膝:変形性膝関節症など

【84歳:女性】高齢だからとあきらめていた膝の痛みの変形性膝関節症の実例

鴨井院長による動画解説

受診までの経過

15年前、夫がトイレで倒れているのを起こそうとして左膝を痛めました。数日後、パンパンに腫れてきたため整形外科を受診し、何度か水を抜いてもらいました。しかし、その後も痛みはよくならず、左をかばっているうちに右膝まで痛くなってしまいました。変形性膝関節症と診断され、ヒアルロン酸注射に以後10年ほど通いました。その日は楽になるのですが、翌日からぶり返していました。杖を所持しているものの、杖なしでも歩けていましたが、グラウンドゴルフ仲間からは足をひきずっているよと言われるようになりました。家族のすすめで、当院を受診されました。

検査および治療

レントゲンを見てみると、両膝とも変形がみられましたが、特に左膝は高度に変形が進んでいました。

とはいえ、一歩一歩平地を歩くたびに痛みが出るほどの悪い状況ではありませんでしたので、カテーテル治療による改善が十分期待できました。実際に治療を受けていただいたときの画像です。モヤモヤ血管が著明にみられました。

治療前画像:損傷を受ける、あるいは繰り返しのストレスにより発生した異常な新生血管
治療後画像:カテーテルを用いて塞栓物質を血管内に投与し新生血管を塞いだ状態
治療費用:税込324,500円
主なリスク・副作用等:針を刺した場所が出血により腫れや痛みを生じたり、感染したりすることがあります(穿刺部合併症)。造影剤によるアレルギー(皮膚のかゆみ・赤み・息苦しくなるなどの症状)が出ることがあります。

治療後の経過

治療後直後から痛みが楽になり、足取りが軽くなりました。2週間後に来ていただいたときには、劇的に改善していました。それだけでなく、なんと足先の冷え症までよくなったそうです。治療中から足先がポカポカしてきたのですが、実はこれも治療により、モヤモヤ血管に血液を盗み取られなくなった効果なのです。本来痛みの治療なのですが、うれしい副産物です。グラウンドゴルフ仲間からも、『足を引きずらないし、姿勢が良くなったけど何かしたの?』と驚かれたそうです。膝の痛みから解放されて、グラウンドゴルフの優勝を目指してがんばりたいと意気込んでおられました。高齢で、膝の変形が高度であっても、諦めないでよかったのです。

変形性膝関節症の詳しい病状説明はこちら

 
 

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