緩和されるため、十分な睡眠は頭痛の改善につながります。一方で、

  • 睡眠不足
  • 寝すぎ
  • 高すぎる枕
  • 低すぎる枕
  • 体に合わないマットレス

などは首や肩の筋肉へ負担をかけ、頭痛を悪化させることがあります。理想的なのは、

  • 首の自然なカーブを保てる枕
  • 硬すぎず柔らかすぎないマットレス
  • 規則正しい睡眠習慣

です。「朝起きたときから頭が重い」「寝ても肩こりが改善しない」という方は、睡眠環境を見直すことも大切です。

Q29. どの治療を選べばよいですか?
緊張型頭痛の治療は、症状の程度や原因に応じて選択することが重要です。軽い症状であれば、

  • 姿勢改善
  • ストレッチ
  • 運動習慣
  • 入浴
  • ストレスマネジメント

などの生活習慣改善から始めます。痛みが強い場合には鎮痛薬を使用し、慢性化している場合には筋弛緩薬や抗うつ薬などが処方されることもあります。また、

  • マッサージ
  • 整体
  • 鍼灸

などが補助療法として有効な場合もあります。さらに、なごやEVTクリニックでは、動脈注射治療という新しい治療法も行っています。薬だけでは十分な改善が得られない方や、慢性的な頭痛や肩こりを繰り返している方にとって、新たな治療の選択肢となる可能性があります。患者さん一人ひとりで原因や生活背景は異なるため、症状に応じた最適な治療法を選択することが重要です。

Q30. 緊張型頭痛は完治しますか?
緊張型頭痛は、多くの場合、適切な治療と生活習慣の改善によって症状を大きく改善できる頭痛です。軽症の方では、

  • 姿勢改善
  • ストレッチ
  • 適度な運動
  • ストレス対策

などによって頭痛がほとんど起こらなくなることもあります。一方で、慢性緊張型頭痛では再発を繰り返すこともあるため、「完全に二度と頭痛が起こらない」という意味での完治は難しい場合があります。そのため治療では、

  • 頭痛の頻度を減らす
  • 痛みを軽くする
  • 日常生活へ支障がない状態を維持する

ことを目標にします。早い段階から適切な治療を行い、姿勢や生活習慣を見直すことで、多くの患者さんが頭痛をコントロールできるようになります。慢性的な頭痛でお悩みの方は、一人で我慢せず専門医へ相談することをおすすめします。

 

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腰臀部股関節

 

 
 

 
 

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