指の真ん中の関節が腫れて痛い…それはブシャール結節かもしれません

「指の第2関節が腫れている」
「指を曲げ伸ばしすると痛い」
「ペットボトルのフタが開けにくい」
「朝になると指がこわばる」
「指の関節が少しずつ変形してきた」

このような症状がある場合、ブシャール結節の可能性があります。

ブシャール結節とは、指の第2関節(PIP関節)に起こる変形性関節症の一種です。
関節の軟骨がすり減ることで炎症や変形が生じ、痛みや腫れ、関節の動かしにくさが現れます。特に40代以降の女性に多くみられる疾患です。

ブシャール結節とは?

指には3つの関節があります。
ブシャール結節は、そのうち指の真ん中にある第2関節(PIP関節)に起こる変形性関節症です。

関節軟骨がすり減ることで、

  • 関節の炎症
  • 腫れ
  • 骨の変形
  • 可動域制限

が起こります。

よく似た疾患にへバーデン結節がありますが、へバーデン結節は指の第1関節(DIP関節)に起こる点が異なります。

ブシャール結節の症状

指の第2関節の痛み

最も多い症状です。
物をつかむ動作や家事の際に痛みが出やすくなります。

関節の腫れ

関節が赤く腫れたり熱を持ったりすることがあります。

指の変形

進行すると関節が太くなり、曲がった状態で変形することがあります。

朝のこわばり

朝起きたときに指が動かしにくくなることがあります。

指の曲げ伸ばしがしにくい

関節の変形が進むと可動域が制限されます。

握力低下

  • ペットボトルのフタを開ける
  • 雑巾を絞る
  • 買い物袋を持つ

といった動作が困難になることがあります。

痛みの波がある

症状が強い時期と落ち着く時期を繰り返すことがあります。

ブシャール結節の原因

加齢による軟骨の摩耗

最も大きな原因です。
年齢とともに関節軟骨がすり減り、炎症や変形が生じます。

女性ホルモンの変化

更年期以降の女性に多いことから、女性ホルモン(エストロゲン)の減少が関与すると考えられています。

手の使い過ぎ

  • 家事
  • パソコン作業
  • 手作業

などによる慢性的な負担が発症に関与すると考えられています。

遺伝的要因

家族内でみられることもあり、遺伝的な素因が関与している可能性があります。

外傷

過去のケガや関節損傷がきっかけとなることがあります。

ブシャール結節と関節リウマチの違い

指の関節が腫れるため関節リウマチと間違われることがあります。

ブシャール結節

  • 主に第2関節が変形する
  • 中年以降の女性に多い
  • 変形性関節症の一種
  • 血液検査で異常が出ないことが多い

関節リウマチ

  • 複数関節に炎症が起こる
  • 自己免疫疾患
  • 血液検査で異常が出ることがある

正確な診断が重要です。

ブシャール結節になりやすい人

  • 40歳以上の女性
  • 更年期世代の方
  • 手作業が多い方
  • パソコン作業が多い方
  • 家事を頻繁に行う方
  • 家族に指の変形がある方

に多くみられます。

ブシャール結節を放置するとどうなる?

初期は痛みだけの場合もあります。
しかし進行すると、

  • 関節変形
  • 指が曲がる
  • 可動域制限
  • 握力低下
  • 日常生活への支障

につながる可能性があります。
変形が進行すると元の状態へ戻すことが難しくなるため早期治療が大切です。

ブシャール結節の検査

問診・診察

症状や変形の程度を確認します。

レントゲン検査

最も重要な検査です。

  • 関節裂隙の狭小化
  • 骨棘形成
  • 関節変形

などを確認します。

超音波検査(エコー)

炎症や異常血流の有無を確認できます。

血液検査

関節リウマチなど他の疾患との鑑別を行います。

ブシャール結節の治療

テーピング・装具療法

関節への負担を軽減します。

薬物療法

  • 消炎鎮痛薬
  • 外用薬
  • 湿布

などを使用します。

注射治療

炎症が強い場合には関節内注射が行われることがあります。

リハビリテーション

関節機能維持や手の使い方指導を行います。

手術

保存療法で改善しない場合には、

  • 関節形成術
  • 人工関節置換術
  • 関節固定術

などが検討されます。

長引く指の痛みとモヤモヤ血管の関係

ブシャール結節では、関節周囲に慢性的な炎症が続いていることがあります。
近年、この慢性的な炎症の背景に「モヤモヤ血管」と呼ばれる異常な毛細血管が関与していることがわかってきました。

本来、血管は傷ついた組織を修復するために作られます。
しかし炎症が長引くことで必要以上に血管が増殖し、その周囲には痛みを感じる神経も増えていきます。

その結果、

  • 指の痛みが長引く
  • 腫れを繰り返す
  • 安静にしても改善しない
  • 日常生活で痛みが続く

といった慢性的な症状につながることがあります。

運動器カテーテル治療という新しい選択肢

近年、慢性的な関節痛に対する治療として「運動器カテーテル治療」が注目されています。

運動器カテーテル治療は、痛みの原因となるモヤモヤ血管に対してカテーテルを用いて治療を行う方法です。手首などの血管から細いカテーテルを挿入し、関節周囲の異常血管へアプローチします。

身体への負担が少なく、

  • ブシャール結節による痛みが長引いている
  • 指の腫れや痛みを繰り返している
  • 保存療法で改善しない
  • 手術は避けたい

という方にとって、新たな治療選択肢となる可能性があります。

このような症状があればご相談ください

  • 指の第2関節が痛い
  • 指の関節が腫れている
  • 指が変形してきた
  • 朝に指がこわばる
  • ペットボトルのフタが開けにくい
  • ブシャール結節と診断された
  • 痛み止めで改善しない
  • 手術以外の治療法を探している

ブシャール結節は、更年期以降の女性に多くみられる指の変形性関節症です。進行すると日常生活に大きな影響を与えることがあります。

なごやEVTクリニックでは、ブシャール結節による慢性的な指の痛みに対する運動器カテーテル治療を行っています。
長引く指の痛みや腫れでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

Q&A

Q1. 指の関節に硬い腫れを感じるのはなぜですか?

指の関節に硬い腫れが生じるのは、関節の炎症や軟骨の摩耗が原因で、特に加齢や遺伝的要因が影響しています。ブシャール結節はその結果として現れることがあります。

Q2. 指の関節が変形している場合、どのように対処すれば良いですか?

指の関節が変形している場合、リハビリや物理療法を試すことで症状を和らげることができます。進行が見られる場合は、専門医に相談しましょう。

Q3. 指の腫れや痛みがある場合、どのような治療法が効果的ですか?

指の腫れや痛みには、冷却や痛み止めの使用が効果的です。さらに、理学療法やサポーターの使用も炎症を抑えるのに役立ちます。

Q4. 原因となる要因は何ですか?

ブシャール結節は、主に加齢や関節の摩耗、遺伝的要因によって引き起こされます。手指の過度な使用や負担も症状の進行を早めることがあります。

Q5. 症状を軽減するための日常ケアはありますか?

症状を軽減するためには、無理な動作を避け、適度なストレッチや運動を取り入れることが有効です。また、痛みが強い場合は安静にして冷却することが推奨されます。

Q6. 指の関節に痛みを感じた場合、どのタイミングで医師に相談すべきですか?

指の関節に痛みを感じた際、症状が続いたり進行する場合は早めに医師に相談することが重要です。早期治療が、症状の悪化を防ぐために効果的です。

Q7. どのように診断されますか?

ブシャール結節は、指の関節に現れる特徴的な腫れや変形、X線などの画像診断を通じて確認されます。診断は、専門医による検査が必要です。

Q8. 治療には手術が必要ですか?

多くの場合、手術は必要ありませんが、痛みがひどい場合や関節の機能が大きく損なわれた場合には、手術が検討されることがあります。

Q9. 進行を遅らせるためにはどんな対策が有効ですか?

進行を遅らせるためには、手指の過剰な負担を避け、適切なストレッチや軽い運動を日常に取り入れることが有効です。症状が進む前に対策を取ることが重要です。

Q10. 再発しないようにするためのケア方法はありますか?

再発を防ぐためには、日常生活で指への負担を減らし、関節の健康を維持するための運動を定期的に行うことが重要です。特に、適切な休息とストレッチを取り入れることが効果的です。

ブシャール結節の実例紹介

 

モヤモヤ血管

 

顔・首

 
 
 

肩・腕・肘・手

 

 

腰臀部股関節

 

 
 

 
 

その他