手首や肘、足の付け根の血管から太さ0.6mmほどの細長いチューブ(これをカテーテルと言います)を動脈の中に進めていき、痛みのある場所に薬(塞栓物質)を投与します。一時的な塞栓効果であるため、正常な血管は一時的に流れが悪くなることがあっても自然と再開通しますが、病的な血管は正常な血管とは構造が異なり脆弱であるため、一時的塞栓物質であっても投与により退縮していきます。このように血管構造の違いを利用して痛みのある部位を治療していきます。体表面から注射をするよりも、直接的にモヤモヤ血管に作用しますから非常に強力な治療効果が期待できます。また、注射が困難な部位においても、正確にカテーテルを導くことにより、安全かつ確実に薬を届けることができます。繰り返し注射を続けると、それだけ組織を傷つけることになりますが、カテーテル治療では皮膚や筋肉、腱などの損傷を避けることができます。