医療法人祐優会 Okuno Clinic. 総院長 奥野祐次 先生

世界初の慢性疼痛治療である、運動器カテーテル治療の開発者。その着想は、医療界の常識を覆し、世界中から注目を集める。科学的根拠を示しつつ、いまなお医療の発展に貢献し続けている。

鴨井先生とは、私が慢性疼痛の専門のクリニックを開業してすぐの頃から、一緒にお仕事をさせていただきました。鴨井先生はもともとカテーテル治療で最も高いレベルの技術が要求される透析患者さんへの治療をたくさん経験されていたため、私が痛みのカテーテル治療専門クリニックを開業した当初から一緒にお仕事をさせていただけたらと思っていました。引く手数多で活躍されていた先生なので無理かなと思いながらお電話したところ、さまざまなタイミングも重なり、私たちのクリニックで一緒に働いてくださることになりました。鴨井先生と一緒にお仕事をさせていただき、実際に間近でお仕事ぶりを拝見して、医師として非常に素晴らしいと感銘を受けました。まずはカテーテル治療の手技、いわばテクニカルな部分が繊細で緻密であることです。これは痛みのカテーテル治療医にとって非常に重要な特性だと感じています。痛みのカテーテル治療を適切に施行するには、繊細さがなければなりません。患者さんが痛みを抱えている部位に正確にカテーテルを移動させ薬剤を運ぶ必要があります。そして慢性的な痛みの場合、疼痛範囲が広く波及していることがあり、それらをカバーするだけの集中力も求められます。
鴨井先生はカテーテルの手技をしている際に常に緻密なテクニックを有しており、高い集中力を保つことができる先生なのだと感じて感銘を受けたのを覚えています。また、技術的な点だけでなく、臨床家として患者さんと信頼関係を築きながら診療をすることにおいても非常に秀でていると感じました。鴨井先生には、もともと患者さんの役に立ちたいというお気持ちが強い方です。それが故に患者さんに信頼される診療ができるのだと感じた次第です。

経歴
2006年3月 慶應義塾大学医学部卒業
2008年4月より、クリニカETにて放射線科医として血管内治療に従事する
2012年3月、大学院博士課程修了  研究分野は「病的血管新生」
2012年4月より現在まで江戸川病院にて運動器疾患に対する血管内治療を専門とする.
2014年4月より、同施設にて運動器カテーテルセンター長に就任
2017年10月より、Okuno Clinic.開院 院長に就任  現在に至る

業績
1. Okuno Y, Nakamura-Ishizu A, Kishi K, Suda T, Kubota Y. Bone marrow-derived cells serve as proangiogenic macrophages but not endothelial cells in wound healing. Blood. 2011 May 12;117(19):5264-72
2. Okuno Y, Nakamura-Ishizu A, Otsu K, Suda T, Kubota Y. Pathological neoangiogenesis depends on oxidative stress regulation by ATM. Nat Med. 2012 Jul 15
3. Okuno Y, Matsumura N, Oguro S. Transcatheter arterial embolization using imipenem/cilastatin sodium for tendinopathy and enthesopathy refractory to non-surgical management. JVIR. 2013, 24. pp. 787-792
4. Okuno Y, Oguro S, Iwamoto W, Miyamoto T, Ikegami H, Matsumura N. Short-term results of transcatheter arterial embolization for abnormal neovessels in patients with adhesive capsulitis: a pilot study. J Shoulder Elbow Surg, 2014; 23(9):e199-206.
5. Okuno Y, Korchi AM, Shinjo T, Kato S. Transcatheter Arterial Embolization as a Treatment for Medial Knee Pain in Patients with Mild to Moderate Osteoarthritis.  Cardiovasc Intervent Radiol. 2015;38(2):336-343.
6. 奥野祐次、慢性的な肩関節の夜間痛に対する経動脈的微小血管塞栓療法の有効性 PAIN RESEARCH, 29, 233-241, 2014
7. Okuno Y, Iwamoto W, Matsumura N, Oguro S, Yasumoto T, Kaneko T, Ikegami H. Clinical outcomes of transcatheter arterial embolization for adhesive capsulitis resistant to conservative treatment. JVIR. 2017;28(2):161-167.e1.
8. Okuno Y, Korchi AM, Shinjo T, Kato S, Kaneko T. Mid-term Clinical Outcomes and MRI Changes after Transcatheter Arterial Embolization as a Treatment for Mild to Moderate Knee Osteoarthritis that is Resistant to Conservative Treatment. JVIR. 2017 Mar 29.
9. Iwamoto W, Okuno Y, Matsumura N, Kaneko T, Ikegami H. Transcatheter arterial embolization of abnormal vessels as a treatment for lateral epicondylitis refractory to conservative treatment: a pilot study with a 2-year follow-up J Shoulder Elbow Surg in press.

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