ギックリ腰でお悩みの方へ

突然の腰の痛みに悩まされたことはありませんか?それはギックリ腰の可能性があります。ギックリ腰は、急な動きや重い物を持ち上げたときに腰に激痛が走る状態を指し、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

ギックリ腰とは?

ギックリ腰(急性腰痛症)は、突然の腰の痛みを特徴とする状態であり、一般的には急激な動作や不適切な姿勢で重い物を持ち上げることで発生します。この痛みは、筋肉や靭帯、椎間板などの腰部構造に急激な負担がかかることが原因です。

原因と症状

主な原因は、腰部の過度の負担や無理な動作です。具体的には以下のような要因が考えられます

  • 重い物の持ち上げ:不適切な姿勢で重い物を持ち上げること。
  • 急激な動作:急に立ち上がる、屈む、ひねる動作。
  • 筋肉の疲労:長時間の座位や立位で筋肉が疲労している状態。
  • 姿勢の問題:不適切な姿勢での作業や運動。

主な症状は以下の通りです

  • 急激な腰の痛み:突然の強い痛みが腰部に走り、動けなくなることもあります。
  • 腰の動きの制限:痛みにより腰を動かすことが難しくなる。
  • 筋肉のこわばり:腰部の筋肉が緊張し、こわばることがあります。
  • 痛みの放散:痛みが臀部や太ももに放散することもあります。

モヤモヤ血管と運動器カテーテル治療

近年注目されている治療法として、運動器カテーテル治療があります。この方法は、痛みを長引かせている微細な病的新生血管、通称「モヤモヤ血管」に直接アプローチすることで症状を改善します。モヤモヤ血管が発生するとなぜ痛みが生じるのかについてご説明します。損傷を受ける、あるいは繰り返しのストレスにより炎症が起きている部位には、その修復の過程で血管が増えます。痛みの原因部位にできてしまう異常な血管が、血管造影画像では、かすんでぼやけて見えるため、この新生血管をわかりやすいように“モヤモヤ血管”と呼んでいます。モヤモヤ血管は通常、出来ては消え、出来ては消え、ということを繰り返していますが、何らかの原因で消えなくなった病的新生血管のそばには病的な神経も増殖していることが分かっています。これらが痛み信号を発するほか、病的血流が増えることで局所の組織圧が高まることなどにより、五十肩や腰痛、膝の痛みなどの長引く痛みが引き起こされると考えられています。一般に、40歳以上になるとモヤモヤ血管を自然に減らす力が衰えてくるため、長引く痛みが生じやすくなります。微細な血管は通常の治療ではアクセスが難しい部位に存在します。運動器カテーテル治療では、これらの血管にカテーテルを用いて薬剤を直接注入し、炎症を抑えます。通常の治療で良くならない場合、あるいはとにかく早く楽になりたい方は、この治療法を検討されるとよいでしょう。

運動器カテーテル治療のメリット

  • 有効性:薬剤を内側から直接患部に届けるため、高い有効性が期待できます。
  • 即効性:夜間痛・強い安静時痛については早期から改善します。
  • 安全性:ステロイドのような副作用がなく、長期的な使用が可能です。血管から作用させるのみであり、組織を傷つける心配がありません。
  • 低侵襲:負担の少ない治療であり、当日から治療後の特別な制限は不要です(日帰り手術)。小児~高齢者まで幅広く気軽に受けていただけます。
  • 効果の持続:治療効果が長期間持続するため、再発のリスクが低減されます。

予防とセルフケア

予防するためには、日常生活での注意が必要です。以下のポイントを参考にしてください

    • 適切な姿勢で物を持ち上げる:膝を曲げて腰に負担をかけずに持ち上げましょう。
    • 急激な動作を避ける:急に立ち上がる、屈む、ひねる動作を避けましょう。
    • 定期的にストレッチを行う:腰部や太もものストレッチを習慣化し、柔軟性を保ちましょう。
    • 腰部の筋力を強化する:腰部や腹部の筋力を強化する運動を取り入れましょう。
    • 長時間の座位を避ける:長時間同じ姿勢で座り続けることを避け、適度に休憩を取りましょう。

Q&A

Q: ギックリ腰はどのように予防できますか?
A: ギックリ腰を予防するためには、正しい姿勢を保つこと、重い物を運ぶ際には腰を曲げずに膝を曲げること、筋力トレーニングやストレッチを行うことが重要です。

Q: ギックリ腰を起こした場合、どのくらいの療養期間が必要ですか?
A: ギックリ腰の回復期間は個人によって異なりますが、通常は数日から数週間程度です。安静にしている間にも、軽度な運動やストレッチなどのリハビリを行うことが推奨されています。

Q: 長時間座り仕事をしています。ギックリ腰のリスクを減らすためにはどうすればいいですか?
A: 長時間座り仕事をする場合には、適切な椅子やデスクの高さを選び、定期的な休憩を取ることが重要です。また、姿勢を正しく保つために背筋を伸ばし、適度な運動やストレッチを行うことも助けになります。

Q: ギックリ腰はどの年齢層でよく発生しますか?
A: ギックリ腰は年齢に関係なく発生する可能性がありますが、中年以降の成人に多く見られます。これは筋力の低下や椎間板の変性が関連している可能性があります。

Q: ギックリ腰と腰痛は同じですか?
A: ギックリ腰は腰痛の一種ですが、特定の状態を指す言葉です。ギックリ腰は急性のぎっくり感や動けない状態を指し、他の原因による腰痛とは異なる特徴があります。

Q: ギックリ腰を自宅で治療する方法はありますか?
A: 自宅でのギックリ腰の治療には、安静にすること、温湿布や氷を使った痛みの緩和、軽度なストレッチや軽い運動などが含まれます。しかし、症状が重篤で長引く場合には医師の診察を受けることをお勧めします。

Q: ギックリ腰を放置するとどうなりますか?
A: ギックリ腰を放置すると、症状が悪化する可能性があります。長期間の安静や適切な治療を行わないと、痛みや運動制限が続く可能性があります。早めの診断と適切な治療が重要です。

Q: ギックリ腰のリハビリテーションにはどのような種目が効果的ですか?
A: ギックリ腰のリハビリには、腰部の筋力を強化するエクササイズや柔軟性を向上させるストレッチ、姿勢の改善に役立つコアトレーニングなどが一般的に推奨されています。

Q: ギックリ腰とヘルニアは関連していますか?
A: ギックリ腰とヘルニアは関連している場合があります。ギックリ腰は急性の状態を指すのに対し、ヘルニアは椎間板が膨らんだ状態を指すことがあります。しかし、全てのギックリ腰がヘルニアと関連しているわけではありません。

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