足:アキレス腱炎、足底筋膜炎、踵骨棘など

【30代:女性】バドミントン選手に生じたアキレス腱の痛み(アキレス腱付着部症)

鴨井院長による動画解説

受診までの経過

1年半前から右アキレス腱が痛くなりました。小学生~社会人まで長くバドミントンをしてきたほか、毎日1-2km走っていてそれらが原因と思われました。整形外科ではアキレス腱炎と診断されました。日常生活でも痛みが出るようになり当院を受診されました。

診察時の所見

レントゲンでは右踵骨(踵の骨)の変形や外反母趾を認めました。エコーでは右アキレス腱が優位に腫れていて、踵骨後方滑液包水腫および周囲異常血流信号を認めました。一方、アキレス腱そのものの変性所見は目立たず比較的保たれていました。以上より、アキレス腱付着部症と診断しました。踵骨変形があるため、治療後の再発リスクについて懸念されましたが、今後スポーツは控える予定とのことであり単回の治療による改善が期待できました。以上をご説明し、微細動脈塞栓術(運動器カテーテル治療)を受けていただきました。

治療の所見

後脛骨動脈造影において、踵骨変形部を含むアキレス腱付着部においてモヤモヤ血管(病的新生血管)が造影剤の濃染像として描出されました。治療後は画像上速やかに消失しました。

治療前画像:損傷を受ける、あるいは繰り返しのストレスにより発生した異常な新生血管
治療後画像:カテーテルを用いて塞栓物質を血管内に投与し新生血管を塞いだ状態
治療費用:税込324,500円
主なリスク・副作用等:針を刺した場所が出血により腫れや痛みを生じたり、感染したりすることがあります(穿刺部合併症)。造影剤によるアレルギー(皮膚のかゆみ・赤み・息苦しくなるなどの症状)が出ることがあります。

治療後の経過

治療後2週間くらいから改善してきました。小走りした際に少し痛みはありましたが概ね痛みは半減しました。エコー観察でもアキレス腱腫脹が大幅に減少していました(6.6mm➡5.0mm)。治療後1ヶ月半、さらに改善し、立てなくなるような激痛も無くなりました。エコー上も再発傾向は認められませんでした。その後も再発なく順調に経過し、半年時点でも特に違和感なく過ごすことが出来ていることを確認しています。踵骨変形の様子から、バドミントンに一生懸命取り組んでこられて相当ハードに負担がかかっていたことなどが示唆されましたが、再発なく単回の治療で改善されてなによりでした。

アキレス腱付着部症の詳しい病状説明はこちら

 
 

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