肩こりへの動脈注射治療

肩こりへの動脈注射治療とは、肩や首の慢性的なこり・痛みに関係する血管へ薬剤を直接投与し、症状の原因となっている「炎症性血管新生(モヤモヤ血管)」にアプローチする治療です。肩こりは、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、同じ姿勢を続けることなどによって、首から肩にかけての筋肉や筋膜に負担がかかることで生じます。一般的には「筋肉が硬くなっている」「血行が悪くなっている」と考えられることが多いですが、長期間続く肩こりでは、筋肉や筋膜の周囲に慢性的な炎症が生じ、その炎症に伴って通常ではみられない細かな血管が増えていることがあります。これが「炎症性血管新生」、いわゆる「モヤモヤ血管」です。
なごやEVTクリニックでは、長引く肩こりの原因の一つとして、このモヤモヤ血管に着目しています。肩こりへの動脈注射治療では、超音波(エコー)で肩周囲の血管を確認し、症状に関係する動脈へ薬剤を直接投与します。カテーテルを使用する治療と比べて身体への負担が少なく、外来で短時間に受けられることが特徴です。入院や全身麻酔は必要なく、治療後はそのままご帰宅いただけます。

肩こりの動注費用

自由診療になっております。
費用は片側35,000円(税込み38,500円)両側50,000円(税込み55,000円)になります。
*主なリスク・副作用等:針を刺した場所が出血により腫れや痛みを生じたり、感染したりすることがあります(穿刺部合併症)。アレルギー(皮膚のかゆみ・赤み・息苦しくなるなどの症状)が出ることがあります。

なぜ肩こりが改善するのか

肩こりへの動脈注射治療では、肩や首の症状に関係している血管を確認し、その動脈から薬剤を投与します。薬剤を動脈から投与することで、慢性的な炎症によって生じたモヤモヤ血管に直接アプローチすることができます。
治療によって、
・炎症性血管新生(モヤモヤ血管)を減らす
・血管周囲の炎症を抑える
・異常な血流環境を改善する
・神経の過敏な状態を落ち着かせる
・筋肉や筋膜の緊張を和らげる

といった変化が期待されます。

その結果、
・肩の重だるさが軽くなる
・肩や首のこりが改善する
・肩を動かしやすくなる
・デスクワーク中の肩のつらさが軽減する
・肩こりに伴う首の痛みや頭重感が改善する
など、日常生活で感じていた症状の改善につながることが期待できます。

単に「筋肉をほぐす」のではなく、慢性的な肩こりに関係する炎症や病的な血流環境へアプローチすることが、動脈注射治療の大きな特徴です。

肩こりへの動脈注射治療の特徴

外来で受けられる治療

肩こりへの動脈注射治療は、入院する必要がなく、外来で受けることができます。
大きな手術や全身麻酔を必要としないため、身体への負担を抑えながら治療することができます。

治療時間が短い

症状のある肩周囲の血管へ直接薬剤を投与するため、実際の治療は短時間で終了します。
治療後はそのままご帰宅いただくことができます。

エコーで血管を確認して治療

肩周囲の血管の位置や走行には個人差があります。
なごやEVTクリニックでは、超音波(エコー)を用いて血管の位置を確認したうえで、症状に関係する血管を判断して治療を行います。

モヤモヤ血管へ直接アプローチ

マッサージやストレッチなどが筋肉の緊張を和らげることを目的としているのに対し、動脈注射治療では、慢性的な炎症によって生じたモヤモヤ血管や病的な血流環境へ直接アプローチします。

カテーテルを使用しない

通常の動脈注射治療では、カテーテルを血管内へ挿入する必要がありません。
そのため、カテーテル治療と比較すると身体への負担が少なく、より気軽に受けていただきやすい治療です。

マッサージや整体との違い

肩こりに対して、マッサージ、整体、ストレッチ、運動などを行っている方は多いと思います。これらによって筋肉の緊張が和らぎ、肩こりが改善することはもちろんあります。
一方で、「マッサージを受けた直後は楽だけれど、数日すると元に戻ってしまう」「定期的に整体へ通っているが肩こりがなくならない」「ストレッチを続けても首や肩の重さが残っている」という方もいらっしゃいます。
長引く肩こりでは、単なる筋肉の緊張だけでなく、筋肉や筋膜周囲の慢性的な炎症やモヤモヤ血管が症状に関係している可能性があります。肩こりへの動脈注射治療は、筋肉を外側からほぐす治療ではなく、肩こりに関係している血管へ薬剤を投与し、身体の内側から炎症や病的な血流環境へアプローチする治療です。マッサージや整体を否定する治療ではなく、これまでさまざまな方法を試しても肩こりを繰り返している方にとって、新しい治療選択肢の一つとなります。

肩こりへの動脈注射治療がおすすめの方

次のような肩こりでお悩みの方は、動脈注射治療が治療選択肢となる可能性があります。

・何年も慢性的な肩こりに悩んでいる
・デスクワークをすると肩が重くなる
・パソコンやスマートフォンを長時間使用することが多い
・肩だけでなく首までこっている
・肩を揉んでもすぐに元に戻ってしまう
・マッサージや整体へ定期的に通っている
・ストレッチや運動をしても肩こりが改善しない
・肩こりによって仕事や家事に集中できない
・肩こりと一緒に頭痛や頭の重さを感じる
・湿布や鎮痛薬を使用しても症状を繰り返している
・病院で検査を受けても大きな異常が見つからなかった
・肩こりを一時的に和らげるだけでなく、原因に対する治療を受けたい

ただし、肩こりの原因は患者さんによって異なります。頚椎疾患や神経疾患、内科的な病気などが原因となっている場合もあるため、すべての肩こりが動脈注射治療の対象になるわけではありません。なごやEVTクリニックでは、症状や経過、身体所見、超音波検査などをもとに原因を評価し、動脈注射治療が適しているかを判断します。

肩こりへの動脈注射治療の流れ

1.診察

まず、肩こりが始まった時期、症状が出る場所、痛みや重だるさの程度、これまで受けてきた治療などについて確認します。
肩だけでなく、首こりや頭痛などを伴っている場合には、それらの症状についても詳しく確認します。

2.超音波(エコー)で血管を確認

超音波検査を行い、肩周囲を走る血管の位置や深さなどを確認します。
血管の走行には個人差があるため、安全に動脈注射治療を行えるかを確認したうえで治療方法を決定します。

3.動脈へ薬剤を投与

肩こりの症状に関係している動脈へ針を刺し、薬剤を投与します。
薬剤は血流に乗って炎症やモヤモヤ血管が生じている領域へ届きます。

4.治療終了・帰宅

治療後に状態を確認し、問題がなければそのままご帰宅いただけます。入院する必要はありません。

動脈注射治療とカテーテル治療の違い

なごやEVTクリニックでは、モヤモヤ血管に対する治療として「動脈注射治療」と「運動器カテーテル治療」を行っています。動脈注射治療は、肩周囲にある動脈へ直接針を刺して薬剤を投与する治療です。短時間で行うことができ、身体への負担が比較的少ないことが特徴です。
一方、カテーテル治療では、非常に細いカテーテルを血管内へ挿入し、画像で血管を確認しながら症状に関係する血管まで進めて治療します。肩こりの症状が広範囲に及んでいる場合や、症状が強い場合、動脈注射では治療しにくい位置に原因となる血管がある場合などには、カテーテル治療が適していることがあります。
「肩こりだから動脈注射」と一律に決めるのではなく、症状の程度や範囲、血管の走行などを確認し、それぞれの患者さんに適した治療方法を選択することが重要です。

長引く肩こりに新しい治療の選択肢を

肩こりは非常に身近な症状であるため、「病院で治療するほどではない」「肩こりだから仕方がない」と考えている方も少なくありません。しかし、毎日のように肩の重さや痛みを感じていたり、仕事や家事に支障が出ていたりする場合には、単なる一時的な筋肉疲労ではなく、慢性的な炎症や病的な血流が関係している可能性があります。特に、マッサージや整体、ストレッチ、湿布、鎮痛薬などを試しても症状を繰り返している場合には、これまでとは異なる視点から肩こりの原因を考えることも大切です。
なごやEVTクリニックでは、長引く肩こりの原因となる炎症性血管新生(モヤモヤ血管)に着目し、動脈注射治療や運動器カテーテル治療によって症状の改善を目指しています。「何年も肩こりが続いている」「何をしてもすぐに元に戻ってしまう」という方は、一度ご相談ください。

肩こりの動脈注射治療 FAQ

基本

  1. 肩こり動脈注射とはどのような治療ですか?
    肩こりの動脈注射治療(肩こり動注療法)は、当院が行っている外来で受けられる微細動脈塞栓術です。肩こりが長期間続く方では、筋肉や筋膜、腱などに慢性的な炎症が生じ、その周囲に**炎症性血管新生(モヤモヤ血管)**が形成されていることがあります。モヤモヤ血管は炎症を持続させるだけでなく、痛みに関わる神経も伴って増えるため、慢性的な肩こりや首こり、肩甲骨周囲の痛みの一因になると考えられています。肩こり動注療法では、**頸横動脈(TCA:Transverse Cervical Artery)肩甲背動脈(DSA:Dorsal Scapular Artery:別称・下行肩甲動脈/Descending Scapular Artery)**など、首から肩・肩甲骨周囲・背中へ血液を送る動脈から極細い針を用いて薬液を投与し、モヤモヤ血管を標的として治療を行います。治療時間は数分以内であり、治療後、通常そのままご帰宅いただけます。なお、この治療は肩こりの原因すべてに適応となるわけではありません。骨や関節の変形、神経の強い圧迫などが主な原因の場合には、別の治療が適していることもあります。当院では診察や画像検査などをもとに、肩こりの原因を総合的に評価したうえで、動脈注射治療が適しているかどうかをご説明しています。

 

  1. 一般的な肩こり治療との違いは何ですか?
    肩こりに対して一般的に行われている治療には、鎮痛薬や筋弛緩薬、湿布などの薬物療法のほか、ボトックス注射、ハイドロリリース注射、トリガーポイント注射、神経ブロックなどの各種注射療法、さらに電気治療、温熱療法、ストレッチや運動療法などがあります。また、整体院や接骨院、鍼灸院では、整体、指圧、マッサージ(筋膜リリースを含む)、鍼灸治療などが行われています。これらの治療の多くは、筋肉の緊張を和らげたり、痛みを一時的に軽減したりすることを主な目的としています。一方、肩こり動注療法は、炎症を長引かせる原因の一つと考えられている「モヤモヤ血管(炎症性血管新生)」を標的として治療を行う点が大きな特徴です。肩こりは、姿勢不良やデスクワーク、運動不足、加齢などさまざまな要因によって生じます。こうした負担が長期間続くことで慢性的な炎症が起こり、その周囲にモヤモヤ血管が形成されることがあります。このモヤモヤ血管は、炎症を維持するだけでなく、痛みに関わる神経も伴って増えるため、肩こりが慢性化し、治りにくくなる一因と考えられています。肩こり動注療法は、このモヤモヤ血管を選択的に減少させることで、炎症が改善しやすい環境を整え、身体が本来持っている自然治癒力を後押しする治療です。そのため、鎮痛薬のように一時的に痛みを抑える治療とは異なり、原因へのアプローチを目指します。効果の現れ方には個人差がありますが、多くの方では治療後すぐではなく、1か月から1か月半かけて徐々に症状の改善を実感されます。改善後は比較的長期間効果が持続することも期待されます。また、治療は外来で数分程度で終了し、頻回の通院は必要ありません。通常は治療後約1か月を目安に経過を確認します。これまで当院では、後遺障害につながるような重篤な合併症は経験しておらず、組織を傷つける治療ではないため、必要に応じて繰り返し治療を行うことも可能です。肩こりの原因は患者さんごとに異なるため、すべての方に適した治療ではありません。当院では診察のうえ、肩こりの原因を評価し、肩こり動注療法が適しているかどうかを丁寧にご説明しています。

 

  1. どのような仕組みで肩こりが改善するのですか?
    肩こり動注療法では、**慢性的な炎症に伴って形成されたモヤモヤ血管(炎症性血管新生)**を標的として治療を行います。モヤモヤ血管が減少することで炎症が改善しやすい環境となり、身体が本来持つ修復機能や自然治癒力が働きやすくなると考えられています。この治療では、抗炎症作用血流環境の改善が主な働きです。炎症が落ち着くことで痛みに関わる物質が減少し、さらに血流が改善することで、これまで十分に酸素や栄養が届きにくかった筋肉や筋膜、神経周囲の組織にも血液が行き渡りやすくなります。その結果、組織の代謝や修復が促され、肩こりの改善につながると考えられています。また、筋肉や筋膜の柔軟性が回復することで、筋肉同士の滑り(滑走性)が改善し、周囲を走行する神経への負担が軽減されることも期待されます。さらに、神経を栄養する細い血管の血流も改善することで、神経の働きが正常化しやすくなり、痛みや重だるさなどの症状が和らぐことがあります。症状が改善してくると、肩や首の筋緊張が自然に緩み、さらに血流が改善するという良い循環が生まれます。このため、治療効果は徐々に高まることが多く、改善後は比較的長期間維持されることが期待されます。治療後の経過には個人差がありますが、初期には「以前よりよく眠れるようになった」「身体が温かく感じるようになった」「汗をかきやすくなった」といった変化を自覚される方もいます。その後、1か月前後になると、「肩が軽くなった」「肩を触ると以前より柔らかくなったと言われた」「長時間のデスクワークでもつらくなりにくくなった」など、肩こりそのものの改善を実感される方が多くみられます。なお、症状の改善時期や程度には個人差があり、肩こりの原因や重症度によって経過は異なります。当院では治療後も経過を確認しながら、一人ひとりの症状に応じた診療を行っています。

 

  1. 肩こり動脈注射はどのような方におすすめですか?
    肩こり動注療法は、慢性的な肩こりにお悩みの幅広い方にご検討いただける治療です。特に、湿布や飲み薬、マッサージ、整体、鍼灸、各種注射療法などを受けても十分な改善が得られなかった方では、有力な選択肢となる可能性があります。一方で、症状が比較的軽い方でも、身体への負担が少なく、日帰りで受けられる治療であることから、早い段階で治療を検討する価値があります。慢性化する前に炎症を改善することで、症状の長期化を防げる可能性も期待されます。また、一時的な対症療法を繰り返すのではなく、炎症の原因の一つと考えられているモヤモヤ血管にアプローチする治療であるため、長期的な症状の改善を目指したい方にも適しています。治療回数や通院回数を考慮すると、結果として費用対効果に優れるケースも少なくありません。さらに、カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)を受けた後の補助療法や、症状が再び悪化しないよう維持・メンテナンスを目的とした治療として行うことも可能です。一方で、首こりが主体で症状の範囲が広い場合や、肩だけでなく頭部・首・背中まで広範囲に治療が必要と考えられる場合には、カテーテルによる微細動脈塞栓術のほうが適している場合もあります。また、骨や関節の変形、神経の強い圧迫などが主な原因である場合には、他の治療が望ましいこともあります。当院では、診察や画像検査などをもとに肩こりの原因や症状の範囲を総合的に評価し、一人ひとりに適した治療方法をご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。

 

  1. どのような症状に効果が期待できますか?
    肩こりと一言でいっても、その症状は人によってさまざまです。代表的な症状としては、肩が重い、硬い、張っている、だるい、痛いといったものがありますが、「肩に重しが乗っているように感じる」「鉄板が入っているように硬い」「肩甲骨を動かすとゴリゴリ音がする」と表現される方も少なくありません。また、肩こりが長期間続くと、首や肩だけでなく、腕の重だるさ、軽いしびれ、肩周囲の感覚が鈍い感じなどを伴うこともあります。さらに、睡眠の質が低下して疲れが取れにくくなったり、集中力が続かない、仕事や家事の効率が落ちるなど、日常生活に影響を及ぼすこともあります。慢性的な肩こりに悩まれている方の中には、「何となく気分がすっきりしない」「気持ちが沈みがちになる」「やる気が出ない」と感じる方もいます。もちろん、こうした症状にはさまざまな原因が考えられますが、肩こりが改善することで、身体だけでなく日常生活の快適さや生活の質(QOL)が向上する方も少なくありません。肩こり動注療法は、慢性的な炎症の改善を目的とした治療であり、肩や首の痛みや重だるさ、張り感、筋肉の硬さなどの改善が期待できます。さらに、症状の改善に伴って肩の動かしやすさが増したり、睡眠の質が向上したり、疲れにくくなったと実感される方もいます。ただし、症状の原因は患者さんごとに異なるため、すべての症状が改善するわけではありません。当院では、肩こりの原因や症状を総合的に評価したうえで、動脈注射治療の適応についてご説明しています。

 

  1. 首こりにも効果がありますか?
    首こりを伴う方でも、一定の症状改善が期待できる場合があります。ただし、首こりの主な原因となるモヤモヤ血管は、深頸動脈の領域に存在することが多く、この血管は肩こり動注療法(動脈注射治療)の適応外です。そのため、首こりが主な症状である場合には、カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)のほうが適していることがあります。一方、実際には首こりと肩こりを同時に認める方が非常に多く、肩こりの改善に伴って首の負担が軽減し、首こりも楽になったと感じられる方は少なくありません。そのため、肩こりが主体で首こりも合併している場合には、肩こり動注療法でも一定の改善が期待できます。症状の中心が首なのか肩なのか、あるいは両方なのかによって、最適な治療方法は異なります。当院では診察のうえ、症状の部位や原因を総合的に評価し、肩こり動注療法とカテーテル治療のどちらが適しているかをご提案しています。首こりでお悩みの方も、まずはお気軽にご相談ください。

 

  1. 肩甲骨周囲の痛みにも効果がありますか?
    肩甲骨周囲の痛みに対しても効果が期待できる場合があります。肩こり動注療法では、主に**肩甲背動脈(DSA:Dorsal Scapular Artery、別称:下行肩甲動脈/Descending Scapular Artery)**を標的として治療を行います。この血管は肩甲骨の内側を中心とした筋肉や筋膜へ血液を送っているため、肩甲骨内側の痛みや張り、重だるさに対しては特に効果が期待できます。一方で、肩甲骨の上部や外側を中心とした症状では、原因となるモヤモヤ血管が他の血管領域に存在していることも少なくありません。そのような場合には、より広い範囲を治療できる**カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**のほうが適していることがあります。肩甲骨周囲の痛みは、肩こりだけでなく、首こりや姿勢の影響、肩関節疾患など、さまざまな原因が関与していることがあります。当院では、痛みの部位や範囲、症状の原因を詳しく評価したうえで、肩こり動注療法とカテーテル治療のいずれが適しているかをご提案しています。肩甲骨周囲の痛みでお困りの方も、お気軽にご相談ください。

 

  1. 背中の張りにも効果がありますか?
    背中の張りや重だるさに対しても、改善が期待できる場合があります。肩こり動注療法では、慢性的な炎症の改善と血流環境の改善により、筋肉や筋膜の代謝が活性化されると考えられています。その結果、筋肉の柔軟性が回復し、過度な筋緊張が徐々に和らぐことで、背中の張りや重だるさの軽減につながることがあります。また、筋肉や筋膜の滑走性が改善すると、筋肉の間を走行する神経への圧迫や刺激も軽減されやすくなります。さらに、神経を栄養する細い血管の血流も改善することで、神経の働きが正常化しやすくなり、症状の改善が期待されます。特に、肩こりとともに肩甲骨周囲から背中にかけて張りや痛みを感じている方では、肩こりの改善に伴って背中の症状も軽くなることが少なくありません。一方で、背中の痛みや張りの原因は、筋肉だけではなく、脊椎や肋骨、内臓の病気などさまざまです。そのため、症状によっては他の検査や治療が必要となる場合もあります。当院では診察を行い、症状の原因を総合的に評価したうえで、肩こり動注療法が適しているかどうかをご説明しています。

 

  1. 筋肉だけではなく血流も改善するのですか?
    はい。血流環境の改善は、肩こり動注療法(微細動脈塞栓術)の重要な作用の一つです。肩こり動注療法では、慢性的な炎症に伴って形成されたモヤモヤ血管を減少させることで、炎症を改善するとともに、組織全体の血流環境を整えることが期待されます。その結果、これまで十分に酸素や栄養が届きにくかった筋肉や筋膜、神経周囲の組織にも血液が行き渡りやすくなり、組織の代謝や修復が促進されると考えられています。当院では、治療前後に行う血管造影検査において、血液循環の改善を確認できることがあります。また、超音波(エコー)検査では、血管の拍動に伴う血流信号が治療前より明瞭になるなど、血流環境の改善を示唆する所見がみられる場合もあります。こうした変化は、患者さんご自身にも自覚されることがあります。「肩や背中がポカポカと温かくなった」「血液が流れるような感覚がある」「肩が軽くなった」といった変化を、治療後早い段階で感じられる方も少なくありません。さらに、血流環境が改善することで筋肉の柔軟性が回復し、筋緊張が和らぎやすくなります。その結果、筋肉の間を走行する神経への負担も軽減され、肩こりや背中の張りなどの症状改善につながることが期待されます。ただし、症状の改善時期や程度には個人差があります。当院では、治療後の症状だけでなく、必要に応じて画像所見も確認しながら経過を評価しています。

 

  1. 保険診療では受けられますか?
    現時点では、肩こり動注療法は自費診療となります。この治療は、健康保険の適用対象となっていないため、診察、検査、治療、治療後の経過観察を含め、肩こりに関する一連の診療はすべて自費診療となります。これは、日本では**混合診療(同じ病気に対して保険診療と自費診療を併用すること)**が原則として認められていないためです。そのため、肩こりに対して動注療法を希望される場合には、同一病名に対する診療全体が自費診療となります。なお、肩こりとは別の病気や症状については、保険診療を受けられる場合があります。詳しくは診察時にご説明いたしますので、ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。

 

対象となる症状

  1. 長年続く肩こりにも効果がありますか?
    はい。長年続く慢性的な肩こりに対しても、効果が期待できます。肩こりが長期間続いている場合でも、慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)が症状の一因となっている場合には、肩こり動注療法によって症状の改善が期待できます。実際に、何年も肩こりに悩まれ、湿布や飲み薬、マッサージ、整体、鍼灸、各種注射療法などを受けても十分な改善が得られなかった方が、本治療によって症状の軽減を実感されることも少なくありません。一方で、肩こりの期間が長いほど、筋肉や筋膜の硬さ、姿勢の癖、運動不足など複数の要因が重なっていることも多く、1回の治療だけで十分な改善が得られない場合もあります。そのような場合には、症状の経過をみながら複数回の治療を行うことで、より高い治療効果が期待できることがあります。当院では、初回治療後の改善度や症状の残り方を評価したうえで、追加治療の必要性をご提案しています。長年肩こりでお悩みの方も、まずはお気軽にご相談ください。

 

  1. 慢性的な首こりにも効果がありますか?
    はい。慢性的な首こりを伴う方でも、一定の症状改善が期待できる場合があります。首こりと肩こりは密接に関係しており、多くの方で両者が同時にみられます。そのため、肩こり動注療法によって肩周囲の炎症や筋緊張が改善すると、首への負担も軽減され、首こりが楽になったと感じられる方は少なくありません。一方で、首こりの主な原因となるモヤモヤ血管は深頸動脈の領域に存在することが多く、この血管は肩こり動注療法の適応外です。そのため、首こりが主な症状である場合や、首の症状が強い場合には、深頸動脈を治療対象とするカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)のほうが適していることがあります。肩こりが主体で首こりを合併している場合には肩こり動注療法を、首こりが主体の場合にはカテーテル治療をおすすめすることが一般的です。ただし、症状の程度や範囲は患者さんごとに異なるため、両者を組み合わせた治療をご提案する場合もあります。当院では、症状の部位や原因を詳しく評価したうえで、一人ひとりに適した治療方法をご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。

 

  1. デスクワークによる肩こりにも有効ですか?
    はい。デスクワークによる肩こりに対しても効果が期待できます。長時間のパソコン作業やデスクワークでは、同じ姿勢を続けることにより首や肩の筋肉へ持続的な負担がかかります。その結果、筋肉の緊張や慢性的な炎症が生じ、肩こりが慢性化しやすくなります。肩こり動注療法では、慢性的な炎症に伴って形成されたモヤモヤ血管を標的として治療を行うため、デスクワークがきっかけで生じた慢性的な肩こりに対しても症状の改善が期待できます。一方で、デスクワークそのものを続ければ、肩や首への負担は再び蓄積していきます。そのため、治療効果を長く維持し、再発を予防するためには、日頃の生活習慣を見直すことも大切です。具体的には、正しい姿勢を意識すること、デスクや椅子、モニターの高さなど作業環境を調整すること、1時間に1回程度は立ち上がって身体を動かすこと、ストレッチや軽い運動を習慣化することなどが再発予防に役立ちます。肩こり動注療法は、慢性的な炎症を改善することで症状の軽減を目指す治療ですが、生活習慣の改善を組み合わせることで、より高い治療効果と長期的な症状の維持が期待できます。

 

  1. パソコン作業が原因の肩こりにも効きますか?
    はい。パソコン作業が原因となる慢性的な肩こりに対しても効果が期待できます。パソコン作業では、画面を見続ける姿勢やキーボード・マウスの操作により、首や肩の筋肉が長時間緊張した状態になります。その結果、筋肉や筋膜に慢性的な炎症が生じ、肩こりが慢性化しやすくなります。肩こり動注療法では、この慢性的な炎症に伴って形成されたモヤモヤ血管を標的として治療を行うため、パソコン作業がきっかけとなって生じた肩こりに対しても症状の改善が期待できます。ただし、治療によって症状が改善しても、パソコン作業による負担が続けば再び肩こりが生じる可能性があります。そのため、治療効果を長く維持するためには、作業環境や生活習慣の見直しも重要です。具体的には、モニターを目線の高さに合わせる、椅子や机の高さを調整する、キーボードやマウスを無理のない位置に配置する、1時間に1回程度は立ち上がって身体を動かすこと、ストレッチや軽い運動を習慣化することなどが再発予防に役立ちます。肩こり動注療法と作業環境の改善を組み合わせることで、より高い治療効果と長期的な症状の維持が期待できます。

 

  1. スマホ首(ストレートネック)にも効果がありますか?
    はい。スマホ首(ストレートネック)の方でも、肩こり症状の改善が期待できます。スマホ首(ストレートネック)は、長時間のスマートフォンやパソコンの使用などにより、頭が前方へ突き出した姿勢が続くことで生じやすくなります。この姿勢では首や肩の筋肉に大きな負担がかかるため、首こりだけでなく肩こりを併発している方がほとんどです。肩こり動注療法では、肩周囲の慢性的な炎症を改善することで、肩の痛みや張り、重だるさなどの症状の改善が期待できます。また、肩の筋緊張が和らぐことで、首への負担が軽減し、首の症状も楽になったと感じられる方もいます。一方で、スマホ首そのものや首こりの主な原因となるモヤモヤ血管は深頸動脈領域に存在することが多く、この血管は肩こり動注療法の適応外です。そのため、**首こりが主体である場合や、より積極的に首の治療を希望される場合には、深頸動脈を対象としたカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**をおすすめしています。また、治療効果を維持するためには、スマートフォンを見る姿勢を見直すことや、長時間うつむいた姿勢を避けること、首や肩のストレッチ、適度な運動を取り入れることも大切です。当院では、肩こりと首こりの程度や症状の中心を評価したうえで、肩こり動注療法とカテーテル治療のどちらが適しているかをご提案しています。

 

  1. 猫背による肩こりにも有効ですか?
    はい。猫背などの不良姿勢が原因となる肩こりに対しても効果が期待できます。猫背では頭や肩が前方へ出た姿勢になりやすく、首や肩、背中の筋肉に持続的な負担がかかります。その結果、筋肉や筋膜の緊張が続き、慢性的な炎症が生じることで肩こりが慢性化しやすくなります。肩こり動注療法では、慢性的な炎症に伴って形成されたモヤモヤ血管を標的として治療を行うため、猫背がきっかけとなって生じた慢性的な肩こりに対しても症状の改善が期待できます。ただし、猫背そのものが改善されるわけではありません。不良姿勢が続けば首や肩への負担も継続するため、治療後の再発予防には姿勢の改善が重要です。具体的には、正しい姿勢を意識すること、歩き方や座り方を見直すこと、胸や肩周囲のストレッチ、体幹や背筋のトレーニングなどの運動を取り入れることが再発予防に役立ちます。肩こり動注療法によって慢性的な炎症を改善し、さらに姿勢や生活習慣を見直すことで、より高い治療効果と長期的な症状の維持が期待できます。

 

  1. 肩甲骨が重だるい症状にも効果がありますか?
    はい。肩甲骨周囲の重だるさに対しても効果が期待できます。肩甲骨周囲の「重だるい」「張っている」「何かが引っかかるような感じがする」といった症状は、慢性的な肩こりの一症状としてよくみられます。肩こり動注療法では、慢性的な炎症を改善し、血流環境を整えることで、肩甲骨周囲の筋肉や筋膜の代謝が活性化されます。その結果、筋肉の柔軟性が回復し、過度な筋緊張が和らぐことで、重だるさの改善が期待できます。また、筋肉や筋膜の滑走性(筋肉同士の滑り)が改善すると、肩甲骨周囲を走行する神経への圧迫や刺激も軽減されやすくなります。さらに、神経を栄養する細い血管の血流も改善することで、神経の働きが正常化し、症状の軽減につながると考えられています。治療後は、「肩甲骨が軽く動くようになった」「背中が軽くなった」「肩甲骨周囲の重苦しさが気にならなくなった」と感じられる方も少なくありません。ただし、肩甲骨周囲の重だるさには、肩関節疾患や頸椎疾患などが関与している場合もあります。当院では診察を行い、症状の原因を総合的に評価したうえで、肩こり動注療法が適しているかどうかをご説明しています。

 

  1. 朝起きた時から肩が重い場合にも適していますか?
    はい。朝起きた時から肩が重い、こわばるといった症状に対しても効果が期待できる場合があります。朝から肩が重い症状は、睡眠中の姿勢だけでなく、慢性的な炎症や筋緊張が一晩中続いていることが原因となっている場合があります。このような慢性的な肩こりでは、モヤモヤ血管(炎症性血管新生)が関与していることも少なくありません。肩こり動注療法では、モヤモヤ血管を標的として慢性的な炎症を改善し、血流環境を整えることで、筋肉や筋膜の緊張が徐々に和らぎます。その結果、起床時の肩の重さやこわばりが軽減することが期待できます。また、肩こりが改善すると、夜間の痛みや違和感が少なくなり、睡眠の質が向上したと感じられる方も少なくありません。睡眠の質が改善することで疲労回復が促され、朝の肩の重さがさらに軽減するという良い循環につながることもあります。ただし、朝の肩の重さには、寝具や睡眠姿勢、頸椎疾患、内科的疾患などが関与している場合もあります。当院では診察を行い、症状の原因を総合的に評価したうえで、肩こり動注療法が適しているかどうかをご説明しています。

 

  1. 夕方になると悪化する肩こりにも効果がありますか?
    はい。夕方になると悪化する肩こりに対しても効果が期待できます。朝はそれほど気にならなくても、夕方になるにつれて肩が重くなったり、張りや痛みが強くなったりする方は少なくありません。これは、一日のデスクワークや家事などによる筋肉の疲労の蓄積に加え、長時間にわたって**交感神経が優位な状態(緊張状態)**が続くことが影響していると考えられます。肩こり動注療法では、慢性的な炎症を改善するとともに、血流環境を整えることで、筋肉や筋膜への酸素や栄養の供給が改善し、疲労物質が蓄積しにくい状態へ導きます。また、組織の修復や回復力も高まるため、日中の負荷に対する耐性が向上することが期待されます。さらに、肩や首の筋緊張が和らぎ、血流が改善することで、自律神経のバランスが整いやすくなり、疲労感や睡眠の質が改善する方も少なくありません。その結果、これまで夕方になると強くなっていた肩こりが悪化しにくくなり、一日を通して快適に過ごせるようになったと実感される方も多くみられます。ただし、長時間の同じ姿勢や過度なストレスが続くと、再び肩への負担が蓄積します。治療効果を長く維持するためには、適度な休憩やストレッチ、作業環境の見直しなどを併せて行うことをおすすめしています。

 

 

  1. マッサージを受けてもすぐ戻る肩こりにも有効ですか?
    はい。そのような慢性的な肩こりにこそ、肩こり動注療法が有効な場合があります。肩こりが比較的軽い段階では、マッサージや整体などによって筋肉の緊張がほぐれ、症状が改善した状態をしばらく維持できることがあります。しかし、肩こりが慢性化して中等症以上になると、マッサージ直後は楽になっても数時間から数日で元に戻ってしまう方が少なくありません。さらに症状が進行すると、施術後に一時的に痛みやだるさが強くなる、いわゆる「揉み返し」のような症状を経験される方もいます。このような場合には、筋肉の緊張だけでなく、**慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)**が症状の背景に存在している可能性があります。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、このモヤモヤ血管を標的として治療を行うため、肩こりが慢性化した段階でも症状の改善が期待できます。 筋肉を一時的にほぐすことを目的とした治療とは異なり、慢性的な炎症の改善を目指す治療であることが特徴です。そのため、改善後は「マッサージを受けてもすぐ元に戻る」という状態から抜け出し、症状が長期間安定する方も少なくありません。ただし、肩こりの原因は患者さんによって異なります。当院では診察を行い、慢性的な炎症が関与していると考えられる場合には肩こり動注療法を、より広範囲の治療が必要な場合にはカテーテル治療をご提案しています。

 

他の治療との違い

  1. マッサージとの違いは何ですか?
    マッサージと肩こり動注療法は、治療の目的や作用する仕組みが大きく異なります。マッサージは、外から筋肉をほぐすことで筋肉の緊張を和らげ、血流を促進し、痛みや張りを軽減する治療・施術です。施術直後から肩が軽くなったと感じる方も多く、リラックス効果も期待できます。そのため、**比較的軽い肩こりや、日常的なコンディション維持(メンテナンス)**には適した方法といえます。一方、肩こり動注療法は、慢性的な炎症を維持している原因の一つと考えられている「モヤモヤ血管(炎症性血管新生)」を標的として治療を行います。モヤモヤ血管が存在すると、炎症が持続し、血流や代謝が低下して組織の修復が進みにくくなります。肩こり動注療法では、このモヤモヤ血管を選択的に減少させることで、炎症が改善しやすい環境を整え、身体が本来持っている自然治癒力を回復させることを目指します。そのため、一時的に筋肉をほぐすことを目的とするマッサージとは異なり、慢性的な肩こりの改善を目指す治療であることが大きな特徴です。効果の現れ方は緩やかですが、改善後は症状が長期間安定する方も少なくありません。もちろん、両者は対立する治療ではありません。軽症の肩こりではマッサージのみで十分な場合もありますし、肩こり動注療法で症状が改善した後に、再発予防や筋肉のコンディション維持を目的としてマッサージを取り入れることも有効です。当院では、肩こりの程度や原因、これまでの治療経過を踏まえ、それぞれの患者さんに適した治療をご提案しています。

 

  1. 整体との違いは何ですか?
    整体と肩こり動注療法は、症状に対するアプローチの方法が異なります。整体では、筋肉をほぐす施術に加えて、筋膜リリース(筋膜はがし)、姿勢や骨格の調整を行うほか、施設によっては温熱療法や電気療法、鍼灸などを組み合わせている場合もあります。これらは主に身体の外側から筋肉や関節へ働きかける治療・施術であり、筋肉の緊張緩和や可動域の改善、リラクゼーション効果が期待できます。一方、肩こり動注療法は、慢性的な炎症を維持している原因の一つと考えられている「モヤモヤ血管(炎症性血管新生)」を標的として、身体の内側からアプローチする治療です。モヤモヤ血管が存在すると、炎症が持続し、血流や代謝が低下することで組織の修復が妨げられ、肩こりが慢性化しやすくなります。肩こり動注療法では、このモヤモヤ血管を選択的に減少させることで、炎症が改善しやすい環境を整え、身体が本来持つ自然治癒力を回復させることを目指します。そのため、整体が筋肉や姿勢に対する外側からのアプローチであるのに対し、肩こり動注療法は慢性的な炎症の改善を目指す治療という違いがあります。改善までにはある程度の時間を要しますが、症状が安定すると長期間効果が持続する方も少なくありません。一方で、整体には施術直後の爽快感やリラックス効果が期待できるほか、比較的軽い肩こりでは十分な改善が得られる場合もあります。また、姿勢や歩き方、身体の使い方など日常生活全体を継続的に指導してくれる整体院であれば、肩こりの再発予防という観点でも有用です。両者は互いに補完し合うことも可能です。当院では、肩こりの原因や重症度を評価したうえで、肩こり動注療法だけでなく、姿勢や生活習慣の改善も含めた総合的な治療をご提案しています。

 

  1. カイロプラクティックとの違いは何ですか?
    カイロプラクティックと肩こり動注療法は、治療の目的やアプローチする対象が異なります。カイロプラクティックでは、背骨や骨盤をはじめとする身体全体のバランスやアライメント(配列)を徒手的に調整し、姿勢や身体の使い方を改善することを目的としています。肩こりの原因の一つである姿勢の乱れや身体の歪みに対してアプローチする方法といえます。一方で、慢性的な肩こりでは、筋肉や筋膜に炎症が続き、モヤモヤ血管(炎症性血管新生)が形成されていることがあります。肩こり動注療法では、このモヤモヤ血管を標的として身体の内側からアプローチし、炎症の改善と血流環境の改善を目指します。モヤモヤ血管が存在すると、炎症が持続し、血流や代謝が低下することで組織の修復が妨げられ、肩こりが慢性化しやすくなります。肩こり動注療法では、モヤモヤ血管を選択的に減少させることで、身体本来の自然治癒力が働きやすい環境を整えます。その結果、症状の改善が期待でき、改善後は長期間安定する方も少なくありません。一方、カイロプラクティックは、姿勢や身体の動きの改善を通じて肩や首への負担を軽減することを目的としており、肩こりの再発予防や身体のコンディション維持という観点では有用な場合があります。このように、肩こり動注療法は「慢性的な炎症」に対する治療、カイロプラクティックは「姿勢や身体の歪み」に対する治療と考えると分かりやすいでしょう。役割が異なるため、患者さんの状態によっては、症状の改善後に姿勢の改善や再発予防を目的としてカイロプラクティックを取り入れることも選択肢の一つとなります。当院では、肩こりの原因や重症度を総合的に評価し、それぞれの患者さんに適した治療方法をご提案しています。

 

  1. 鍼灸との違いは何ですか?
    鍼灸(しんきゅう)は、身体のツボ(経穴)に細い鍼を刺したり、お灸で温熱刺激を加えたりすることで、人が本来持っている自然治癒力を引き出すことを目的とした伝統的な治療法です。鍼灸では、外部からの刺激によって、痛みを抑える物質の分泌を促したり、血流を改善したり、自律神経のバランスを整えたりすることで、肩こりや首こりなどの症状の改善が期待できます。また、リラックス効果を実感される方も少なくありません。一方、肩こり動注療法は、慢性的な炎症を維持している原因の一つと考えられている「モヤモヤ血管(炎症性血管新生)」を標的として、身体の内側からアプローチする治療です。モヤモヤ血管が存在すると、炎症が持続し、血流や代謝が低下することで組織の修復が妨げられ、肩こりが慢性化しやすくなります。肩こり動注療法では、このモヤモヤ血管を選択的に減少させることで、炎症が改善しやすい環境を整え、身体本来の自然治癒力が十分に働ける状態を目指します。そのため、鍼灸が外部から刺激を加えて自然治癒力を高める治療であるのに対し、肩こり動注療法は自然治癒力を妨げている要因を取り除く治療という点が大きな違いです。また、肩こり動注療法は、症状の改善までにある程度時間を要しますが、慢性的な炎症が改善することで、長期間にわたり症状が安定する方も少なくありません。鍼灸と肩こり動注療法は互いに競合する治療ではなく、役割が異なります。症状の程度や原因に応じて適切に使い分けたり、症状改善後のコンディション維持を目的として鍼灸を併用したりすることも有効な選択肢となります。

 

  1. ボトックス治療との違いは何ですか?
    ボトックス注射と肩こり動注療法は、作用する部位や治療の目的が大きく異なります。肩こりに対するボトックス注射は、過度に緊張している首や肩の筋肉へA型ボツリヌス毒素製剤を注射し、神経終末から放出されるアセチルコリンを抑制することで、筋肉の収縮を一時的に弱める治療です。一般的には治療後12週間程度で効果が現れ、約34か月かけて徐々に効果が減弱します。また、筋肉のボリュームが小さくなるため、肩の盛り上がりを目立ちにくくする目的で美容領域でも用いられています。一方、**肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、慢性的な炎症を維持している原因の一つと考えられているモヤモヤ血管(炎症性血管新生)**を標的とし、病態そのものの改善を目指す治療です。筋肉へ直接作用する治療ではないため、筋力低下や筋萎縮を生じる心配がほとんどないことも特徴です。また、慢性的な炎症が改善した場合には、症状が長期間安定することが期待できます。一方、ボトックス注射では、効果が現れている期間に肩が重だるく感じる、力が入りにくいといった症状を自覚される方もいます。また、効果は永続的ではないため、症状が再発した場合には繰り返し治療を行うことになります。繰り返し使用する際には、効果や必要性を十分に検討することが大切です。筋肉の過剰な緊張や神経終末の過敏性が主な原因と考えられる場合にはボトックス注射が適していることがあります。一方、慢性的な炎症やモヤモヤ血管が関与していると考えられる場合には、肩こり動注療法やTAMEが有効となることがあります。実際に、ボトックス注射で十分な改善が得られなかった患者さんでも、肩こり動注療法やTAMEによって症状が改善することがあります。これは、両者が作用する部位や治療メカニズムが異なるためと考えられます。当院では、肩こりの原因や症状の特徴を詳しく評価したうえで、それぞれの患者さんに最も適した治療方法をご提案しています。

 

  1. トリガーポイント注射との違いは何ですか?
    トリガーポイント注射と肩こり動注療法は、治療する部位や目的が異なります。トリガーポイント注射は、押すと強い痛みが生じたり、周囲へ痛みが広がったりする「トリガーポイント」に局所麻酔薬などを注射する治療です。筋肉や筋膜の緊張が主な原因となっている肩こりでは、比較的低侵襲で即効性が期待できる治療として広く行われています。注射は圧痛点に対して筋肉内へ行われ、有効な場合には治療直後から症状の改善を実感されることがあります。ただし、効果の持続期間には個人差があり、数時間から数週間程度で症状が再び現れることも少なくありません。そのため、必要に応じて繰り返し治療を行いながら、徐々に症状の改善を目指します。一方、肩こり動注療法は、慢性的な炎症を維持している原因の一つと考えられている**モヤモヤ血管(炎症性血管新生)**を標的として治療を行います。モヤモヤ血管が存在すると、炎症が持続し、血流や代謝が低下することで組織の修復が妨げられ、肩こりが慢性化しやすくなります。肩こり動注療法では、このモヤモヤ血管を選択的に減少させることで、炎症が改善しやすい環境を整え、身体本来の自然治癒力を回復させることを目指します。そのため、トリガーポイント注射が「痛みの出ている筋肉」に直接アプローチする治療であるのに対し、肩こり動注療法は「慢性的な炎症を維持している病態」そのものにアプローチする治療という違いがあります。肩こり動注療法は即効性には乏しいものの、多くの方では11か月半かけて徐々に症状が改善し、その後は長期間にわたり症状が安定することが期待されます。それぞれに長所があり、筋・筋膜性疼痛が主体の急性期にはトリガーポイント注射が適している場合があり、慢性的な肩こりでは肩こり動注療法や、より広範囲の治療が必要な場合にはカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)が有効となることがあります。当院では、肩こりの原因や症状に応じて最適な治療方法をご提案しています。

 

  1. 神経ブロックとの違いは何ですか?
    神経ブロックと肩こり動注療法は、治療の対象や目的が異なります。神経ブロックは、痛みに関係している神経やその周囲へ局所麻酔薬を注射し、痛みの伝達を一時的に遮断する治療です。症状によっては少量のステロイドを併用することもあります。肩こりに対する神経ブロックは、「肩こり」という症状に対して一律に行うものではなく、頸椎から出る神経、関節、筋膜など、痛みの原因となっている部位を推定して行う治療です。痛みの伝達を抑えることで、痛みと筋緊張の悪循環を断ち切り、神経周囲の炎症や防御性の筋収縮を軽減することを目的としています。一方、**肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、慢性的な炎症を維持している原因の一つと考えられているモヤモヤ血管(炎症性血管新生)**を標的として治療を行います。モヤモヤ血管が存在すると、炎症が持続し、血流や代謝が低下することで組織の修復が妨げられ、肩こりが慢性化しやすくなります。肩こり動注療法では、このモヤモヤ血管を選択的に減少させることで、炎症が改善しやすい環境を整え、身体本来の自然治癒力を回復させることを目指します。そのため、神経ブロックが「痛みを伝える神経」に対して作用する治療であるのに対し、肩こり動注療法は「慢性的な炎症を維持している病態」そのものへアプローチする治療という違いがあります。神経ブロックは比較的速やかな症状改善が期待できる一方、効果は一時的であることが多く、必要に応じて内服治療やリハビリテーション、運動療法などと組み合わせて行われます。一方、肩こり動注療法は即効性には乏しいものの、多くの方では11か月半かけて徐々に症状が改善し、その後は長期間にわたり症状が安定することが期待されます。当院では、肩こりの原因や症状を詳しく評価したうえで、神経ブロックが適しているのか、肩こり動注療法やTAMEが適しているのかを判断し、一人ひとりに最適な治療方法をご提案しています。

 

  1. 筋膜リリース、ハイドロリリースとの違いは何ですか?
    肩こりに対する筋膜リリースには、大きく分けて次の2種類があります。徒手的筋膜リリース:手や専用の器具を用いて筋膜を圧迫・伸張し、筋肉や筋膜の柔軟性を改善する方法エコーガイド下ハイドロリリース:超音波(エコー)で筋肉や筋膜、血管、神経などを確認しながら、生理食塩水や局所麻酔薬を筋膜(ファシア)の間へ注入する方法医療機関で「肩こりの筋膜リリース注射」と呼ばれるものは、多くの場合、このハイドロリリースを指します。ハイドロリリースでは、筋肉や筋膜の滑走性(滑り)を改善し、過敏になった神経終末への刺激を軽減したり、筋肉の緊張を和らげたりすることを目的としています。また、筋膜や周囲組織から末梢神経を分離し、神経への圧迫を軽減する効果も期待されています。有効な場合には治療直後から症状の改善を実感されることもあり、効果は数時間から数週間持続することがあります。ただし、効果を維持するためには、他の注射療法と同様に、内服治療や理学療法、運動療法などを組み合わせることが一般的です。一方、**肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、慢性的な炎症を維持している原因の一つと考えられているモヤモヤ血管(炎症性血管新生)**を標的として治療を行います。モヤモヤ血管が存在すると、炎症が持続し、血流や代謝が低下することで組織の修復が妨げられ、肩こりが慢性化しやすくなります。肩こり動注療法では、このモヤモヤ血管を選択的に減少させることで、炎症が改善しやすい環境を整え、身体本来の自然治癒力を回復させることを目指します。そのため、筋膜リリースやハイドロリリースが「筋膜や神経周囲の滑走性・癒着」に対してアプローチする治療であるのに対し、肩こり動注療法は「慢性的な炎症を維持している病態」そのものへアプローチする治療という違いがあります。肩こり動注療法は即効性には乏しいものの、多くの方では11か月半かけて徐々に症状が改善し、その後は長期間にわたり症状が安定することが期待されます。それぞれの治療には異なる役割があります。当院では、肩こりの原因や症状を詳しく評価したうえで、筋膜リリース、ハイドロリリース、肩こり動注療法、TAMEの中から、一人ひとりに最適な治療方法をご提案しています。

 

  1. リハビリとの併用はできますか?
    はい。肩こり動注療法とリハビリテーション(理学療法・運動療法)は併用可能であり、相性の良い組み合わせと考えられています。肩こり動注療法では、慢性的な炎症を改善し、血流環境を整えることで、筋肉や筋膜の柔軟性が回復しやすくなります。その結果、筋肉の過度な緊張が和らぎ、関節や筋膜の動きも改善するため、リハビリテーションで行うストレッチや筋力トレーニング、姿勢改善などの効果が得られやすくなることが期待されます。また、痛みが軽減すると身体を動かしやすくなり、これまで十分に行えなかった運動療法にも取り組みやすくなります。運動量が増えることで筋力や持久力、柔軟性が向上し、さらに肩こりが改善しやすいという良い循環が生まれます。一方、リハビリテーションは、姿勢の改善、筋力のバランス調整、関節の可動域改善、正しい身体の使い方の習得など、肩こりの再発予防にも重要な役割を果たします。このように、肩こり動注療法で慢性的な炎症を改善し、リハビリテーションで身体の機能や姿勢を改善することで、相乗効果が期待できます。当院では、患者さんの症状や生活環境に応じて、肩こり動注療法だけでなく、必要に応じて理学療法や運動療法を組み合わせた総合的な治療をご提案しています。

 

  1. 他院治療で改善しなかった肩こりでも期待できますか?
    はい。他院でさまざまな治療を受けても十分な改善が得られなかった肩こりに対しても、効果が期待できる場合があります。慢性的な肩こりでは、湿布や飲み薬、マッサージ、整体、鍼灸、トリガーポイント注射、神経ブロック、ハイドロリリース、ボトックス注射など、さまざまな治療が行われます。しかし、これらの治療を受けても症状が十分に改善しない方も少なくありません。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、これらの治療とは異なるメカニズムで作用します。慢性的な肩こりでは、炎症を維持している原因の一つとして**モヤモヤ血管(炎症性血管新生)**が関与していることがあります。肩こり動注療法では、このモヤモヤ血管を標的として治療を行い、炎症が改善しやすい環境を整えることで、身体本来の自然治癒力を回復させ、病態そのものの改善を目指します。そのため、他院で十分な改善が得られなかった方でも、症状の改善が期待できる場合があります。 実際に、これまでさまざまな治療を受けても改善しなかった患者さんが、肩こり動注療法によって症状の軽減を実感されることもあります。ただし、肩こりの原因は患者さんによって異なり、すべての方に同じ効果が得られるわけではありません。骨や関節の変形、神経の強い圧迫、内科的疾患などが主な原因である場合には、他の治療が適していることもあります。当院では、これまでの治療経過や画像検査、診察所見をもとに肩こりの原因を総合的に評価し、肩こり動注療法が適しているかどうかを丁寧にご説明しています。

 

効果

31.効果はいつから現れますか?
通常即効性はありません。痛み物質が洗い流されるなどの効果で治療当日は楽になることがありますが、その後一旦戻ります。治療後2週間程度で、まず疲労感が軽くなったり、よく眠れるようになったと睡眠の質の改善を自覚したりすることがあります。治療後1ヶ月~1ヶ月半の時期に明確に実感できることが多いです。治療後3ヶ月まではさらに緩やかに改善効果が持続します。その後は効果が切れて戻るわけではありませんが、初回治療効果によるさらなる改善は期待しにくくなります。

 

  1. 効果はどれくらい続きますか?
    肩こり動注療法は、一般的に即効性のある治療ではありません。治療当日に肩が軽くなったと感じられる方もいますが、これは血流の変化や痛みに関わる物質が減少することなどによる一時的な反応と考えられます。多くの場合、その後はいったん元の状態に近づきますので、治療直後の変化だけで効果を判断する必要はありません。その後、慢性的な炎症が徐々に改善し、血流環境や組織の代謝が整ってくるにつれて、症状も少しずつ改善していきます。多くの方では、治療後2週間前後から、

・疲れにくくなった
・睡眠の質が良くなった
・朝の肩の重さが軽くなった
・身体が温まりやすくなった
などの変化を感じ始めます。さらに、治療後11か月半になると、
・肩や首が軽くなった
・肩の張りが少なくなった
・長時間のデスクワークでもつらくなりにくくなった
・肩を触ると以前より柔らかくなった
など、肩こりそのものの改善を明確に実感される方が多くみられます。その後も3か月程度までは緩やかに改善が続くことがあります。これは、炎症が改善し、組織の修復が進むことで身体本来の自然治癒力が十分に発揮されるためと考えられています。3か月を過ぎると、初回治療による改善効果はおおむね落ち着きます。これは効果が切れて元に戻るという意味ではなく、初回治療による改善がほぼ完成した状態です。症状が十分に残っている場合や、さらに改善を目指したい場合には、追加治療をご提案することがあります。なお、効果の現れ方や改善までの期間には個人差があり、肩こりの原因や重症度によって経過は異なります。当院では治療後も経過を確認しながら、必要に応じて今後の治療方針をご相談しています。

 

  1. 一回で改善する方はいますか?
    はい。1回の治療で十分満足できるレベルまで改善される方もいらっしゃいます。肩こり動注療法は、慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)を改善することで症状の軽減を目指す治療です。症状が比較的軽い方や、炎症の範囲が限局している方では、1回の治療だけで日常生活にほとんど支障のない程度まで改善することがあります。一方で、肩こりは数年から数十年かけて徐々に形成されていることが多く、筋肉や筋膜の硬さ、姿勢の癖、生活習慣など複数の要因が重なっています。そのため、1回の治療だけで症状が完全に消失するケースは多くありません。肩こり動注療法は、カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)と比べると治療できる範囲が限られるため、当院では通常2回の治療を標準的な治療としてご提案しています。1回目の治療で炎症を改善し、2回目でさらに効果を高めることで、より良好で安定した改善が期待できます。また、症状が強い方や肩こりの範囲が広い方、長年症状が続いている方では、症状の経過やご希望に応じて3回以上の追加治療をご提案することもあります。当院では、初回治療後の改善度を丁寧に評価し、一人ひとりの症状や目標に合わせて最適な治療回数をご相談しながら決定しています。

 

  1. 何回くらい治療が必要ですか?
    当院では、通常2回の治療を標準的な治療としてご提案しています。1回目の治療で慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)の改善を図り、その後の経過を確認したうえで、1か月後を目安に2回目の治療を行うことが一般的です。2回目の治療を追加することで、より安定した改善や治療効果の向上が期待できます。症状が改善してくると、肩こりの範囲が徐々に限局し、「右肩だけが残る」「肩甲骨周囲だけが気になる」といった状態になることがあります。そのような場合には、症状が残っている部位だけを追加で治療することも可能です。また、肩こりの重症度や症状の範囲、ご本人が目指す改善レベルによっては、3回以上の治療をご提案することもあります。肩こり動注療法は、慢性的な炎症を改善することを目的とした治療であり、組織を傷つけたり、筋肉を弱くしたりする治療ではありません。 当院では、これまで治療の繰り返しによって組織へ悪影響を及ぼした経験はなく、必要に応じて繰り返し治療を行うことが可能です。当院では、初回治療後の改善度や症状の残り方を丁寧に評価し、一人ひとりの状態に合わせて最適な治療回数をご提案しています。

 

  1. 改善率はどのくらいですか?
    肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)に対して直接アプローチする治療です。そのため、典型的な慢性肩こりであれば、多くの方で何らかの症状改善が期待できます。ただし、改善の程度には個人差があり、すべての方で同じような効果が得られるわけではありません。治療効果に影響する要因としては、
    ・肩こりの原因が典型的な筋・筋膜由来であるか
    ・症状が慢性化している期間や重症度
    ・頸椎疾患や肩関節疾患など他の病気を合併していないか
    ・日常生活や仕事をある程度維持できているか
    ・睡眠や生活習慣が保たれているか
    などが挙げられます。特に、睡眠時間が極端に短い、就寝時間が深夜に偏っている、過度な精神的ストレスが長期間続いているといった状況では、身体本来の修復機能や自然治癒力が十分に働きにくくなるため、治療効果が現れるまでに時間がかかったり、期待したほどの改善が得られなかったりすることがあります。また、肩こり以外の疾患や心理・社会的要因が症状に大きく関与している場合には、肩こり動注療法だけで十分な改善が得られないこともあります。そのような場合には、必要に応じて他科との連携や、生活習慣の改善、リハビリテーションなどを組み合わせることが重要です。当院では、治療前に肩こりの原因や背景をできる限り詳しく評価し、肩こり動注療法が適しているかどうかを判断しています。また、治療後も経過を確認しながら、一人ひとりに合わせた追加治療や生活指導をご提案しています。

 

  1. 年齢によって効果は変わりますか?
    年齢によって治療効果の現れ方が異なることがあります。肩こりは、長年にわたって首や肩へ負担がかかり続けることで生じることが多く、加齢とともに筋肉や筋膜、腱などの組織には線維化が進みます。また、血管には動脈硬化や微小循環障害が生じやすくなり、組織への血流や代謝も低下していきます。さらに、肩こりと密接に関係する頸椎も、加齢に伴って変形や変性が進行することがあります。このように、年齢を重ねるほど肩こりには複数の要因が関与するようになります。また、一般的に加齢とともに身体の自然治癒力は徐々に低下します。若い頃に比べて、筋肉痛やけがの回復に時間がかかるようになるのと同じように、肩こりの改善にも時間を要する傾向があります。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、慢性的な炎症を改善し、身体本来の自然治癒力が十分に働ける環境を整える治療です。そのため、高齢の方では改善までにやや時間がかかったり、若年者と比べて改善の程度が緩やかになったりする傾向があります。一方で、10代や20代など比較的若い方では組織の修復力が高いため、治療後の回復が早く、効果をより早期に実感されることがあります。ただし、年齢だけで治療効果が決まるわけではありません。症状の原因や重症度、生活習慣、睡眠、運動習慣なども大きく影響します。実際には、ご高齢の方でも十分な改善が得られることは少なくありません。当院では、年齢だけで治療適応を判断することはなく、肩こりの原因や全身状態を総合的に評価したうえで、一人ひとりに適した治療をご提案しています。

 

  1. 高齢者でも受けられますか?
    はい。高齢の方でも治療を受けていただくことが可能です。肩こり動注療法は、エコー(超音波)で血管や神経を確認しながら行う外来での注射治療です。治療時間は通常数分程度で、入院の必要はありません。一般的な注射治療を安全に受けられる健康状態であれば、年齢のみを理由とした制限はありません。 実際に、ご高齢の患者さんにも治療を行っています。また、本治療は安全に施行できる血管や部位を対象として設計されており、高齢であること自体によって治療の危険性が高くなるわけではありません。一方で、前述のように、加齢に伴って筋肉や筋膜の線維化、血流の低下、組織の修復力(自然治癒力)の低下などが生じるため、若い方と比べると改善までにやや時間を要したり、効果が緩やかに現れたりすることがあります。 しかし、多くの高齢の患者さんでも十分な症状改善が期待できます。なお、ご高齢の方では肩こり以外にも、頸椎症や肩関節疾患、骨粗しょう症、内科的疾患などが症状に影響している場合があります。当院では診察を行い、これらを総合的に評価したうえで、肩こり動注療法が適しているかどうかを判断しています。年齢だけで治療をあきらめる必要はありません。長年続く肩こりでお困りの方も、まずはお気軽にご相談ください。

 

  1. 若い方でも効果がありますか?
    はい。若い方でも、典型的な慢性肩こりであれば十分な効果が期待できます。肩こりは中高年に多いイメージがありますが、近年ではスマートフォンやパソコンの長時間使用、デスクワーク、受験勉強、スポーツなどの影響により、10代や20代でも慢性的な肩こりに悩む方が増えています。若い方では、一般的に筋肉や筋膜の線維化、動脈硬化による微小循環障害、頸椎の変性などがあまり進行していないため、組織の修復力(自然治癒力)が高く、肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)の効果を比較的早く実感される傾向があります。また、モヤモヤ血管(炎症性血管新生)が改善すると、血流や代謝が回復しやすいため、肩こりだけでなく、疲れにくさや睡眠の質の改善などを実感される方も少なくありません。一方で、過度の精神的ストレス、不安や抑うつ状態、睡眠不足、不規則な生活習慣などが症状に大きく関与している場合には、モヤモヤ血管に対する治療だけでは十分な改善が得られないことがあります。そのような場合には、生活習慣の改善や睡眠環境の見直し、運動療法、必要に応じて専門医による診療などを組み合わせた多面的なアプローチが重要になります。当院では、年齢だけで治療適応を判断することはありません。肩こりの原因や背景を詳しく評価したうえで、一人ひとりに最適な治療方法をご提案しています。

 

  1. 肩の可動域も改善しますか?
    肩こり動注療法では、肩甲骨や首の動きが改善することがあります。肩こりでは、筋肉や筋膜の緊張によって肩甲骨の動きが悪くなり、首の回旋や傾ける動作が制限されることが少なくありません。肩こり動注療法では、慢性的な炎症を改善し、血流環境を整えることで、筋肉や筋膜の柔軟性や滑走性が回復しやすくなります。その結果、肩甲骨の可動域や首の一部の可動域が改善し、「肩が動かしやすくなった」「振り向きやすくなった」と感じられる方も少なくありません。一方で、肩関節そのものの病気(五十肩・肩関節周囲炎、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、変形性肩関節症など)が原因で肩の可動域が制限されている場合には、肩こり動注療法だけでは十分な改善が得られないことがあります。このような場合には、まず肩関節の状態を正確に診断することが重要です。当院では、診察や超音波検査などにより原因を評価したうえで、必要に応じて**肩関節に対するカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**をご提案しています。肩関節由来の可動域制限であっても、多くの場合、適切な治療を行うことで可動域の改善が期待できます。当院では、「肩こりによる動きの悪さ」なのか、「肩関節そのものの病気」なのかを見極め、それぞれの原因に応じた最適な治療をご提案しています。

 

  1. 肩の重だるさだけでも受ける価値がありますか?
    はい。肩の重だるさだけでも、治療を検討する価値は十分にあります。肩こりというと、「強い痛み」がある状態をイメージされる方が多いですが、実際には**「重い」「だるい」「張っている」「肩が乗っているような感じがする」**といった症状だけで受診される方も少なくありません。また、肩こりはゆっくりと進行することが多いため、ご本人が症状に慣れてしまい、実際にはかなり進行していても重症と認識していないことがあります。さらに、慢性的な肩こりでは、
    ・疲れやすい
    ・活力が湧かない
    ・集中力が続かない
    ・睡眠の質が悪い
    ・朝から身体が重い
    ・気分がすっきりしない
    といった症状を伴うこともあります。しかし、多くの方はこれらを「年齢のせい」「仕事が忙しいから」と考え、肩こりとは関係がないと思われています。肩こり動注療法によって慢性的な炎症が改善すると、肩の重だるさだけでなく、疲労感や睡眠の質、日中の活動性まで改善し、「想像以上に身体が軽くなった」「生活が大きく変わった」と実感される方も少なくありません。もちろん、すべての重だるさが肩こりだけで説明できるわけではありません。頸椎疾患や肩関節疾患、内科的疾患などが関与している場合もあります。当院では、頸部や肩周囲のエコー検査、身体診察を行い、肩こりの重症度や原因を詳しく評価したうえで、一人ひとりに適した治療方針をご提案しています。 「痛みはないけれど肩が重い」という方も、お気軽にご相談ください。

 

肩こりの原因

  1. 肩こりの原因は筋肉だけですか?
    いいえ。肩こりの原因は筋肉だけではありません。肩こりは単純に「筋肉が硬くなっている状態」ではなく、さまざまな組織が関与する複雑な病態です。肩こりに関係する要因としては、
    ・骨・関節(頸椎、椎間関節、椎間板など)
    ・神経(末梢神経や自律神経)
    ・血流・微小循環
    ・筋肉や筋膜などの筋周囲組織
    ・靱帯
    ・皮下脂肪や脂肪織
    ・姿勢や身体の使い方
    ・ストレスや睡眠不足などの生活習慣
    など、多くの要素が関与しています。このような要因によって筋肉や筋膜へ慢性的な負担がかかると、炎症が持続し、その結果として**モヤモヤ血管(炎症性血管新生)**が形成されることがあります。重要なのは、モヤモヤ血管は肩こりの「最初の原因」ではないという点です。例えば、不良姿勢やデスクワーク、スポーツ、頸椎の変性などがきっかけとなって肩こりが始まり、その状態が長く続くことでモヤモヤ血管が形成されます。そして、このモヤモヤ血管が炎症を維持し、血流や代謝を低下させることで、**肩こりが治りにくく、長引く状態(慢性化・難治化)**に深く関与すると考えられています。つまり、肩こりの原因と、肩こりを長引かせている原因は必ずしも同じではありません。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、この**「肩こりを慢性化・難治化させている病態」**にアプローチする治療です。一方で、姿勢の乱れや運動不足、頸椎疾患などの根本原因については、それぞれに応じた治療や生活習慣の改善を組み合わせることで、より良好で長期的な治療効果が期待できます。当院では、肩こりの原因と慢性化している要因の両方を評価し、それぞれに適した治療をご提案しています。

 

  1. モヤモヤ血管は肩こりにも関係していますか?
    はい。モヤモヤ血管は、慢性的な肩こりと深く関係していると考えられています。ただし、モヤモヤ血管があるから肩こりになるというわけではありません。肩こりは、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、不良姿勢、運動不足、ストレス、頸椎の変性など、さまざまな要因によって始まります。こうした状態が長期間続くと、筋肉や筋膜に慢性的な炎症が生じ、その炎症に伴って**モヤモヤ血管(炎症性血管新生)**が形成されることがあります。モヤモヤ血管の周囲には炎症細胞や痛みに関与する神経線維が集まりやすく、炎症や痛みが持続しやすい環境をつくります。また、正常な血流や組織の代謝も妨げられるため、身体本来の修復機能(自然治癒力)が十分に働きにくくなります。その結果、本来であれば改善するはずの肩こりが、なかなか治らず慢性化・難治化すると考えられています。つまり、**モヤモヤ血管は肩こりの「原因」ではなく、「肩こりを長引かせ、治りにくくしている重要な要因の一つ」**と考えると分かりやすいでしょう。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、このモヤモヤ血管を標的として治療を行い、慢性的な炎症を改善することで、身体本来の自然治癒力が働きやすい環境を整えます。当院では、慢性化した肩こりの背景にモヤモヤ血管が関与していると考えられる患者さんに対し、症状や重症度を十分に評価したうえで、適切な治療をご提案しています。

 

  1. 炎症が肩こりの原因になることはありますか?
    はい。慢性的な炎症は、肩こりの重要な原因の一つと考えられています。炎症というと、腫れや熱感、強い痛みを伴う急性炎症を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、肩こりでは、そのような強い炎症ではなく、自覚しにくい程度の低レベルの慢性炎症が長期間続いていることが少なくありません。この慢性炎症が続くと、筋肉や筋膜などの筋周囲組織では**線維化(組織が硬くなる変化)**が進行し、柔軟性が失われていきます。また、微小循環障害による血流低下や代謝の低下も生じるため、酸素や栄養が十分に供給されず、疲労物質も蓄積しやすくなります。さらに、慢性炎症が持続すると、その部位には**モヤモヤ血管(炎症性血管新生)**が形成されることがあります。モヤモヤ血管は炎症を維持し、自然治癒力を低下させることで、肩こりを慢性化・難治化させる要因の一つと考えられています。その結果、
    ・肩が重い
    ・張っている
    ・動かしにくい
    ・疲れやすい
    ・マッサージを受けてもすぐ元に戻る
    といった慢性的な肩こりの症状が現れるようになります。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、この慢性炎症とモヤモヤ血管に着目した治療です。炎症が改善し、血流や代謝が回復することで、身体本来の自然治癒力が十分に働ける環境を整え、肩こりの根本的な改善を目指します。

 

  1. 自律神経との関係はありますか?
    はい。自律神経の乱れは、肩こりと密接に関係しています。自律神経には、活動時に働く交感神経と、休息や回復時に働く副交感神経があり、この2つがバランスよく働くことで身体の状態が保たれています。肩こりで特に問題となるのは、**交感神経が過剰に働いた状態(交感神経優位)**が長期間続くことです。交感神経が過剰に働くと、
    ・筋肉が緊張し続ける
    ・血管が収縮して血流が低下する
    ・微小循環障害が生じる
    ・疲労物質が蓄積しやすくなる
    といった変化が起こり、肩こりが悪化・慢性化しやすくなります。一方で、頻度は多くありませんが、副交感神経が過剰に優位な状態が続く場合にも注意が必要です。このような状態では筋肉の活動性が低下し、身体を動かす機会が減ることで、運動不足に近い状態となり、筋力や血流が低下して肩こりの原因となることがあります。つまり、交感神経・副交感神経のどちらか一方が強すぎる状態ではなく、両者が適切なバランスを保つことが重要です。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、慢性的な炎症を改善し、血流環境を整えることで筋緊張を和らげます。その結果、自律神経のバランスも整いやすくなり、「よく眠れるようになった」「疲れにくくなった」「気持ちが安定した」といった変化を実感される患者さんも少なくありません。ただし、自律神経の乱れには、睡眠不足、精神的ストレス、不規則な生活、過労なども大きく影響します。そのため、治療効果を最大限に引き出すためには、睡眠や生活習慣の改善、適度な運動なども併せて行うことが大切です。

 

  1. 血流不足が原因の場合にも有効ですか?
    原因となっている血流障害の種類によって異なります。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、モヤモヤ血管(炎症性血管新生)によって生じる慢性的な炎症や血流障害に対して効果が期待できる治療です。モヤモヤ血管が存在すると、正常な微小循環が障害され、酸素や栄養が十分に供給されにくくなります。また、疲労物質も蓄積しやすくなるため、肩こりが慢性化・難治化すると考えられています。本治療では、この病態を改善することで血流環境や代謝を回復させ、身体本来の自然治癒力を高めることを目指します。一方で、病的な低血圧や重度の貧血、重度の心疾患など、全身的な循環障害が原因となって血流不足が生じている場合には、その影響の方が大きいため、肩こり動注療法だけでは十分な改善が得られないことがあります。このような場合には、まず内科的な原因を適切に診断し、貧血や循環器疾患などに対する治療を優先することが重要です。全身状態が改善した後に、なお肩こりが残存している場合には、肩こり動注療法が有効となることもあります。当院では、診察やエコー検査などを通して肩こりの原因を総合的に評価し、必要に応じて内科的疾患の精査や治療を優先すべきかどうかも含めて、一人ひとりに最適な治療方針をご提案しています。

 

  1. 精神的ストレスによる肩こりにも効果がありますか?
    はい。精神的ストレスが関与する肩こりに対しても、一定の効果が期待できる場合があります。精神的ストレスと慢性的な肩こりには密接な関係があります。実際に、慢性痛の患者さんではうつ病や不安障害を合併しやすく、反対に、うつ病などの精神疾患では慢性痛を合併しやすいことが多くの研究で報告されています。ストレスが続くと交感神経が過剰に働き、筋肉の緊張や血流低下が生じるため、肩こりが悪化しやすくなります。さらに、慢性的なストレスが続くと、脳や脊髄にある**痛みを抑える仕組み(下行性疼痛抑制系)**の働きが低下し、実際の組織障害以上に痛みや肩こりを強く感じるようになることがあります。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)を改善することで、肩こりそのものの軽減を目指す治療です。精神的ストレスが比較的軽度から中等度であれば、肩こりが改善することで睡眠の質や疲労感、日常生活の活動性も改善し、その結果として気分や精神的な状態まで良くなったと感じられる患者さんも少なくありません。一方で、精神的ストレスやうつ病、不安障害などが症状の主体となっている場合には、肩こり動注療法だけでは十分な改善が得られないことがあります。特に、長期間にわたり精神科や心療内科へ通院し、複数種類の向精神薬による治療を継続しているような場合には、治療効果が限定的となることがあります。しかし、そのような場合でも、本治療によって症状が悪化する可能性は極めて低く、肩こりそのものが改善することで生活の質が向上する可能性もあります。そのため、適応があると判断される場合には、一度治療を検討する意義は十分にあると考えています。当院では、肩こりだけでなく、睡眠やストレス、生活背景なども含めて総合的に評価し、一人ひとりに適した治療方針をご提案しています。

 

  1. 睡眠不足が原因の場合にも改善しますか?
    睡眠不足の程度によりますが、多くの場合で一定の改善は期待できます。睡眠は、筋肉や筋膜の修復、炎症の鎮静、疲労回復、自律神経の調整などに重要な役割を果たしています。そのため、睡眠不足や睡眠の質の低下は、肩こりを改善しにくくする代表的な要因(治療抵抗要因)の一つと考えられています。一方で、慢性的な肩こりそのものが睡眠を妨げていることも少なくありません。肩や首の緊張、痛み、不快感によって眠りが浅くなり、十分な疲労回復が得られず、さらに肩こりが悪化するという悪循環に陥ることがあります。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)によって肩こりが改善すると、
    ・よく眠れるようになった
    ・夜中に目が覚めにくくなった
    ・朝の目覚めが良くなった
    ・睡眠の質が改善した
    と実感される患者さんは少なくありません。一方で、毎日の就寝時間が午前2時以降になる生活が続いている場合、睡眠時間が23時間程度しか確保できていない場合、あるいは長年の夜勤・交代勤務などにより生活リズムが大きく乱れている場合には、身体本来の修復機能(自然治癒力)が十分に働きにくいため、治療効果が現れるまでに時間がかかったり、改善の程度が小さくなったりすることがあります。このような場合には、肩こり動注療法だけでなく、睡眠習慣や生活リズムの改善にも併せて取り組むことが重要です。必要に応じて睡眠障害に対する専門的な治療を組み合わせることで、より良い治療効果が期待できます。当院では、肩こりだけでなく、睡眠や生活習慣も含めて総合的に評価し、一人ひとりに適した治療方針をご提案しています。

 

  1. 寒さによる肩こりにも有効ですか?
    はい。寒い時期に悪化する肩こりに対しても効果が期待できます。寒くなると、「肩が張る」「肩が重くなる」「首や肩が動かしにくい」と感じる方は少なくありません。これは、寒さによって
    ・血管が収縮し、血流が低下する
    ・筋肉が緊張しやすくなる
    ・身体を動かす機会が減り、活動量が低下する
    ・肩や首の筋肉がこわばりやすくなる
    などの変化が生じるためと考えられています。もともと慢性的な肩こりがある方では、こうした影響によって微小循環障害や筋緊張がさらに悪化し、症状が強く現れることがあります。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)を改善し、血流環境を整えることで、筋肉や筋膜の代謝を回復させます。その結果、寒さによって悪化しやすい肩こりに対しても通常どおり改善効果が期待できます。さらに、治療後には「身体が温まりやすくなった」「肩や首の冷えを感じにくくなった」と実感される患者さんも少なくありません。ただし、寒冷環境に長時間さらされ続けると、どなたでも一時的に筋肉は緊張しやすくなります。そのため、治療と併せて、適度な運動やストレッチ、保温、入浴などを取り入れることで、より良い治療効果と再発予防が期待できます。

 

  1. 更年期の肩こりにも効果がありますか?
    はい。更年期に生じる肩こりに対しても効果が期待できます。更年期は、一般に閉経前後の約10年間を指し、日本人女性ではおおむね4555歳頃に相当します。この時期には、肩こり、腰痛、関節痛、手指のこわばりなど、さまざまな運動器症状が増えることが知られています。更年期に肩こりが起こりやすくなる背景には、いくつかの要因が考えられます。エストロゲン(女性ホルモン)の低下により、痛みを感じやすくなる(痛覚の変調)コラーゲン代謝や結合組織の維持機能が低下し、筋肉や筋膜、肩甲帯の滑走性が低下するホットフラッシュや寝汗などによる睡眠の質の低下、自律神経のバランスが乱れ、筋緊張や血流障害が生じやすくなる、精神的ストレスや疲労感が増し、肩こりが慢性化しやすくなる。そのため、更年期には新たに肩こりを発症する方もいれば、もともとあった肩こりが悪化する方も少なくありません。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)を改善することで、血流や代謝を回復させ、肩こりそのものの改善を目指す治療です。そのため、更年期がきっかけで生じた肩こりや、更年期に悪化した肩こりに対しても適応となります。また、肩こりが改善することで、睡眠の質や疲労感、自律神経のバランスが改善したと実感される患者さんも少なくありません。ただし、更年期症状そのものが強い場合には、婦人科でのホルモン補充療法(HRT)や漢方治療などが有効なこともあります。そのため、更年期症状が顕著な方では、これらの治療と肩こり動注療法を組み合わせることで、より良い治療効果が期待できます。当院では、更年期による肩こりと判断された場合でも、症状の背景を総合的に評価し、一人ひとりに適した治療方針をご提案しています。

 

 

  1. 姿勢が悪いままでも改善しますか?
    はい。姿勢が悪い状態でも一定の改善は期待できます。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)を改善する治療であるため、姿勢が完全に改善していなくても、肩こりそのものの症状を軽減することが期待できます。しかし、不良姿勢は肩こりの原因の一つであり、猫背や前かがみ姿勢、スマートフォンやパソコンを長時間使用する姿勢などが続くと、首や肩への負担が繰り返しかかるため、症状の再発につながりやすくなります。一方で、重症の肩こりでは、痛みや筋緊張が強いため、姿勢を正そうとしても長時間維持すること自体が難しいことも少なくありません。このような場合には、まず肩こり動注療法によって炎症や筋緊張を改善し、身体を動かしやすい状態にすることが重要です。症状が軽減すると、「自然と背筋が伸びるようになった」「良い姿勢が楽に保てるようになった」と感じられる患者さんも少なくありません。さらに、治療後は筋肉や筋膜の柔軟性が回復し、姿勢の改善にも取り組みやすくなります。そのため、治療後に姿勢の矯正やストレッチ、体幹トレーニングなどを行うことで、治療効果の向上や再発予防が期待できます。当院では、肩こりの治療だけでなく、再発を防ぐために正しい姿勢やデスクワーク環境、日常生活での身体の使い方、ストレッチや運動方法についてもアドバイスを行っています。治療と生活習慣の改善を組み合わせることで、より長期的な症状の改善を目指します。

 

肩こりと頭痛

  1. 肩こりからくる頭痛にも効果がありますか?
    はい。肩こりが原因となっている頭痛には、改善が期待できます。肩こりが強くなると、緊張型頭痛をはじめとする頭痛を合併することは珍しくありません。実際に、肩こりの治療によって頭痛まで改善することは、日常診療でもよく経験します。これは、僧帽筋、頭板状筋、頭半棘筋など、肩こりに関与する筋肉の多くが首から後頭部まで連続しているためです。これらの筋肉の緊張や慢性的な炎症が改善すると、頭部への負担も軽減され、頭痛が和らぐことがあります。また、肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、モヤモヤ血管(炎症性血管新生)による慢性的な炎症や血流障害を改善することで、肩こりだけでなく、それに伴う頭痛の改善も期待できます。一方で、もともと片頭痛や群発頭痛などの一次性頭痛をお持ちの方や、頭痛そのものが強い方では、肩こりの治療だけでは十分な改善が得られないことがあります。そのような場合には、**頭痛に対する動脈注射治療(STA動注・OCA動注)や、必要に応じてカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**を組み合わせることで、より高い治療効果が期待できます。当院では、頭痛が肩こりに伴うものなのか、それとも片頭痛や群発頭痛など別の病態が主体なのかを丁寧に診察し、それぞれの原因に応じた最適な治療をご提案しています。

 

  1. 緊張型頭痛にも有効ですか?
    はい。緊張型頭痛に対しても効果が期待できます。緊張型頭痛は、首や肩、後頭部の筋肉の緊張が深く関与している頭痛であり、多くの患者さんで慢性的な肩こりを合併しています。特に、僧帽筋、頭板状筋、頭半棘筋などは肩から後頭部まで連続しているため、これらの筋肉の緊張や慢性的な炎症が改善すると、肩こりだけでなく緊張型頭痛も軽減することがあります。肩こり動注療法では、モヤモヤ血管(炎症性血管新生)による慢性的な炎症を改善し、血流や筋肉の状態を改善することで、肩こりに伴う頭痛の改善も期待できます。一方で、頭痛そのものが主な症状である場合や、長年頭痛に悩まれている場合には、肩こりだけでなく頭部の病態も治療することが重要です。当院では、**頭痛に対する動脈注射治療(STA動注・OCA動注)**も行っており、頭部のモヤモヤ血管へ直接アプローチすることで、より高い治療効果が期待できます。そのため、肩こりが主体で頭痛を伴う場合は、肩こり動注療法で十分改善することがあります。頭痛の症状が強い場合や頭痛が主体の場合には、**頭痛動注療法(STA動注・OCA動注)**を併用することで、より効果的な治療が期待できます。これらの治療は同日に施行することも可能です。当院では、肩こりと頭痛のどちらが主な原因となっているかを診察で詳しく評価し、一人ひとりの症状に合わせて最適な治療をご提案しています。

 

  1. 片頭痛も一緒に改善することがありますか?
    はい。肩こりが片頭痛を誘発・悪化させている場合には、片頭痛も一緒に改善することがあります。片頭痛の患者さんでは肩こりを合併していることが多く、肩や首の筋緊張が片頭痛の誘因となっていることも少なくありません。肩こり動注療法によって肩や首の慢性的な炎症や筋緊張が改善すると、肩こりの軽減に伴って片頭痛の頻度や程度が改善することがあります。特に、発作の頻度が少ない軽症の片頭痛では、このような改善を認めることがあります。一方で、片頭痛そのものが主体である場合や、鎮痛薬や片頭痛治療薬による内服治療を必要とする中等症以上の片頭痛では、肩こりの治療だけでは十分な改善が得られないことがあります。そのような場合には、**頭痛動注療法(STA動注・OCA動注)**によって頭部のモヤモヤ血管(炎症性血管新生)へ直接アプローチする方が、より高い治療効果が期待できます。肩こり動注療法と頭痛動注療法は同日に施行することも可能であり、肩こりと片頭痛の両方でお悩みの方には、それぞれの病態に応じて組み合わせた治療をご提案しています。当院では、肩こりが主体なのか、片頭痛が主体なのか、あるいは両者が関与しているのかを丁寧に診察し、一人ひとりに最適な治療方法をご提案しています。

 

  1. 首こりと頭痛を同時に治療できますか?
    はい。同時に治療することが可能です。ただし、首こり・肩こり・頭痛では、それぞれ適した治療方法が異なるため、症状や原因に応じて最適な組み合わせをご提案しています。首こりの主な責任血管である深頸動脈は、肩こり動注療法の適応外であり、**カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**の適応となります。そのため、首こりが主体である場合や、首から肩にかけて広範囲に症状がある場合には、肩こり動注療法ではなく、首こりと肩こりを同時にカテーテル治療で行うことをおすすめする場合があります。カテーテル治療では、肩こり動注療法よりも広範囲の血管を治療できるため、首から肩にかけて連続した症状に対して、より強力な治療効果が期待できます。また、頭痛を合併している場合には、その種類や程度に応じて治療方法を選択します。肩こりや首こりに伴う軽度の頭痛であれば、首や肩の治療だけで十分改善することがあります。頭痛の症状が強い場合や、片頭痛・群発頭痛など頭部の病態が主体と考えられる場合には、**頭痛動注療法(STA動注・OCA動注)**や、必要に応じて頭部のカテーテル治療を組み合わせることで、より高い治療効果が期待できます。どの治療を組み合わせるかは、診察やエコー検査で症状の原因や重症度を詳しく評価したうえで決定します。当院では、首こり・肩こり・頭痛をそれぞれ独立した症状としてではなく、関連する一つの病態として総合的に評価し、一人ひとりに最適な治療プランをご提案しています。

 

  1. 後頭部の重さも改善しますか?
    はい。肩こりの治療によって後頭部の重さが改善することがあります。後頭部の重さや締め付けられるような不快感は、肩こりや首こりに伴って生じることが少なくありません。これは、僧帽筋、頭板状筋、頭半棘筋など、肩こりに関与する筋肉の多くが肩から首を経て後頭部まで連続しているためです。これらの筋肉の慢性的な緊張や炎症が改善すると、後頭部の重さや違和感も軽減することがあります。そのため、肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)によって肩や首の状態が改善すると、後頭部の症状も同時に改善する患者さんは少なくありません。一方で、後頭部の症状が主体である場合には、後頭部そのものを治療する方がより効果的です。後頭部の主要責任血管である**後頭動脈(OCA:Occipital Artery)を標的とした頭痛動注療法(OCA動注)**では、後頭部のモヤモヤ血管(炎症性血管新生)へ直接アプローチすることができ、後頭部の重さや後頭部痛に対してより高い治療効果が期待できます。また、必要に応じて**浅側頭動脈(STA)への動注療法(STA動注)**を組み合わせることも可能です。肩こり動注療法と頭痛動注療法(STA動注・OCA動注)は同日に施行することも可能ですので、肩こりだけでなく後頭部の重さや頭痛でお悩みの方は、診察時にお気軽にご相談ください。当院では、症状が肩こり由来なのか、後頭部の病態が主体なのかを詳しく評価し、一人ひとりに最適な治療方法をご提案しています。

 

  1. 目の奥の疲れにも効果がありますか?
    はい。肩こりに伴う目の奥の疲れや重だるさであれば、改善することがあります。目の奥の疲れ(眼精疲労)は、長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用だけでなく、肩こりや首こりと密接に関係しています。肩や首の筋肉が慢性的に緊張すると、血流や神経の働きが低下し、目の周囲にも負担が及ぶため、
    ・目の奥が重い
    ・目が疲れやすい
    ・目の周囲が痛い
    ・目を開けているのがつらい
    といった症状を生じることがあります。このような場合には、肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)によって肩や首の慢性的な炎症や血流障害が改善すると、目の奥の疲れも軽減することがあります。一方で、目の奥の症状そのものが主体である場合には、肩こりだけでなく、目の周囲や顔面の病態も考慮する必要があります。本質的には、目の周囲に分布する血管へ直接アプローチすることがより効果的ですが、顔面の血管は動脈注射治療の適応外であるため、そのような場合には**カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**を選択します。また、眼精疲労の原因には、ドライアイ、屈折異常(近視・乱視・老眼)、緑内障などの眼科疾患が関与していることもあります。そのため、必要に応じて眼科での診察をおすすめする場合もあります。当院では、目の奥の疲れが肩こりや首こりに伴うものなのか、それとも目の周囲や頭部の病態が主体なのかを診察で詳しく評価し、重症度に応じて最適な治療方法をご提案しています。診察時にお気軽にご相談ください。

 

57.眼精疲労にも効果がありますか?
はい。肩こりや首こりに伴う眼精疲労であれば、改善が期待できる場合があります。眼精疲労は、長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用、細かい作業だけでなく、肩こりや首こりとも密接に関係しています。肩や首の筋肉が慢性的に緊張すると、血流や神経の働きが低下し、
・目が疲れやすい
・目の奥が重い
・ピントが合いにくい
・長時間画面を見ていられない
といった眼精疲労の症状が現れることがあります。このような場合には、肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)によって肩や首の慢性的な炎症や血流障害が改善すると、眼精疲労も軽減することがあります。一方で、眼精疲労そのものが主な症状である場合には、目の周囲の筋肉や組織に分布する血管へ直接アプローチする方が、より高い治療効果が期待できます。しかし、顔面の血管は肩こり動注療法のような動脈注射治療の適応とはならないため、そのような場合には**カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**を選択します。また、眼精疲労の背景には、ドライアイ、屈折異常(近視・乱視・老眼)、緑内障、白内障などの眼科疾患が関与していることもあります。そのため、必要に応じて眼科での診察をおすすめする場合もあります。当院では、眼精疲労が肩こりや首こりに伴うものなのか、それとも目の周囲や顔面の病態が主体なのかを診察で詳しく評価し、重症度に応じて最適な治療方法をご提案しています。お気軽にご相談ください。

 

  1. めまいを伴う肩こりにも効果がありますか?
    はい。肩こりに伴って生じているめまいであれば、改善が期待できる場合があります。重度の肩こりでは、首や肩の筋肉が強く緊張し、血流や自律神経のバランスが乱れることで、ふわふわする感じや浮遊感などのめまいを伴うことがあります。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)によって、慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)が改善し、血流や筋緊張が改善すると、多くの場合で肩こりそのものは軽減します。一方で、めまいに対する効果は肩こりほど確実ではなく、改善が限定的な場合もあります。これは、めまいにはさまざまな原因があるためです。例えば、
    ・良性発作性頭位めまい症
    ・メニエール病
    ・前庭神経炎
    ・加齢による平衡機能の低下
    ・脳や循環器の病気
    など、耳鼻咽喉科や神経内科などで治療すべき病気が原因となっている場合には、それぞれに応じた専門的な治療が必要になります。そのような場合でも、肩こり動注療法によって肩こりが改善することには十分な意義があります。肩や首の緊張が軽減することで、日常生活が楽になり、めまいによる不快感が軽く感じられるようになる患者さんも少なくありません。当院では、めまいが肩こりに伴うものなのか、それとも他の病気が関与している可能性があるのかを診察で総合的に評価し、必要に応じて耳鼻咽喉科などへの受診もご案内しています。肩こりとめまいの両方でお悩みの方も、安心してご相談ください。

 

  1. 吐き気を伴う肩こりにも有効ですか?
    はい。肩こりが原因で生じている吐き気であれば、改善が期待できます。重症の肩こりでは、首や肩の筋肉が高度に緊張し、自律神経のバランスや血流に影響を及ぼすことで、吐き気や気分不快を伴うことがあります。特に、肩こりに頭痛を合併している場合には、このような症状が現れやすくなります。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)によって、慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)が改善し、肩や首の筋緊張が軽減すると、肩こりの改善に伴って吐き気も消失または軽減することが少なくありません。一方で、吐き気が強い場合や、頭痛・首こりを広範囲に伴っている場合には、肩こり動注療法だけでは十分な改善が得られないことがあります。そのような場合には、**カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**の方が適していることがあります。カテーテル治療では、肩だけでなく首や頭部を含めたより広い範囲の責任血管へアプローチできるため、重症例ではより高い治療効果が期待できます。また、吐き気の原因は肩こりだけとは限りません。片頭痛、耳鼻咽喉科疾患、消化器疾患、脳神経疾患などが原因となることもあります。そのため、症状の経過や内容によっては、それぞれの専門診療科での診察が必要になる場合があります。当院では、吐き気が肩こりや頭痛に伴うものか、あるいは他の疾患が関与している可能性があるかを総合的に評価し、一人ひとりに最適な治療方法をご提案しています。

 

  1. 肩こりが原因と思われる耳鳴りにも効果がありますか?
    肩こりが原因で生じている耳鳴りであれば、改善が期待できる場合があります。肩こりが強いと、首や肩の筋肉の緊張や自律神経の乱れ、血流障害などの影響により、「耳鳴りがする」「耳が詰まった感じがする」と訴えられる方がいます。このような場合には、肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)によって肩こりが改善すると、耳鳴りも軽減することがあります。しかし、実際には、肩こりだけが原因で耳鳴りが生じることはそれほど多くありません。 重症の肩こりであっても、耳鳴りには別の原因が関与していることが多いと考えられます。耳鳴りの原因としては、
    ・加齢による聴力低下
    ・突発性難聴
    ・メニエール病
    ・耳管機能障害
    ・薬剤の影響
    ・その他の耳鼻咽喉科疾患
    などが挙げられます。そのため、肩こりが改善しても、耳鳴り自体は変わらない可能性があります。耳鳴りが持続する場合や、急に出現した場合、難聴やめまいを伴う場合には、耳鼻咽喉科での診察を受けることをおすすめします。当院では、肩こりと耳鳴りの関連性を診察で評価したうえで、肩こりに対する治療をご提案しています。耳鳴りについては、必要に応じて耳鼻咽喉科など他科での診療もご案内し、症状の原因に応じた適切な対応を行っています。

 

検査・診断

  1. MRIやレントゲンは必要ですか?
    原則として、MRIやレントゲン検査は必須ではありません。肩こりの多くは、問診や身体診察、エコー(超音波)検査によって原因や重症度をある程度評価することができるため、すべての患者さんにMRIやレントゲンが必要となるわけではありません。一方で、
    ・頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアが疑われる場合
    ・手足のしびれや筋力低下を伴う場合
    ・強い外傷の既往がある場合
    ・肩関節や骨の病気が疑われる場合
    ・通常の肩こりとは異なる症状や経過がある場合
    など、詳しい評価が必要と判断される場合には、MRIやレントゲン検査をご提案することがあります。レントゲン検査については、必要に応じて当院で撮影することが可能です。一方、MRIが必要と判断された場合には、提携医療機関をご紹介し、検査結果を踏まえたうえで最適な治療方針をご提案します。当院では、不必要な画像検査を行うことはありません。まずは診察とエコー検査を行い、その結果に応じてMRIやレントゲンが必要かどうかを判断しています。

 

  1. 異常がなくても肩こりは治療できますか?
    はい。MRIやレントゲンで異常が見つからなくても、肩こりの治療を受けていただくことは可能です。肩こりは、筋肉や筋膜、血流、神経などの機能的な異常によって生じることが多く、MRIやレントゲンでは異常が見つからないことも少なくありません。一方、当院では肩こりに対してエコー(超音波)検査を積極的に活用しています。エコー検査では、筋肉や筋膜の状態、血流の変化、モヤモヤ血管(炎症性血管新生)が疑われる所見などを評価できることが多く、典型的な肩こりであれば何らかの異常所見が得られることがほとんどです。また、画像検査だけでなく、問診や身体診察によって、
    ・症状の部位
    ・圧痛の有無
    ・筋肉の緊張
    ・可動域
    ・姿勢や身体の使い方
    などを総合的に評価し、肩こりの原因や重症度を判断しています。一方で、身体診察やエコー検査を行っても肩こりを示唆する所見が認められず、他の病気が疑われる場合には、肩こり動注療法の適応とはなりません。 その場合には、必要に応じて他の検査や専門診療科での診察をご案内します。当院では、「肩こりらしいから治療する」のではなく、正確な診断に基づいて治療適応を判断し、一人ひとりに適した治療をご提供することを大切にしています。

 

  1. 頚椎ヘルニアでも受けられますか?
    はい。頸椎椎間板ヘルニアがあっても治療を受けていただくことは可能です。頸椎椎間板ヘルニアの患者さんでは、首こりや肩こりを合併していることが非常に多くみられます。これは、長期間にわたって首や肩へ大きな負担がかかり続けた結果として、肩こりだけでなく頸椎にも変性が生じ、椎間板ヘルニアを発症していることが少なくないためです。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、椎間板ヘルニアそのものを治す治療ではありません。 飛び出した椎間板を元に戻したり、ヘルニア自体を消失させたりすることはできません。しかし、ヘルニアとは別に存在する**肩や首の慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)**を改善することで、
    ・肩こり
    ・首こり
    ・筋肉の張り
    ・重だるさ
    ・可動域の低下
    など、肩こりに由来する症状の改善は十分に期待できます。なお、頸部のモヤモヤ血管に対する治療をご希望の場合には、肩こり動注療法ではなく、カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)が適応となります。カテーテル治療では、首の主要責任血管である深頸動脈などへ直接アプローチすることが可能です。当院では、症状が主にヘルニアによるものなのか、それとも肩こりや首こりによるものなのかを診察やエコー検査、必要に応じて画像検査をもとに総合的に判断し、一人ひとりに最適な治療方法をご提案しています。

 

  1. 頚椎症でも受けられますか?
    はい。頸椎症があっても治療を受けていただくことは可能です。頸椎症の患者さんでは、首こりや肩こりを合併していることが非常に多くみられます。これは、長年にわたって首や肩へ負担がかかり続けた結果として、筋肉や筋膜だけでなく、頸椎にも変性が生じるためです。そのため、頸椎症と肩こりは互いに影響し合いながら症状を悪化させていることが少なくありません。肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)は、頸椎の変形そのものを治す治療ではありません。 加齢や長年の負荷によって生じた骨や椎間板の変性を元に戻すことはできません。しかし、頸椎症に伴って生じている**肩や首の慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)**を改善することで、
    ・肩こり
    ・首こり
    ・筋肉の張り
    ・重だるさ
    ・可動域の低下
    など、肩こりや首こりに由来する症状の改善は十分に期待できます。なお、頸部のモヤモヤ血管そのものを治療する場合には、肩こり動注療法ではなく、カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)が適応となります。カテーテル治療では、首の主要責任血管である深頸動脈などへ直接アプローチすることが可能です。当院では、症状が主に頸椎症による神経圧迫なのか、それとも肩こりや首こりによるものなのかを診察やエコー検査、必要に応じて画像検査をもとに総合的に評価し、一人ひとりに最適な治療方法をご提案しています。

 

  1. 四十肩・五十肩との違いはありますか?
    はい。肩こりと四十肩・五十肩(凍結肩)は、原因も治療方法も異なる病気です。一般に「四十肩」「五十肩」と呼ばれている病気は、正式には**凍結肩(frozen shoulder)**と呼ばれ、肩関節周囲炎の一種です。肩こりは、首から肩甲帯にかけての筋肉や筋膜、血流、自律神経などが主に関与する病態であり、肩関節そのものが原因ではありません。一方、凍結肩では肩関節包や滑膜などに炎症や拘縮が生じるため、
    ・腕が上がらない
    ・後ろに手が回らない
    ・夜間痛がある
    ・肩関節を動かすと強く痛む
    といった症状が特徴です。また、肩こりだけで肩関節の可動域が大きく制限されることは通常ありません。 明らかな可動域制限がある場合には、凍結肩や腱板断裂など肩関節の病気を考える必要があります。そのため、肩こり動注療法は凍結肩そのものを治療することはできません。凍結肩に対しては、肩関節周囲のモヤモヤ血管(炎症性血管新生)を標的とした**肩関節に対するカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**を別途検討する必要があります。一方で、凍結肩の患者さんでは肩をかばうことによって肩こりを合併していることも少なくありません。そのような場合には、肩関節に対する治療と肩こりに対する治療を組み合わせることで、より良好な症状改善が期待できます。当院では、肩こりなのか、凍結肩(四十肩・五十肩)なのか、あるいは両者を合併しているのかを診察やエコー検査で正確に評価し、それぞれの病態に応じた最適な治療をご提案しています。

 

66.石灰沈着性腱板炎でも適応になりますか?
石灰沈着性腱板炎そのものに対しては、肩こり動注療法は適応となりません。石灰沈着性腱板炎は、腱板にリン酸カルシウム結晶が沈着し、強い炎症を引き起こす肩関節周囲炎の一種です。そのため、肩こりと石灰沈着性腱板炎は原因となる部位が異なります。肩こり動注療法は、首から肩甲帯にかけてのモヤモヤ血管(炎症性血管新生)を標的とした治療であり、肩関節周囲炎や石灰沈着性腱板炎そのものを治療することはできません。石灰沈着性腱板炎に対しては、**肩関節周囲のモヤモヤ血管を標的としたカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**を別途検討する必要があります。一方で、石灰沈着性腱板炎では非常に強い肩の痛みが生じるため、
・肩をかばい続ける
・不自然な姿勢が続く
・首や肩の筋肉へ過剰な負担がかかる
・強い痛みによるストレスが持続する
といった影響から、新たに肩こりを発症したり、もともとあった肩こりが悪化したりすることがよくあります。 特に患側(痛みのある側)の肩こりが強くなる傾向があります。このような場合には、肩関節の治療と肩こりの治療を組み合わせることで、より良好な症状改善が期待できます。当院では、石灰沈着性腱板炎に対してカテーテル治療を行う患者さんに対し、症状や重症度に応じて首こりや肩こりに対する治療も併せてご提案することがあります。それぞれの病態を総合的に評価し、一人ひとりに最適な治療プランをご提案しています。

 

  1. 肩関節の病気との見分け方は?
    多くの場合、肩こりと肩関節の病気は比較的容易に見分けることができます。肩こりと肩関節の病気では、痛みの部位や症状の特徴が異なります。肩こりでは、症状の中心は首から肩、肩甲骨周囲にあり、肩や首が重い、張っている、重だるい、肩甲骨周囲がつらいといった症状が主体です。一方、肩関節そのものの可動域が大きく制限されることは通常ありません。 また、腕を動かしたときに肩関節の奥が強く痛むことも一般的ではありません。これに対して、四十肩・五十肩(凍結肩)や腱板断裂、石灰沈着性腱板炎などの肩関節疾患では、
    ・腕が上がらない
    ・後ろに手が回らない
    ・夜間痛がある
    ・肩関節を動かすと強く痛む
    ・肩関節そのものに圧痛がある
    など、肩関節由来の症状がみられることが特徴です。一方で、肩関節の病気に肩こりを合併することは非常によくあります。肩関節が痛いために肩をかばう姿勢が続いたり、肩周囲の筋肉へ負担が集中したりすることで、首や肩の筋肉が緊張し、二次的に肩こりを生じることが少なくありません。当院では、問診、身体診察、エコー(超音波)検査などを用いて、肩こりなのか、肩関節の病気なのか、あるいは両者を合併しているのかを正確に評価しています。その結果に基づき、肩こり動注療法、肩関節に対するカテーテル治療、あるいは両者を組み合わせた治療など、一人ひとりに最適な治療方法をご提案しています。

 

  1. 神経圧迫が原因でも効果がありますか?
    神経圧迫の程度や原因によって異なりますが、一定の改善が期待できる場合があります。頸椎で神経や脊髄が強く圧迫され、筋力低下や歩行障害などを伴い、外科手術が必要と判断される状態では、肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)が手術の代わりになることはありません。 このような場合には、脊椎外科や整形外科での専門的な診療を優先する必要があります。一方、手術を必要とするほどの強い神経圧迫ではなく、首や肩の筋緊張、慢性的な炎症、血流障害などが症状に関与している場合には、肩こり動注療法によって一定の改善が期待できます。ただし、首こりが強い場合や症状が広範囲に及ぶ場合には、肩周囲のみを対象とする肩こり動注療法よりも、**頸部を含めて広範囲に治療できるカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**のほうが適していることがあります。また、重症の首こりや肩こりでは、MRIなどで明らかな頸椎の神経圧迫が認められなくても、
    ・腕や手のしびれ
    ・腕の重だるさ
    ・軽度の握力低下
    ・手に力が入りにくい感覚
    などを生じることがあります。これは、筋肉や筋膜の緊張による末梢神経への圧迫、神経周囲の炎症、神経を栄養する細い血管の血流低下などが関与しているためと考えられます。このような場合には、首や肩の治療によって、しびれや握力低下を含む症状が改善することもあります。一方で、進行する筋力低下、巧緻運動障害、歩行障害、排尿・排便障害などがある場合には、早急な精査が必要です。当院では、診察や筋力・感覚検査、エコー検査、必要に応じてMRIなどの画像所見を確認し、動注療法やTAMEが適しているのか、外科的な評価を優先すべきなのかを慎重に判断しています。

 

  1. 手のしびれがある場合も受けられますか?
    はい。手のしびれがあっても、肩こり動注療法を受けていただくことは可能です。手のしびれにはさまざまな原因があり、
    ・頸椎症
    ・頸椎椎間板ヘルニア
    ・肘部管症候群
    ・手根管症候群
    ・胸郭出口症候群
    ・糖尿病などによる末梢神経障害
    などが代表的です。そのため、手のしびれがある場合には、まず原因を正確に診断し、それぞれの病態に応じた治療を検討することが重要です。一方で、これらの疾患があること自体は、肩こり動注療法を受ける妨げにはなりません。 また、肩こり動注療法がこれらの疾患に対する治療の妨げになることもありません。さらに、重症の肩こりや首こりでは、画像検査で明らかな神経圧迫が認められなくても、腕や手のしびれを伴うことがあります。これは、筋肉や筋膜の強い緊張による末梢神経への圧迫や、神経周囲の慢性的な炎症、神経を栄養する細い血管の血流障害などが関与していると考えられています。このようなしびれであれば、肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)によって肩こりや首こりが改善すると、手のしびれも軽減または消失することがあります。一方で、頸椎症や手根管症候群などによる神経障害が主体の場合には、それぞれに対する適切な治療を併せて行う必要があります。当院では、問診、身体診察、エコー検査、必要に応じて画像検査などをもとに、手のしびれの原因を総合的に評価し、肩こりとの関連性を慎重に判断したうえで、一人ひとりに最適な治療方針をご提案しています。

 

  1. 他院で異常なしと言われた肩こりにも対応できますか?
    はい。多くの場合で対応可能です。肩こりは、レントゲン、CTMRIなどの画像検査では異常が認められないことが少なくありません。これらの検査は、骨折、腫瘍、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症などの器質的な異常を評価することには優れていますが、肩こりの主な原因となる
    ・筋肉の緊張
    ・筋膜や筋周囲組織の変化
    ・滑走性の低下
    ・微小循環障害
    ・モヤモヤ血管(炎症性血管新生)
    などを十分に評価することは困難です。一方、当院ではエコー(超音波)検査を積極的に活用しており、筋肉や筋周囲組織の線維化、滑走性の低下、血流信号の変化などを評価しています。しかし、肩こり診療においてエコー検査を日常的に実施している医療機関はまだ多くないため、他院では「異常ありません」と説明されるケースも少なくありません。当院では、
    ・詳細な問診
    ・身体診察
    ・エコー(超音波)検査
    ・必要に応じたレントゲン検査
    を組み合わせ、肩こりの原因だけでなく重症度まで総合的に評価したうえで治療方針を決定しています。実際には、他院で「異常なし」と言われた患者さんの多くが、肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)の適応となり、治療を受けていただいています。一方、「異常がある」と説明された場合でも、その多くは頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアなどの頸椎変性を指していることがほとんどです。これらの所見があっても、直ちに手術が必要となるケースは多くありません。そのような場合には、肩こり動注療法だけでは十分な効果が得られないこともあるため、**頸部を含めたカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**を検討するなど、病態に応じた最適な治療をご提案します。当院では、画像検査の結果だけで治療の適応を判断することはありません。症状や身体所見、エコー所見を含めて総合的に評価し、一人ひとりに最適な治療方針をご提案しています。

 

治療当日

  1. 治療時間はどれくらいですか?
    治療時間は通常、数分以内です。肩こり動注療法は、エコー(超音波)で血管を確認しながら行う外来治療であり、実際の処置時間は数分程度で終了します。初めて治療を受けられる方の多くは、「注射」と聞いて緊張されますが、治療は短時間で終了するため、「もう終わったのですか?」と驚かれる患者さんも少なくありません。なお、初診時には、問診、身体診察、エコー検査などを行い、治療適応を確認したうえで治療を行いますが、適応があると判断された場合には、初診当日にそのまま治療を受けていただくことも可能です。治療後は短時間安静にしていただいた後、ご帰宅いただけます。頻回の通院は必要なく、通常は1か月後に治療効果を評価するため再診していただいています。

 

  1. 痛みはありますか?
    治療中の痛みは比較的少なく、多くの方が問題なく受けていただけます。肩こり動注療法では、極細の針を使用してエコー(超音波)で血管を確認しながら治療を行います。そのため、針を刺す際の痛みはほとんどの方にとって強いものではありません。また、薬液を投与する際にも強い痛みを感じる方は少なく、
    ・肩が温かくなった
    ・薬液が広がる感じがした
    ・血液が流れるような感覚があった
    などと表現される患者さんが多くみられます。痛みの感じ方には個人差がありますが、治療時間自体が数分と短いため、多くの方がリラックスして治療を終えられます。初めて治療を受けられる方は不安を感じられることもありますが、実際には、
    「思っていたより痛くなかった」
    「これならもっと早く受ければよかった」
    と感想を述べられる患者さんも少なくありません。当院では、できる限り痛みや不安を軽減できるよう、エコーで血管や周囲組織を確認しながら、安全かつ丁寧に治療を行っています。

 

  1. 麻酔はしますか?
    通常は局所麻酔を行わずに治療しています。肩こり動注療法では極細径の針を使用するため、穿刺時の痛みは比較的軽く、ほとんどの場合で局所麻酔は必要ありません。実際には、局所麻酔を行うためにも針を刺す必要があるため、「麻酔の注射をする方がかえって痛かった」という患者さんも少なくありません。そのため、当院では通常、局所麻酔を行わずに治療を行っています。また、肩こり動注療法ではエコー(超音波)で確認しながら深部の細い血管を正確に狙いますが、局所麻酔薬を注入すると周囲組織が膨らみ、かえって目的の血管が見えにくくなったり、穿刺しにくくなったりすることがあります。そのため、麻酔を行わずにスムーズに治療を終える方が、結果的に患者さんの負担が少ないことがほとんどです。もちろん、痛みに対する不安が強い方や、局所麻酔をご希望される場合には対応することも可能です。患者さんのご希望や状況に応じて柔軟に対応いたしますので、遠慮なくご相談ください。

 

  1. 入院は必要ですか?
    入院は必要ありません。肩こり動注療法は、外来で受けていただける治療です。治療時間は数分程度で終了し、処置後も短時間お休みいただいた後、そのままご帰宅いただけます。治療によって日常生活が大きく制限されることはなく、普段どおりご自身の足で歩いてお帰りいただけます。また、
    ・お車の運転
    ・公共交通機関でのご帰宅
    ・通常の日常生活
    も基本的に問題ありません。治療後は穿刺部位を強く揉んだり、激しい運動を当日に行ったりすることは避けていただきますが、それ以外は通常どおりお過ごしいただけます。当院では、患者さんの身体的・時間的な負担をできる限り少なくすることを重視しており、入院を必要としない低侵襲な治療として肩こり動注療法をご提供しています。

 

  1. 日帰りで受けられますか?
    はい。日帰りで受けていただけます。肩こり動注療法は、**日帰り治療(外来治療)**としてご提供しています。入院の必要はなく、治療当日にそのままご帰宅いただけます。治療時間は数分程度で、処置後は短時間お休みいただいた後、体調に問題がなければお帰りいただけます。また、治療後の日常生活にも特別な制限はほとんどありません。
    ・普段どおり歩いてご帰宅いただけます。
    ・お車の運転も基本的に可能です。
    ・デスクワークなどの日常生活も通常どおり行えます。
    ただし、治療当日は穿刺部位への強い刺激や激しい運動は避けていただくようお願いしています。当院では、患者さんの通院負担をできる限り少なくするため、短時間で受けられる日帰り治療として肩こり動注療法をご提供しています。

 

76.食事制限はありますか?
特別な食事制限はありません。
肩こり動注療法では、治療前後の食事を制限する必要は基本的にありません。 通常の注射治療と同様にお考えいただいて大丈夫です。ただし、注射治療ではごくまれに迷走神経反射が起こり、一時的に気分が悪くなったり、冷や汗が出たり、血圧が下がったりすることがあります。そのため、治療直前に満腹の状態でご来院いただくことは、できるだけ避けていただくことをおすすめしています。一方で、空腹のまま長時間過ごして低血糖を起こすことも望ましくありませんので、
・軽めの食事を済ませておく
・普段どおりの食事を心がける
程度で十分です。治療後も特別な食事制限はなく、通常どおり飲食していただけます。当院では、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう、治療前後の注意点についても丁寧にご説明しています。不安な点がありましたら、お気軽にご相談ください。

 

  1. 当日は車を運転できますか?
    はい。通常どおり運転していただけます。肩こり動注療法は外来で行う低侵襲な治療であり、治療後に車を運転してお帰りいただくことが可能です。治療では鎮静剤や全身麻酔を使用せず、意識や判断力に影響を及ぼす薬剤も通常は使用しないため、運転に制限はありません。また、治療後も歩行や日常生活に大きな制限はなく、多くの患者さんが普段どおりにお帰りになっています。ただし、ごくまれに注射による緊張などから迷走神経反射を起こし、一時的に気分が悪くなることがあります。そのため、治療後に体調が優れない場合には、無理に運転せず、院内でしばらく休んでいただきます。体調が回復したことを確認したうえでご帰宅いただきますので、ご安心ください。当院では、安全を最優先に治療を行っており、治療後の体調を確認したうえでお帰りいただいています。

 

  1. 当日は仕事に戻れますか?
    はい。通常どおり仕事に戻っていただけます。肩こり動注療法は外来で受けられる低侵襲な治療であり、治療後に特別な行動制限はありません。治療では鎮静剤や全身麻酔を使用しないため、意識や判断力が低下することはなく、治療後はそのまま普段どおりの生活を送っていただけます。そのため、
    ・デスクワーク
    ・家事
    ・通勤
    ・会議や商談
    ・軽作業
    などは、通常どおり行っていただいて問題ありません。また、お車を運転して職場へ戻ることも可能です。ただし、治療当日は穿刺部位を強く揉んだり、激しい筋力トレーニングや長時間の高強度な運動を行ったりすることは避けてください。なお、ごくまれに緊張などによる迷走神経反射で一時的に気分が悪くなることがあります。その場合には院内で十分に休んでいただき、体調が回復したことを確認してからご帰宅・お仕事へ戻っていただきます。多くの患者さんは治療後も普段どおり勤務されており、仕事への影響はほとんどありません。

 

  1. 運動はいつからできますか?
    基本的には治療当日から運動していただいて問題ありません。肩こり動注療法は身体への負担が少ない治療であり、治療後に長期間の運動制限は必要ありません。ウォーキングやストレッチなどの軽い運動はもちろん、通常の運動も当日から行っていただくことが可能です。ただし、治療後は一時的に、
    ・患部が重だるく感じる
    ・張ったような感覚がある
    ・いつもと少し違う感覚がある
    といった症状がみられることがあります。これらは一過性であり、多くは自然に軽快します。そのため、試合や大会などで最高の競技パフォーマンスを求められる場合や、高強度のトレーニングを予定している場合には、翌日以降にしていただくことをおすすめしています。一方、日常生活レベルの運動や軽い運動であれば、特に制限はありません。当院では、治療後も無理のない範囲で身体を動かしていただくことをおすすめしています。症状の改善に伴って運動がしやすくなり、適度な運動を継続することで再発予防にもつながります。

 

  1. 飲酒はいつからできますか?
    基本的には治療当日から飲酒していただいて問題ありません。肩こり動注療法では、治療後に飲酒を禁止する必要はありません。ただし、治療直後は治療部位で血流や炎症反応に変化が生じており、身体の中ではさまざまな変化が起こっています。そのため、飲酒をすると一時的に、
    ・患部が温かく感じる
    ・かゆみを感じる
    ・腫れぼったく感じる
    ・拍動を感じる
    など、治療部位の変化を普段より強く自覚することがあります。これらは異常ではなく、多くは一過性の反応です。そのため、治療当日に飲酒される場合は、少量にとどめていただくことをおすすめしています。 特に多量の飲酒は血流変化を助長する可能性があるため、できるだけ控えていただく方が安心です。翌日以降は、通常どおり飲酒していただいて問題ありません。当院では、治療効果をより良好なものとするためにも、治療当日は十分な水分補給と休養を心がけ、飲酒は控えめにしていただくことをおすすめしています。

安全性

  1. 副作用はありますか?
    重い副作用は極めてまれですが、どのような医療行為にも一定のリスクはあります。肩こり動注療法の副作用は、大きく分けると、
    1.穿刺や注射手技に伴うもの
    2.薬液に対する反応
    3.微細動脈塞栓術そのものに伴う一時的な反応
    の3つに分類されます。
    穿刺や注射手技に伴う副作用
    当院では、熟練した医師が高性能エコー(超音波)で血管や神経などを確認しながら治療を行っています。そのため、神経や周囲組織を傷つけるリスクは極めて低く、安全性に十分配慮しています。また、血管へ注射を行う治療であるため、ごくまれに**内出血(皮下血腫)**が生じることがあります。しかし、極細径の針を使用しており、治療後に数分間圧迫することで止血できることがほとんどです。通常は自然に吸収され、大きな問題となることはありません。
    薬液に対する反応
    使用する薬液に対してアレルギー反応が起こる可能性があります。本治療では薬液をごく少量しか使用しないため、多くは軽い発疹やかゆみなどで自然に軽快しますが、まれに医療機関での治療が必要となることがあります。これまでに薬剤アレルギーや薬疹を経験されたことがある方は、必ず事前にお申し出ください。 使用薬剤の変更や予防策を含め、適切に対応いたします。
    微細動脈塞栓術による一時的な反応
    治療後には、治療部位で血流や炎症が変化するため、
    ・一時的な重だるさ
    ・軽いかゆみ
    ・温かく感じる
    ・張ったような感覚
    ・軽い拍動感
    などがみられることがあります。これらは治療による一時的な反応であり、通常は特別な治療を必要とせず、翌日から数日以内に自然に軽快します。当院では、治療前に副作用や注意点について十分にご説明したうえで、安全性に十分配慮しながら治療を行っています。万が一、治療後に気になる症状があれば、速やかにご相談ください。

 

  1. 合併症はありますか?
    重篤な合併症は極めてまれです。肩こり動注療法は、エコー(超音波)で血管や周囲組織を確認しながら行う低侵襲な治療であり、安全性に十分配慮して実施しています。当院では、本治療によって後遺症が残るような重篤な有害事象や合併症を生じた症例はありません。もちろん、どのような医療行為にも一定のリスクはありますが、本治療では極細径の針を使用し、高性能エコーによるリアルタイム観察のもとで施行するため、神経や血管などを損傷するリスクは極めて低いと考えられます。また、ごくまれに、
    ・内出血(皮下血腫)
    ・薬剤に対するアレルギー反応
    ・一時的な重だるさやかゆみ
    などがみられることがありますが、多くは軽度で自然に改善します。詳しくは、**「Q81. 副作用はありますか?」**もあわせてご参照ください。当院では、治療前に患者さんの既往歴や薬剤アレルギーの有無を十分に確認し、安全性を最優先に治療を行っています。万が一、治療後に気になる症状が生じた場合には、速やかに対応いたしますのでご安心ください。

 

  1. 被ばくは大丈夫ですか?
    はい。放射線による被ばくは一切ありません。肩こり動注療法では、X線(レントゲン)やCT、透視装置などの放射線は使用しません。治療はエコー(超音波)ガイド下で行うため、放射線被ばくを心配する必要はありません。エコーでは血管や神経、筋肉などをリアルタイムで確認しながら治療を行うことができるため、安全性を高めながら正確に目的の血管へアプローチすることが可能です。そのため、
    ・放射線被ばくを避けたい方
    ・将来的な被ばくが気になる方
    ・繰り返し治療を受ける可能性がある方
    にも安心して受けていただける治療です。なお、必要に応じてレントゲン検査を行う場合がありますが、その場合も診断目的に限られ、肩こり動注療法そのものは放射線を一切使用しない治療です。

 

  1. 造影剤アレルギーでも受けられますか?
    はい。造影剤アレルギーがある方でも受けていただけます。肩こり動注療法では、造影剤は使用しません。治療はエコー(超音波)で血管や周囲組織をリアルタイムに確認しながら行うため、CTやカテーテル検査で使用するようなヨード造影剤は必要ありません。そのため、
    ・ヨード造影剤アレルギーがある方
    ・過去に造影剤で発疹やかゆみが出た方
    ・造影剤によるアナフィラキシーを経験された方
    でも、造影剤アレルギーを理由に肩こり動注療法を受けられなくなることはありません。なお、治療で使用する薬剤に対するアレルギーについては別途確認が必要です。過去に薬剤アレルギーや薬疹などを経験されたことがある場合は、治療前に必ずお申し出ください。安全に治療を受けていただけるよう、適切に対応いたします。

 

  1. 血液サラサラの薬を飲んでいても受けられますか?
    はい。血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を服用されていても治療を受けていただけます。肩こり動注療法では極細径の針を使用するため、抗血栓薬を服用中の方でも通常どおり治療が可能です。また、**カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**についても、多くの場合は休薬することなく施行できます。服用されている薬としては、
    ・抗血小板薬(アスピリン、クロピドグレルなど)
    ・抗凝固薬(ワルファリン、アピキサバン、リバーロキサバン、エドキサバン、ダビガトランなど)
    が代表的ですが、事前に服用中のお薬を必ずお知らせください。自己判断で薬を中止することは絶対に避けてください。抗血栓薬は、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気を予防するために処方されていることが多く、自己判断で休薬すると、かえって重篤な合併症を招くおそれがあります。当院では、服用中のお薬や基礎疾患を確認したうえで、安全に治療を受けていただけるよう適切に対応しています。不安な点がありましたら、診察時にお気軽にご相談ください。

 

  1. 糖尿病でも受けられますか?
    はい。糖尿病の方でも治療を受けていただけます。糖尿病があること自体は、肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)の妨げにはなりません。一方で、糖尿病では、
    ・筋肉や筋周囲組織の線維化が進みやすい
    ・微小循環障害(細い血管の血流障害)が起こりやすい
    ・組織の修復力(自然治癒力)が低下しやすい
    といった影響があるため、肩こりが慢性化しやすく、症状が長引きやすい傾向があります。しかし、このような患者さんでも、肩こり動注療法によって慢性的な炎症やモヤモヤ血管(炎症性血管新生)を改善することで、症状の改善が期待できます。また、本治療は血糖値に影響を与える治療ではありません。 ステロイド薬を使用する治療とは異なり、治療によって血糖コントロールが悪化する心配は基本的にありません。もちろん、糖尿病による神経障害や血流障害が高度に進行している場合には、改善に時間を要したり、治療効果がやや限定的となることがありますが、糖尿病があることを理由に治療を受けられないことはありません。当院では、糖尿病を含めた全身状態や基礎疾患を十分に確認したうえで、安全に治療を受けていただけるよう診療を行っていますので、安心してご相談ください。

 

  1. 高血圧でも受けられますか?
    はい。高血圧の方でも治療を受けていただけます。」高血圧があること自体は、肩こり動注療法やカテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)の妨げにはなりません。実際に、高血圧で治療中の患者さんも多く受診されていますが、血圧が適切にコントロールされていれば、通常どおり治療を受けていただくことが可能です。一方で、血圧が著しく高い状態や、コントロールが極めて不良な状態では、肩こり動注療法に限らず、一般的な注射や処置そのもののリスクが高くなる可能性があります。そのため、そのような場合には、まず高血圧の治療を優先し、血圧が安定したことを確認したうえで治療を行うことをおすすめしています。また、本治療が高血圧を悪化させたり、降圧薬の効果に影響を与えたりすることは基本的にありません。普段どおり降圧薬を服用してご来院ください。当院では、治療前に血圧を含めた全身状態を確認し、安全に治療を受けていただけることを最優先に診療を行っています。不安な点がありましたら、お気軽にご相談ください。

 

  1. 高齢でも安全ですか?
    はい。ご高齢の方でも、安全に治療を受けていただけます。肩こり動注療法では、年齢そのものによって治療の危険性が高くなることはありません。治療中に医師の指示に従って静かに体勢を保っていただける方であれば、ご高齢の方でも通常どおり治療を受けていただくことが可能です。また、肩こり動注療法は、エコー(超音波)ガイド下で血管や神経、周囲組織をリアルタイムに確認しながら行います。さらに、本治療は一定の技量を有する術者が安全に施行できる部位のみを対象として手技が設計されています。危険性の高い部位は治療対象としていません。高齢になると、
    ・動脈硬化
    ・筋肉や筋膜の線維化
    ・微小循環障害
    などが進行していることがあり、若い方と比べて改善にやや時間を要する場合はありますが、安全性が低下することを意味するものではありません。当院では、年齢だけで治療の可否を判断することはなく、全身状態や基礎疾患、身体機能などを総合的に評価したうえで、安全に治療を受けていただけるよう十分配慮しています。ご不安なことがありましたら、診察時にお気軽にご相談ください。

 

89.再発することはありますか?
再発する可能性はありますが、一般的な肩こり治療と比べると再発しにくい治療です。肩こり動注療法やカテーテル治療(微細動脈塞栓術)は、モヤモヤ血管(炎症性血管新生)を標的として病態そのものの改善を目指す治療です。そのため、一般的な肩こり治療と比較して、即効性は乏しい一方で、有効性が高く、治療効果が長期間持続しやすいという特徴があります。そのため、一旦症状が改善すると、数か月程度で治療前の状態に容易に戻ってしまうことはほとんどありません。一方で、肩こりには、
・長時間のデスクワーク
・猫背などの不良姿勢
・運動不足
・精神的ストレス
・睡眠不足
・首や肩への慢性的な負担
など、さまざまな原因があります。これらの原因が改善されないまま同じ生活を続けると、時間の経過とともに再び負担が蓄積し、肩こりが再発することはあります。そのため、治療によって症状が改善した後は、
・正しい姿勢を意識する
・適度な運動やストレッチを続ける
・作業環境を見直す
・十分な睡眠をとる
など、再発予防にも取り組んでいただくことが重要です。当院では、治療だけでなく、症状の再発をできるだけ防ぐための生活習慣や姿勢、セルフケアについてもアドバイスしています。

 

90.効果がない場合はどうなりますか?
効果が十分に得られなかった場合は、その原因を分析し、一人ひとりに合わせて次の治療方針をご提案します。肩こり動注療法で十分な改善が得られなかった場合でも、すぐに「モヤモヤ血管治療は効かない」と判断することは適切ではありません。まずは、なぜ効果が得られなかったのかを慎重に検討することが重要です。最初に確認するのは、薬液が目的の血管へ適切に投与されているかという点です。適切に治療が行われていたにもかかわらず改善が乏しい場合には、次のような選択肢があります。
・同じ部位に対して追加の動注療法を行う
・より広範囲の病変を治療するため、**カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**へ移行する
肩こり動注療法は有効な治療ですが、カテーテル治療の方が治療範囲が広く、有効性も高いという特徴があります。実際に、他の疾患も含め、動注療法では十分な改善が得られなかった患者さんが、カテーテル治療へ移行することで大きく症状が改善することは少なくありません。そのため、1回の動注療法で効果が乏しかっただけで、モヤモヤ血管治療そのものを諦めてしまうのは非常にもったいないことだと考えています。一方で、治療効果を妨げる要因が存在する場合もあります。例えば、
・血液疾患、膠原病、パーキンソン病などの内科疾患
・精神疾患や強い精神的ストレス
・極端な睡眠不足
・毎日長時間に及ぶデスクワーク
・就寝時間が毎日午前2時以降である
・睡眠・起床時間が日によって大きく異なる
・慢性的な運動不足
など、生活習慣や全身状態が大きく影響していることがあります。このような場合には、治療と並行して生活習慣の改善や基礎疾患の治療を行うことで、より良い結果が期待できます。当院では、治療効果が十分でなかった場合でも、その原因を丁寧に分析し、追加の動注療法、カテーテル治療への移行、生活習慣の改善などを含め、一人ひとりに最適な治療方針をご提案しています。ご不安なことがありましたら、担当医までお気軽にご相談ください。

その他

  1. 肩こりと首こりは同時に治療できますか?
    はい。同時に治療することが可能です。ただし、肩こりと首こりでは適した治療方法が異なります。肩こりの主な責任血管である頸横動脈や肩甲背動脈は、肩こり動注療法の適応となります。一方、首こりの主要責任血管である深頸動脈は動脈注射治療の適応外であり、**カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**の適応となります。そのため、肩こりが主体で首こりが軽度の場合は、肩こり動注療法で一定の改善が期待できることがあります。首こりが主体である場合や、首から肩にかけて広範囲に症状がある場合には、頸部を含めて治療できるカテーテル治療をおすすめしています。カテーテル治療では、首こりだけでなく肩こりに関与する血管も同時に治療することができるため、首から肩にかけて連続した症状に対して、より広範囲かつ効果的な治療が可能です。当院では、問診や身体診察、エコー検査などにより、肩こりと首こりのどちらが主体なのか、あるいは両者がどの程度関与しているのかを評価したうえで、一人ひとりに最適な治療方法をご提案しています。詳しくは診察時にお気軽にご相談ください。

 

92.左右両方の肩を同時に治療できますか?
はい。左右両方の肩を同日に治療することが可能です。肩こりは片側だけに症状がある方もおられますが、多くの方では左右両側に症状を認めます。そのため、症状や診察所見に応じて、左右両側を同時に治療することができます。左右同時に治療を行うことで、
・両肩の症状を一度に改善できる
・通院回数を減らせる
・左右のバランスを整えやすい
といったメリットがあります。一方で、症状に左右差がある場合には、重症側を優先して治療したり、改善後に症状が限局した部位のみ追加治療を行ったりすることもあります。どちらが適しているかは、診察やエコー検査で重症度や症状の分布を評価したうえでご提案いたします。なお、同日に治療部位を追加する場合には、追加部位に対する割引料金を適用しています。詳しい費用については、お気軽にお問い合わせください。

 

93.肩こり以外の慢性痛も一緒に相談できますか?
はい。肩こり以外の慢性痛についてもお気軽にご相談ください。肩こりの患者さんでは、
・腰痛
・膝痛
・股関節痛
・肘や手の痛み
・首こり
・頭痛
など、複数の慢性痛を同時に抱えていることが少なくありません。当院では、肩こりだけでなく、これらの慢性痛についても併せて診察し、症状全体を踏まえた治療方針をご提案しています。初診では診療時間に限りがあるため、すべての症状について十分に診察できない場合もありますが、可能な範囲で総合的に評価いたします。慢性痛の治療では、まず患者さんが最も困っている部位、最も痛みの強い部位から治療を開始することが基本です。そのうえで、治療経過やご希望に応じて、他の部位についても順次治療を進めていきます。複数の部位に症状がある場合には、同日に治療できるケースや、優先順位をつけて治療した方がよいケースもありますので、診察時にご相談ください。当院では、一つの痛みだけでなく、患者さん全体の症状を総合的に評価し、一人ひとりに最適な治療計画をご提案しています。

 

94.治療後にストレッチは必要ですか?
いいえ。ストレッチは必須ではありません。肩こり動注療法は、ストレッチを行わなくても治療効果が期待できるため、治療後に必ずストレッチを行う必要はありません。もちろん、普段からストレッチを行っている方は継続していただいて構いませんが、無理に始める必要はありません。治療後は、血流や筋肉・筋周囲組織の状態が徐々に改善するため、治療後34週間頃から、「以前より肩や首が動かしやすくなった」と感じられる方が多くいらっしゃいます。この時期になると、ストレッチで思いのほか大きく伸ばせるようになることがあります。しかし、筋肉や腱、靱帯などの組織は、無理に伸ばしたときに傷めてしまうことが少なくありません。そのため、
・痛みを我慢して強く伸ばさない
・反動をつけて勢いよく伸ばさない
・心地よく伸びる範囲でゆっくり行う
とが大切です。当院では、ストレッチそのものよりも、日常生活の中で無理なく身体を動かし、正しい姿勢や適度な運動を継続することをおすすめしています。治療によって動きやすくなった身体を大切に使うことが、再発予防にもつながります。

 

95.再発予防には何が重要ですか?
肩こりの再発予防で最も重要なのは、「負担を減らすこと」「十分な休息をとること」、そして「適度な運動を継続すること」です。肩こり動注療法やカテーテル治療によって症状が改善しても、肩こりの原因となる生活習慣や身体への負担が変わらなければ、時間の経過とともに再発する可能性があります。再発予防のためには、次のようなことを心がけると効果的です。
・姿勢を改善する(猫背や前かがみ姿勢を避ける)
・デスクワーク環境を見直す(モニターの高さや椅子・机の配置など)
・スマートフォンやパソコンを長時間使い続けない(デジタルデトックス)
・重い荷物を長時間背負わない(特にリュックなど)
・午後10時頃までの就寝を心がけ、7時間程度の睡眠を確保する
・ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れる
・軽めの筋力トレーニングを継続する
・水泳(スイミング)など、肩への負担が少ない全身運動を取り入れる
一方で、過度な筋力トレーニングや無理な運動は、かえって肩こりを悪化させることがあります。 運動は「頑張りすぎない」ことも大切です。また、肩こりの原因は一人ひとり異なります。仕事の内容や生活習慣、姿勢、睡眠、ストレスなどによって注意すべきポイントも変わります。当院では、治療だけでなく、患者さんそれぞれの生活環境やお仕事の内容を踏まえ、再発予防のための具体的なアドバイスも行っています。日常生活で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

  1. 遠方からでも受診できますか?
    はい。全国各地から多くの患者さんにご来院いただいています。肩こり動注療法は、外来で受けられる日帰り治療です。治療時間は数分程度と短く、入院の必要もありません。また、初診当日に診察から治療まで行うことが可能ですので、遠方からお越しの方でも、できるだけ通院回数を少なく治療を受けていただけます。通常は、治療後約1か月を目安に効果判定のための再診をお願いしていますが、患者さんのお住まいの地域やご都合も考慮しながら、無理のない通院スケジュールをご提案しています。実際に、県外をはじめ全国各地から受診される患者さんも多く、遠方だからという理由で治療を受けられないことはありません。遠方からの受診をご希望の方は、受診日程や治療計画についてできる限り配慮いたしますので、お気軽にご相談ください。

 

97.初診当日に治療できますか?
はい。初診当日に治療を受けていただくことが可能です。実際には、多くの患者さんが初診当日に診察から治療まで受けて帰られています。
初診では、
・詳細な問診
・身体診察
・エコー(超音波)検査
・必要に応じたレントゲン検査
などを行い、症状の原因や重症度を総合的に評価します。その結果、肩こり動注療法の適応があると判断された場合には、そのまま当日に治療を受けていただくことが可能です。当院では、初診当日に診察から治療まで行えるよう、十分な診療時間を確保しています。遠方から受診される患者さんも多いため、できるだけ一度の受診で診察・検査・治療まで完結できるよう配慮しています。なお、症状や検査結果によっては、他の疾患の精査や別の治療を優先した方がよい場合もあります。その際には、その理由を丁寧にご説明し、患者さんと相談しながら最適な治療方針をご提案いたします。

 

98.予約方法を教えてください。
当院は完全予約制です。事前のご予約をお願いいたします。初診・再診ともに、ホームページのネット予約またはお電話にてご予約いただけます。

・ネット予約:当院ホームページ【公式】なごやEVTクリニック | ネット予約 アポクルより24時間ご予約いただけます。

・お電話052-908-4570

初診では、問診・身体診察・エコー(超音波)検査などを行い、治療適応を判断したうえで、ご希望があれば当日にそのまま治療を受けていただくことも可能です。遠方から受診される方も多いため、できるだけ一度のご来院で診察から治療まで完結できるよう配慮しております。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

99.どのような人は治療を受けられませんか?
適応を慎重に判断する必要がある場合はありますが、実際に治療を受けられないケースは多くありません。肩こり動注療法は、体表面から標的となる動脈へ極細の針を刺し、エコー(超音波)ガイド下で薬液を投与する治療です。そのため、
・標的となる動脈が極端に細い場合(目安として直径5mm以下)
・血管の走行が穿刺に適していない場合
には、動脈注射療法が技術的に困難となることがあります。しかし、2026年現在、当院では手技や医療機器の進歩により、肩こり動注療法の手技成功率はほぼ100%となっています。 多くの患者さんで安全に治療を行うことが可能です。また、治療中はエコーで血管を確認しながら正確に穿刺を行うため、注射中に医師の指示に従って静かに体勢を保っていただくことが重要です。そのため、
・注射中に大きく動いてしまう
・指示どおりの体勢を維持することが難しい
場合には、安全上の理由から施行が困難となることがあります。パニック障害や強い不安など、特別な事情がある方は、事前にご相談ください。 状況に応じてできる限り対応方法を検討いたします。なお、上記のような理由で肩こり動注療法が困難な場合でも、**カテーテルによる微細動脈塞栓術(TAME)**であれば安全に治療を行えることがあります。当院では、患者さん一人ひとりの状態を十分に評価し、最も安全で効果的な治療方法をご提案していますので、ご不安な点がありましたらお気軽にご相談ください。

 

100.肩こり動脈注射について相談だけでも可能ですか?
はい。ご相談だけでもお気軽にお問い合わせください。肩こり動注療法がご自身に適しているか分からない方や、治療について詳しく知りたい方のために、初診前のご相談を受け付けています。ご相談は、

より承っています。また、初診は診察やご相談のみでも全く問題ありません。「まずは話を聞いてから治療を検討したい」「自分の症状が適応になるか知りたい」という方も安心してご予約ください。初診時には、問診・身体診察・エコー(超音波)検査などを行い、現在の症状や原因を総合的に評価したうえで、患者さん一人ひとりに適した治療方法をご提案いたします。当日に治療を受けることを前提としたご予約である必要はありません。十分にご納得いただいたうえで治療をご検討いただければと思いますので、どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

【お問い合わせフォーム】
https://evt-cl.com/dr/consultation/