外反母趾でお悩みの方へ

外反母趾は、足の親指が外側に曲がり、付け根の関節が突出する状態を指します。この状態は、特に女性に多く見られ、痛みや歩行困難を引き起こすことがあります。外反母趾は、遺伝や不適切な靴の使用などが原因で発生し、放置すると症状が悪化する可能性があります。

外反母趾とは?

外反母趾は、親指が外側に曲がり、付け根の関節が突出する状態です。この状態は、足のアーチが崩れることで発生し、関節に過度の圧力がかかることが原因です。外反母趾は、特にハイヒールや狭い靴を頻繁に履く女性に多く見られます。

原因と症状

主な原因は以下の通りです

  • 遺伝的要因:家族に外反母趾が見られる場合、遺伝的に影響を受けることがあります。
  • 不適切な靴の使用:ハイヒールやつま先の狭い靴を履くことが原因となります。
  • 筋力の低下:足の筋肉や靭帯が弱くなると、アーチが崩れやすくなります。
  • 長時間の立ち仕事:長時間立ち続ける仕事は足に大きな負担をかけます。
  • 外傷:足や足首の怪我が原因で外反母趾になることがあります。

 主な症状は以下の通りです

  • 足の痛み:特に親指の付け根に痛みが生じます。
  • 関節の腫れと炎症:親指の付け根が腫れ、炎症を起こすことがあります。
  • 足の変形:親指が外側に曲がり、関節が突出します。
  • 靴擦れやタコ:関節が突出することで靴擦れやタコができやすくなります。
  • 歩行困難:痛みや変形により、正常な歩行が難しくなることがあります。

モヤモヤ血管と運動器カテーテル治療

近年注目されている治療法として、運動器カテーテル治療があります。この方法は、痛みを長引かせている微細な病的新生血管、通称「モヤモヤ血管」に直接アプローチすることで症状を改善します。モヤモヤ血管が発生するとなぜ痛みが生じるのかについてご説明します。損傷を受ける、あるいは繰り返しのストレスにより炎症が起きている部位には、その修復の過程で血管が増えます。痛みの原因部位にできてしまう異常な血管が、血管造影画像では、かすんでぼやけて見えるため、この新生血管をわかりやすいように“モヤモヤ血管”と呼んでいます。モヤモヤ血管は通常、出来ては消え、出来ては消え、ということを繰り返していますが、何らかの原因で消えなくなった病的新生血管のそばには病的な神経も増殖していることが分かっています。これらが痛み信号を発するほか、病的血流が増えることで局所の組織圧が高まることなどにより、五十肩や腰痛、膝の痛みなどの長引く痛みが引き起こされると考えられています。一般に、40歳以上になるとモヤモヤ血管を自然に減らす力が衰えてくるため、長引く痛みが生じやすくなります。微細な血管は通常の治療ではアクセスが難しい部位に存在します。運動器カテーテル治療では、これらの血管にカテーテルを用いて薬剤を直接注入し、炎症を抑えます。通常の治療で良くならない場合、あるいはとにかく早く楽になりたい方は、この治療法を検討されるとよいでしょう。

運動器カテーテル治療のメリット

  • 有効性:薬剤を内側から直接患部に届けるため、高い有効性が期待できます。
  • 即効性:夜間痛・強い安静時痛については早期から改善します。
  • 安全性:ステロイドのような副作用がなく、長期的な使用が可能です。血管から作用させるのみであり、組織を傷つける心配がありません。
  • 低侵襲:負担の少ない治療であり、当日から治療後の特別な制限は不要です(日帰り手術)。小児~高齢者まで幅広く気軽に受けていただけます。
  • 効果の持続:治療効果が長期間持続するため、再発のリスクが低減されます。

予防とセルフケア

外反母趾を予防するためには、日常生活での注意が必要です。以下のポイントを参考にしてください

    • 適切な靴の選択:足に合った靴を選び、ハイヒールやつま先の狭い靴は避ける。
    • 定期的なストレッチ:足の筋肉や靭帯を柔軟に保つために、ストレッチを習慣化しましょう。
    • バランスの良い筋力トレーニング:足の筋力バランスを整えるために、特定の筋力トレーニングを行います。
    • 足のケア:足の疲労を軽減するために、定期的に足のケアを行いましょう。
    • 体重管理:適正な体重を維持することで、足への負担を軽減します。

Q&A

Q: 外反母趾は遺伝的な要素が関与していますか?
A: はい、遺伝的な要素は外反母趾の発症リスクに関連しています。しかし、他の要素も影響を及ぼす可能性があります。

Q: 外反母趾は他の足の問題と関連していますか?
A: いくつかの研究は、外反母趾が他の足の問題(例:足底筋膜炎やアキレス腱炎)と関連している可能性を示唆していますが、明確な関連性はまだ十分には解明されていません。

Q: 高いヒールの使用は外反母趾を引き起こす可能性がありますか?
A: 高いヒールの使用は外反母趾のリスクを増加させることがあります。ヒールの高さと足の適切な位置を保つ能力の関係が重要です。

Q: 外反母趾を予防する方法はありますか?
A: 外反母趾を予防するためには、適切な靴を選び、足の負担を軽減するための適切なサポートを提供するインソールやオーソティックを使用することが重要です。

Q: 外反母趾の痛みを軽減するための自宅でのケア方法はありますか?
A: 外反母趾の痛みを軽減するためには、アイシング、足の休息、痛みを和らげる薬の使用、そして適切な靴を履くことが有効です。ただし、個別のケースによって最適な治療法は異なる場合があります。

Q: 外反母趾は自然に治ることがありますか?
A: 外反母趾は進行する可能性があり、自然に完全に治ることは稀です。早期の診断と適切な治療が必要です。

Q: 外反母趾手術後の回復にはどのくらいの時間がかかりますか?
A: 外反母趾手術後の回復時間は個人によって異なりますが、通常は数週間から数か月かかります。完全な回復にはさらに時間がかかる場合もあります。

Q: 外反母趾の手術後に再発することはありますか?
A: 外反母趾の手術後に再発する可能性はありますが、手術によって症状が改善し、再発のリスクが低減されることが一般的です。

Q: 外反母趾を放置するとどのような合併症が生じる可能性がありますか?
A: 外反母趾を放置すると、足の痛みや歩行困難などの症状が悪化する可能性があります。また、足の変形や関節炎のリスクも高まります。

Q: 外反母趾は年齢に関係なく発生しますか?
A: 外反母趾は年齢に関係なく発生する可能性がありますが、加齢によってリスクが高まることがあります。また、足の構造や生活習慣も影響を及ぼします。

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